第21話 水崎泉とギャルJD4
水崎泉は目を覚ました。
ここはどこだろう?
自分の部屋ではない。
だけど何やら騒がしい。
イケメンがいる。
イケメンだらけだ。
ここはホストクラブ。
そう。澤崎のいるホストクラブのあの事務室。
眠っていたソファから身を起こす水崎泉。
見ると凸凹コンビのイケメンホストは相変わらず『呪怨弾』を作っている。
トリカゴのような中に入っている魑魅魍魎が必死に抵抗している。
人間の叫び声と魑魅魍魎の絶叫のユニゾンがやかましい。
なんで自分はここにいるんだろう?
水崎泉は思い出す。
ああ、そうだ。
自分は澤崎さんに助けられたんだ。
「あ、渡り姫、目を覚ましましたね。おはようございます。」
そう言ってチャラ男が顔を覗き込んでくる。
「ちょうど今、店がオープンする前なんでうるさくてゴメンね。」
ウインクしてくるチャラ男。
相変わらずチャラ男はチャラい。
名前通りだ。
だけどチャラ男と連絡先交換したから助かったんだ。
チャラ男と連絡先交換しておいてよかった。
澤崎さんは?
そう思い身体を起こす水崎泉。
見ると憧れの目標の澤崎はデスクに座って考え事に耽っている。
話したい。お礼を言いたい。
立ち上がって澤崎に話しかけようとする水崎泉。
それに気がついた澤崎は水崎泉に驚くべきことを告げる。
それは水崎泉にとって朗報だったのかもしれない。
「君の身の安全のために、今日から我々の寮に住んでもらう。」
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ギャルJDは怒りに満ちていた。
身体全身がボロボロになり、身も心も朽ち果てている。
それは当たり前だ。
自身の目の前で信じられない酷い光景を目の当たりにした。
あのガキはどこ行った?
自分の眷属であるこの私を見捨ててどこ逃げた。
ギャルJDは身体がボロボロになりながら、自分の部屋のドアを開ける。
「鍵かかってねーし!」
そこに目的の人物はいた。
眷属となったギャルJDの主人がそこにいた。
だがそこにあったのは黒い繭であった。
ギャルJDの部屋の真ん中に、ポツンと存在する黒い繭。
ギャルJDは知っていた。
ここにあのガキはいる。
自分の主人であるはずの鬼公子。
なんで自分だけ先に帰って休んでんだよ。
ギャルJDの怒りは頂点に達していた。
「ちょっとテメー、先に帰って何してんだよ? 私を置いてさ!
ここは私の家だ! 私が家賃払ってるんだ!」
すごい勢いでギャルJDは鬼公子が眠る黒い繭を両手でかき分ける。
「え? 何? ボクの眷属。ボクはさっきの戦いで疲れちゃって。」
寝ぼけた目で訴える鬼公子。
ちょっとかわいい、とギャルJDは思った。
ちょっとイタズラしたくもなった。
「疲れちゃった、じゃないわよ!
何よ、あの子! 私の澤崎さんを独り占めしてさ。
何澤崎さんに抱きついてんのよ! むかつく!」
ギャルJDは怒り心頭であった。
引き裂かれた黒い眉の中で寝ぼけ眼の鬼公子。
ギャルJDの目が輝く。
それは邪悪な目の輝きであった。
「ねえ、ボク。あなたが力をつけるには私が必要なんでしょ?」
鬼公子の男児がうなずく。
「うん。眷属であるお前の怨念が必要なんだ。」
ギャルJDはその言葉にいろいろな考えが頭の中を走った。
自分のためにも、今目の前で眠る男児をどうにかしてやろうと思った。
服を脱ぎ、全身裸になるギャルJD。
「じゃあ、私がボクにエネルギーを与えてやる!」
そう言って黒い眉の中で男児に抱きつくギャルJD。
「あんたも服脱ぎなさいよ。」
そう言って男児の服を強引に剥ぎ全裸にする。
「あ、痛い痛い。ボク弱ってるんだけど。」
「うるさいわね。いいからエネルギー充填するわよ。」
ギャルJDは強引に男児に抱きつき羽交い締めにする。
先ほどの戦いで弱った小さい男児の全身がピクピクと反応する。
「あなた、まだ子供ね。でも子供じゃない場所もあるじゃない。」
そう言ってギャルJDは口に含む。
「あ、やめて。あ、いや、もっと。」




