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雨過(うか)
僕は窓際の席に着く。
教室にいるとそこら中から会話の声が聞こえてくる。
僕は一人で勉強する、いつも。
誰も僕に気付かない。
どうやらみんなは、お互いに勉強を教え合っているようだ。
たまたま見えたその人たちの机を見ると、僕なんかには全く理解できない内容を勉強している。
一人で勉強していれば、勉強の仕方も考え方も偏ってしまい非効率である。
何より、客観的に見れば、僕は惨めだ。
こういうのは時間が経ってから押し寄せてくるものだ。
僕は帰りの電車の中で耐えきれず、途中の駅で降りて、ホームの隅の柱の陰で一人になる。
柱にもたれながら、ずり落ちて尻餅をつく。
顔を下に向け、頭を手で押さえる。
涙。
誰にも迷惑をかけないように僕は静かに涙を落とした。
そして、
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
嗚咽。
電車の行き来する音で『誰も僕に気付かない。』




