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特務機関はホストクラブ  作者: 宙美姫
第2部 澤崎と凛
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第14話 胸騒ぎの夜

水崎泉は胸騒ぎがした。

夜だから? いや、違う。

昼と夜の生活が逆転したから?

それも違うと思う。


水崎泉は眠れなかった。

まもなく朝を迎える。

寮に住む水崎泉は自身のベッドで寝ていた。

眠れない。それはそうかも知れない。


澤崎さんはどうしてるのかな?

お店で他の女性のお相手をしてるのかな?

水崎泉はそれにちょっと不満も感じた。

でもそれは、仕事だから仕方ない。


もうちょっとは私のことを構ってよ。

私のことを構ってくれるのはチャラ男ぐらい。

別にチャラ男が悪いってわけではない。

別にチャラ男に、私は興味ないし。


チャラ男。

そう言えば、チャラ男さんは今日外回りって言ってた。

そう言えば、チャラ男さん、どうしてるのかな?

なんか今日、静かだな。


水崎泉は不安だった。

静かな寮。

そりゃそうだ。

みんな外出してる。


不安だ。

胸騒ぎがする。

寮に誰もいないのかな?

自分の他に、凛さんだけなのかな?


凛さん?

凛クン?

まあどっちでもいい。

気がつくと水崎泉は自室を出ていた。


食堂ってどこだっけ?

眠れないし、不安だし、

今はこの寮内の通路を憶えよう。

そうしないとチャラ男にまた、頼ってしまう。


静かな寮内の廊下を歩く水崎泉。

気がつくと、凛の部屋があるであろう分岐点に近づいていく。

この角の先に、凛の部屋があるはず。

この角の先に、澤崎さんの部屋があるはず。


二人の部屋は別々なのかな?

それとも二人、一緒なのかな?

そんな風に考えて歩いていたら、

いつの間にか分岐点の角に辿り着いていた。


「あ。」

「あ。」

出会い頭に、二人は一緒になった。

分岐点の角に、凛がそこにいた。


双方とも一瞬無口になる二人。

凛の表情がとても不安な表情を浮かべている。

水崎泉も、きっと不安な表情をしていたに違いない。

そして、二人が抱く不安な胸騒ぎは、間違ってはいなかった。


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