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特務機関はホストクラブ  作者: 宙美姫
第2部 澤崎と凛
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第7話 会話できないもどかしさ1

澤崎が席を立ち、ブリーフィング内容を説明し出す。

その隣には、相変わらず凛が座って聴いている。

本当に男の子?

やはりどうみても女子にしか見えない。


チャラ男の言っていたことは本当だとは思う。

だって、ここにきて嘘言っても仕方ないし。

相変わらずチャラ男は水崎泉の横でチャラチャラしてる。

本当にこの人、この組織に必要なの?


ブリーフィングの内容は、こんな感じ。

・敵種の領地とも言える小さな中間ゾーンが最近増えている。

・それぞれ小さな『領地』ではあるが無視はできない。

・可能な限り敵種の領地を潰すことが先決だ。


『敵種』って、あれでしょ? あの男の子。

鬼公子と呼ばれてる子供。

自分もスカウトされてるけど、嬉しくない。

そういえば、ギャルJDはその後どうしてるのかな?


ブリーフィングは続く。

・今日は二班に分かれる。

・お店組と捜索組。

・捜索組には、新型装甲を貸与して実戦使用のこと。


ブリーフィングが終わる。

自分はこれからどうしよう?

澤崎さんとお話ししたいな。

そう思って、水崎泉は席を立った。


澤崎さんと話したい。

自然に足が速くなっていく。

でも、それと同時に心臓がバクバクしてる。

頭に血が昇っていくのがわかる。


何話そう?

何の話題にしよう?

お礼? 感謝?

何でもいい。


とにかく話したい。

そう決心して澤崎さんまであと数メートル。

あともうちょっと。

そんなところで邪魔が入った。


「先生、お話があるんですけど。」

凛だ。

凛が自分の邪魔をする。

ブリーフィングを終えて行こうとする澤崎に凛が話しかける。


「何だ? 凛。」

その目は優しい。

凛を見つめる澤崎さんの目が優しい。

自分に向けられたものとは、違う。


「僕もどちらかに参加したいんですけど。」

僕?

僕? 本当に男の子なの?

君は見た目ほとんど女の子なんだけど。


ゾワゾワと生まれ芽生えるこの気持ち。

嫉妬?

焦り?

水崎泉は、あと数メートルのところで固まってしまった。


「いや、凛。お前はまだ休んでいろ。まだ全快していないだろう?」

そう言って澤崎はか細い凛の身体を触る。

やさしく、澤崎はか細い凛の身体を触る。

凛の眼差しはじっと目の前の澤崎を見ている。


ずるい!

自分だってそんなに優しくしてもらってない。

自分の時は、澤崎さんは冷たい。

水崎泉は凛への嫉妬で気が狂いそうになった。


食堂でのブリーフィングが終わり、

各メンバーたちは自分の担当をすべく出ていく。

水崎泉はまだ食堂に残っていた。

水崎泉はショックのあまり動けなかった。


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