第8話 輝エリミネーターズにようこそ!
「おつかれした~。」
イケメンホストたちがゾロゾロと外から店に戻ってくる。
『定休日』。
ホストクラブ店前に貼られたその札を『閉店』に切り替えるイケメンホスト。
なんかみんなイケメンだ。
それはそうだ。
ここはホストクラブ。
基本的に色々なお客のニーズに応えたイケメンたちが揃えられている。
「いやー、やばかった、魑魅魍魎の雑魚ども。こんなにほら。」
大きな『虫取り網』いっぱいに捉えた魑魅魍魎を見せる背の低いイケメンホスト凹。
「すげえな。自分が担当したエリアはなんもなかった。」
それにおどけて答える背の高いイケメンホスト凸。
「でもまあ、呪怨弾の材料がこんなに手に入ったのでいいか。」
「作るの大変だけどな。」
「やつら必死に暴れるからな。まあそれのエネルギーが重要だし。」
二人の凸凹イケメンホストの会話が弾む。
「聞いたかよ、澤崎店長。やっぱり鬼公子に出くわしたらしいよ。」
二人の凸凹イケメンホストの会話にチャラ男のイケメンホストが割って入る。
「今回もか。」
「ま、さすがは店長たる所以だな。」
ホストクラブ入口で会話を続ける三人のイケメンホスト。
「噂をすれば、店長戻ってきたぜ。」
「あれ? 誰か連れてる?」
「え? あれ女? って誰?」
澤崎に案内される水崎泉。
何がなんだかよくわからない。
まわりのイケメンホストがチラチラと水崎泉を見る。
水崎泉がキョドッていると、見た目がモロ、チャラ男のイケメンホストが近づいてくる。
チャラ男が興味深そうに水崎泉を品定めする。
「店長、この姫は?」
姫?
姫って何? 私の事?
たぶんここはホストクラブだからそう呼ぶのかもしれない。
確かに。
でも、自分の横に立つ、この澤崎っていう人は『店長』なんだ。
確かに店長っぽい威厳とかっこよさがある。
「店長って呼ぶな。作戦時は隊長と呼べ。」
澤崎がチャラ男に強く告げる。
だが、チャラ男は負けじと言い返す。
「えー、だって店長。作戦もう終了してるし。」
チャラ男の態度を無視して澤崎が答える。
「彼女は渡り人だ。たぶん。一般人だけど。」
渡り人?
渡り人って何?
その言葉を聞いて軽いノリだったチャラ男がいきなり真面目な態度になる。
「あー。そりゃ御愁傷様ですね。」
「え? はい? なにそれ?」
水崎泉は訳が分からず不満であった。




