表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特務機関はホストクラブ  作者: 宙美姫
第2部 澤崎と凛
30/51

第6話 食堂にて

食事トレーを持って困っているとチャラ男がやってくる。

「あっち、空いているよん。」

軽いノリのチャラ男に乗せられ、澤崎たちと離れた場所に誘導される。

まあ、今はチャラ男に乗せられるしかないか。


「え? あ、はい。」

水崎泉はチャラ男についていく。

ルンルン気分のチャラ男。

良くも悪くも、チャラ男ならではかも。


並んで席につき、食事につく二人。

水崎泉は不安と疑問をぶつけてみた。

きっとチャラ男なら問題ないだろう。

きっとチャラ男なら答えてくれるだろう。


「嘘つき。」

「え? なに?」

「嘘つき。」

「え? 嘘つき? 誰が?」


水崎泉は思いっきり膨れっ面をする。

それは彼女にとって普通の仕草かもしれない。

だけどチャラ男は水崎泉の膨れっ面が可愛く見えた。

さすがは現役女子大生だ。


普段ホストクラブに来ないような種族だろう。

普段ホストクラブに来るお客さんにないようなピュアさがある。

ちょっとときめいてしまうチャラ男。

チャラ男のくせに、ちょっと慌ててしまう。


「チャラ男さん、言ったじゃない。ここには女の子、私一人だって。」

「はあ、そうだよ。」

ときめいたくせにすぐにそれを忘れてモグモグと食べ始めるチャラ男。

って、食べながら喋るな。


「そうだよ、じゃないわよ。だって、私以外の女の子、いるじゃない。」

水崎泉はそう言って視線を澤崎の方向を送る。

その先に、仲良く隣同士で座って食事をする澤崎と凛。

上目使いでチャラ男の表情を見る水崎泉。


大きなパンを手に取り、口を大きく開けているチャラ男。

ちょっとバカっぽい。

「ああ、凛? 凛は男だよ。」

ポカンと口を開けて今にもパンを飲み込もうとしてるチャラ男。


「男? 嘘? だって女の子っぽいじゃない。」

チャラ男は隣の水崎泉を見ずにモグモグとパンを食べ続ける。

「え? あー、凛は、ああ見えて男の子なんだ。」

「男の娘?」


「え?」

チャラ男の視線の隅っこに、上目使いで睨みつける水崎泉が見える。

さすがに視線をずらし水崎泉を直視する。

「いや、だから凛は男の子。この寮の女の子は君一人。」


しかし。

「じゃあ、何で凛っていう女の子っぽい名前なのよ。」

そりゃあそうだな、とお間抜けなチャラ男もさすが気がついた。

だがチャラ男の答えに、水崎泉はつっこむ言葉を探すしかなかった。


「彼の家にはいろいろあって『女の子』として育てられたんだよ。」

無言になる水崎泉。

その表情を感じ取ったチャラ男はうまく話を終わらせる。

「まー、プライベート情報はコンプライアンス的に~、むにゃむにゃ。」


食事が終わって『朝』のブリーフィングが始まった。

まもなく夕方だけど。

水崎泉は席を立つ必要を感じていなかったので、

そのまま聞くことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ