〜帰路と朝ごはん〜
再度ドラゴンに跨り帰路を飛ぶ。
あの青年、ドラゴンではなく俺に驚いてたとは…
国際法破ったってなんだろう?イノセンスを戦場に入れちゃいけないとかかな?
すぐに帰ったけど、変な誤解生まれてたら申し訳ないなぁ…
俺はドラゴンの背から下の景色を楽しみながら、苦笑いを浮かべた。
しっかしドラゴンに初めて乗ってからまだ30分ちょっとなのに随分と楽に乗れるようになったなぁ…立てはしないが上半身ぐらいならなんとか起こす事が出来るし。
そんな事を考えていると一日ぶりに頭の中に音声がなった。
《スキル エアライダー ドラゴンテイマー/魔法 ドラゴンの爪 を習得しました。開示ステータスに表記します。 》
おぉ…無能システムさんがなんか教えてくれた。
エアライダーにドラゴンテイマーしかも魔法まで覚えた。
ドラゴンの爪なんて超強そうじゃん!俺TUEEEE展開来たんか!?
ご飯食べたら試そうとウキウキしながら俺はドラゴンの到着を待った。
無能アナウンスさんからの報告から数分、あの深い森と湖が見えてきた。
先程とは違いだんだんと高度を落として行ってくれたため、軽く掴まっていれば振り落とされる心配はなかった。
ドラゴンが翼を細く羽ばたかせ地上に降り立つと俺はロッククライミングの要領で鱗に足を掛けノロノロと下って行った。
草原へ足をつけると飛行機酔いみたいな、平衡感覚が変になる独特の気持ち悪さに襲われ、すぐ治りそうだが若干フラフラする。
しかし腹が減ったのでドラゴンにお礼を言って、千鳥足ながらも家に向かった。
木製の重いドアを開けるとリュコスがエプロンを脱ぎ丁度料理を運んでいた。
「お、来たな。飯にすっから座れ」
机に並べられた料理はどっかで見たことのあるメニューだった。
薄切りにされた生ハムのような肉に、白い美味しそうな匂いがするスープ、さらには黒いパンにたっぷりとチーズが塗られた物3品、少し違うが、人間ならだれしも夢に見る、あのハイジの食事そっくりであった。
俺は目を輝かせ椅子に飛び乗るように座るとリュコスも向かいの席に座り、手を合わせた為俺も合わせて手を合わす。
あれ?なんで日本の食前礼儀作法があるんだ?
「じゃあ、食べるか。」
そう言うとリュコスはいただきますと行って食べ始める。俺も続けていただきますと復唱する。
作法については少々気になるが、そんな事より夢のハイジ食だ。
チーズが塗られたパンを食べると、トロッとしたコクの深いチーズ旨みにカリッカリに焼けたのパンの食感と言う殺人的な美味さが口の中にひろがった。
ジーンと来る美味さに感激していると、前に座るリュコスが話かけてきた。
「そういえばお前、随分飛んで行ったっぽいけどどこまで言ったんだ?」
俺は白いクラムチャウダーのような味がする濃厚なスープを1口のみ、口を開く
「えーっと、あっちの大きな塔の下まで言って来ました。」
俺は塔があった方角にゆびさしつ、生ハムのようなものを食べる。ちょっとしょっぱいがパンと食べると最高にうまかった。
「あぁ〜あの塔か…たしか今、ネリタース法国とヴラカス王国が戦争してなかったっけか?」
法国と王国……あ〜なんかそんな事あの青年が言ってたような…
「あと、俺に対して敬語使うのよしてくれ。慣れてないから気持ち悪い…」
リュコスは敬語を使われるのに本当になれてないのか、口角を引き攣らせ不快そうな顔を見せた。
お世話になっているのに敬語を使わないのは少々抵抗あるが、なんか辛そうだったので、敬語は辞めておこう。




