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17話「二度目の異世界」

深夜モンスターの力(?)

ここから異世界多めになるのかなぁ?第二章始まります!

「みんな準備は大丈夫?」


俺がそう聞きながら周りを見ると、

三人の美男美(少)女が嬉しそうに、それでも静かにうなずいた。

一人だけ、ピクニック気分のやつも居るようだが...


準備と言っても全員分の食料を俺のアイテムボックスに詰めて、

各々の武器を準備するのみだった。


「早く早く!」

ご飯を前にした小犬かよ...


「はぁ、分かった分かった。」

こいつは緊張という言葉を知らないらしいな。

行ったことあるところでも世界を超えるとなるとさすがに緊張するぞ。


「じゃあ開いちゃうね!」

何のためらいも無くベアトリスが扉を開く。


雷は...落ちなかった。

開く側は静かに、煙を出しながら扉が出てきた。


周りの人にバレなそうで助かるな。

帰りのことは...考えないようにしよう。


「よし、行くか」

まさか自分の意思で異世界に行くことになるとはな。

今回の目的はアルデリア王国国王、エリックのお父さんとの謁見。

そして俺たちが活動の拠点にしていた家へ行って物資を整理して装備を整えることだ。


いきなりの謁見だが、まぁこのメンバーで行けばなんとかなるだろ。

先代魔王の娘と勇者パーティ、王子をそえてある。


これでどうにもならなかったら...夜にでも忍び込んで謁見してやろうか?

いや、さすがにやらないけどな。やりそうなやつはいるけど...






「っまぶし」

爽やかな太陽の光が飛び込んできた。二方向から.

太陽が二つ、間違いなく異世界だ。


「あ、ここは...」「おぉ、もう懐かしく感じるな」


扉から出た二人はゆっくりとあたりを見渡していた。


ベアトリスは...猿かよ...

木に登って周りを見渡してはしゃいでいる。


「まずは王都でいいかな?」

「だな、早い内に父上に謁見の話もしておいた方がいいだろう」


懐かしいな...ほんの数週間前まではここが家のようだったのに。


ちなみに俺たちは不法入国状態だ。

勇者一行が来ただの、魔王の娘だの騒がれるのはめんどくさいし時間の無駄だ。

まぁ、バレてもエリックパワーでなんとかしてもらおう...


「あの、すみませーん」

「ん?誰だ?

 ここは王城だぞ?お前らみたいな子供が...」

「ぶ、部下がすみませんでしたユート様、エリック様、セレナ様。

 本日はどうされました?」


俺たちを門前払いしようとした兵士を慌てて止めながら奥から別の兵士が出てきた。

「あ、アレクさん。お久しぶりです。今は門番をされているのですか?」


この人はアレクさん。訓練の時に一緒に魔物討伐に行ったこともある兵士の方だ。

「ええ、ありがたいことにここの責任者を任せていただきました」


「おめでとうございます!あ、そうだ。

 陛下に謁見したいんですけど伝えてもらう事ってできませんか?」


「大丈夫ですよ。応接室で待っていてください。」


「ありがとうございます!」

アレクさんが元気そうで良かったな。魔王倒した甲斐があったってもんよ。


♢♢♢


「あの、アレクさん。

 あの子供達何者なんですか?」

工場の警備の要である門番の責任者であるアレクさんが敬う子供、だれなんだ?


「あ、そうか。お前他国から来たもんな。見たこと無いか。

 魔王を倒した勇者ユート様とそのご一行だ。知らない子供も一人居たけど、

 勇者様の連れなら問題ないだろう」


「そうなんですか?!じゃあ自分のあの態度...終わった。」

「ユート様優しい人だし多分大丈夫だぞ」


「そう願いたいですね」


門番達がそんな会話をしていたが、

勇者の連れが先代魔王の娘だとは誰も思うはずが無かった。


♢♢♢


「謁見の準備ができました」

「ありがとう」

知らせに来てくれたメイドさんに対応するエリック、

こう見るとやっぱり王子なんだなって感じるな。



「どうぞ、お入りください」

謁見の魔の扉の前に着いた。

大きな赤の扉に金などの装飾があしらわれている。


何回来ても壮大な扉だな。


そう思っていると扉の横の兵士さんが扉を開けてくれた。


部屋の真ん中を過ぎたあたりまで行って片膝をついて顔を下げる。

ベアトリスは...見よう見まねでなんとかやってくれているな。助かる。


「父上、お久しぶりです。急な謁見申し訳ございません。

 本日はお知らせしたいことがあって参りました」


「うむ。面を上げて、楽にして良いぞ。」

 エリック、セレナ、そしてユートよ。また会えてうれしいぞ。

 して、そちらはどなたかね?」


「先代の魔王の娘、美少女ベアトリスちゃんです☆」

ッ...こいつやりやがったな?!

立ち上がってキュルルン♪

…じゃなくて!


「ベアトリス!ちょ、何してんだよお前。

 すみませんでした!」

慌てて座らせて謝った。

…あれ?


「魔王の娘?」「厄災の再来だ!」

「か、かわいい...」

どうやらそれどころじゃ無いらしい。

てか国の重鎮として不安なやつもいたけど...


「ごほんっ。して、なぜ魔王の娘たる人がユートと一緒に?」

声色が変わった。大臣達も一斉に黙る。

「ユートと居ると面白いこととかおいしいことがいっぱいだから!」

「だそうです...」

こいつはほんと空気とか読まないよな。

まぁそれもこいつの良さの一つなんだろうけど...


「ほっほっほ。そうか。

 また戦争が始まるのかと思ってびっくりしたわい」

笑顔に戻ってくれて良かった...


「それで、今回はどうしたんじゃ?」


「それが──」


新たな魔王、グラディオスのこと。

そして、ダンジョンに潜りたいことについて話した。


あの夢の青年については三人だけの秘密にすると決めたのだ。

三人しか見なかったのだから、他の人に知られたくないことの可能性もあるだろうし。

それに、迷宮を攻略したらわかるのだ。どうって事無い。


「新たな魔王が、なんと!

 よし、アルバート。」

「ここに。」

アルバート、騎士団長だ。この人にも訓練でとてもお世話になった。

ちなみに、俺たちを除けばこの国で1番強いと思う。


「軍をいつでも編成できるようにしておけ、王都と国境周辺の警備の強化も急げ」

「はっ」

それにしてもさすがの判断の速さだな。


「それで、ユートはそのグラディオスという魔王を倒すのか?」

「平和を脅かす可能性がある以上は」


「そうか。わしからも、国を代表してお願いしたい。

 救ってもらったばかりですまないが、魔王討伐をお願いしたい」

「はい、もちろ──」

「私たちに任せなさい!」


「ほっほっほ。頼んだぞ。

 それと、ダンジョンのことじゃが、おぬしらなら問題ないじゃろう。

 後で許可証も出しておく」

「ありがとうございます!」


「それでは。また会えてうれしかったぞ。ユートよ」

「こちらもです。陛下」


陛下に、そして貴族や重鎮達に礼をして謁見の間を出る。


「勇者様方、応接室で陛下がお待ちです」

行くか、本当の再会をしに


最近毎日投稿みたいになってるけど、夜更かし減らしたいからちょっと今度からペース落ちるときあるかも...

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