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〜期待はずれ〜


「さてと、俺も準備するかぁ。ちょっと時間かかるから外で遊んでこい」


リュコスはそう言い、再度キッチンの方へ消える。なにか運ぶ荷物でもあるのか?

まぁいいや。俺は時間潰しがてら新しく手に入れた魔法を試す為、椅子から降りて外に出る。ドラゴンはその大きな体を伏せて日向ぼっこしているようだった。

なにかあった時用に家から少し離れて、いい的になる物を探す。5分ぐらいで丁度よさげな俺と同じ大きさぐらいの岩が見つかった。


えーっと魔法は念じれば発動するんだっけ?

俺は目を瞑り頭の中でドラゴンの爪と復唱する。するとだんだんと右の手首から指先にかけて、生暖かいなにかに包まれる感覚がした。

不思議な感覚に目を開け自分の小さな手に目線を送る、すると右手が全体的に薄い赤色をした光に包まれていた。


「えぇ〜コレがドラゴンの爪ぇ?」


俺はもっと広範囲魔法とか、手が変化して近接特化〜見たいなカッコイイものを想像していた為、現実とのギャップに声が漏れる。

コレ何に使えるのだろう?とりあえず前の岩でも殴ってみようか。痛いだろうから軽くだけど。

叩く位の強さで俺は岩を殴る、うん。なんにも起きない。

爆散なんてする気配が無い所か、パワーが上がりすらしない、マジなにに使うのコレ…


「あーもう、やってられんわ」


ふてくされたように仰向けで草原に寝転がる。

転生しても強くないし、なんか迫害受ける種族だし、体は幼女だし、鑑定持ってないし、挙句の果てには今ヒロイン枠オオカミだし…

ラノベの主人公って凄いんだね!どうしたらあんな俺最強ハーレムになるのだろう…もうそういう才能なのだろうか…

暖かい陽気にあたりっていると眠くなってきたのでふて寝を決め込もうとするが、それを遮るかのように後ろから声がかかる。


「何してんだククラ?準備出来たから行くぞ。ホレ立て」


目を開け見上げると大きな風呂敷を担いだリュコスが寝転がった俺に向けて手を差し伸べて来ていた。

うーんやってる事はイケメンなんだけど…やっぱり顔が怖いなぁ…

そんな事を思いつつ俺はその手捕まり、立ち上がる。ドラゴンの爪なる謎魔法はいつの間にか消えていた。


「とりあえずコレ履いとけ、市街地じゃ足裏痛くなるだろ?」


そう言ってリュコスはビーチサンダルのような物を渡すと、ドラゴンの方に歩いて行く。

履いてみると少しボロいがサイズぴったりだった。どこにこんなモノあったんだ?

なにがともあれこれで草以外の物を踏みしめて、血を流す事は無くなるだろう。市街地行ったら魔法図鑑みたいなの欲しいなぁ…鑑定変わりになりそう。見つけたらお願いしてみるか。

俺はドラゴンの元へ歩みを進めるリュコスに小走りで近づき並走する様に並んで歩いた。


PV1万突破してました( 'ω')アザッス

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