第4話 グリフォンは俺の相棒だ
女へ飛びかかった魔獣より先に、岳が地面を蹴った。
翼は使わない。
昨夜傷つけた左翼を身体へ畳んだまま、獅子の後ろ脚で一気に加速する。四本脚になってまだ一日も経っていないはずなのに、昨日より明らかに動きが滑らかだった。
金褐色の巨体が、女と魔獣の間へ割り込む。
「なっ――グリフォン!?」
剣を構えていた男が叫んだ。
無理もない。
助かったと思ったところへ、さらに大きな魔獣が突っ込んできたようにしか見えないはずだ。
だが岳は人間には目もくれなかった。
飛びかかってきた魔獣を前脚で横から叩く。
黒い鉤爪が肩口へ食い込み、勢いを失った身体が地面へ転がった。
『軽い』
「油断するな。まだ三頭いる!」
『分かっている』
俺も遅れて荷車のそばまで走る。
敵は豹に似ていた。
体長は二メートル近い。黄褐色の身体には黒い斑点があり、口から突き出した牙が異様に長い。
さらに厄介なのが尾だった。
先端近くが硬質化し、鎌のように湾曲している。
一頭が岳へ正面から迫り、残る二頭が左右へ分かれた。
群れで狩る。
昨日の夜に襲ってきた魔獣と同じだ。
「そこの二人! 女の人を荷車の後ろへ!」
「お、お前は誰だ!?」
「話は後です! 右から来る!」
年上に見える男が反射的に振り返った。
右側の魔獣が低く身体を沈めている。
「フィン! セラを下げろ!」
「分かった!」
若い男が女の肩を抱き、横倒しになった荷車の陰へ引く。
残った男が剣を構え直した。
動きは悪くない。
少なくとも、武器を握っただけの素人じゃない。
「グリフォンは!?」
「岳は味方です!」
「岳!?」
「そいつの名前です!」
「名前があるのか!?」
「今そこを気にしますか!」
男が一瞬だけ妙な顔をした。
その間にも魔獣は止まらない。
岳へ正面から向かった一頭が跳ぶ。
岳は身体を低くし、頭をわずかにずらした。
牙が羽毛の表面を掠める。
直後、岳の嘴が魔獣の首筋へ食い込んだ。
骨の砕ける鈍い音。
岳が首を振ると、魔獣の身体が地面へ投げ出された。
強い。
昨夜戦った時にも分かっていたが、今の岳の身体能力は人間とは比較にならない。
ただし、俺はそこで安心しなかった。
「岳、左!」
『見えている』
残る二頭のうち一頭が、岳の傷ついた翼側へ回っていた。
偶然か、それとも血の匂いで弱点を見抜いたのか。
岳が身体を向け直す。
だが、もう一頭まで同時に動いた。
そちらの狙いは岳ではない。
負傷している女だ。
「させるか」
俺は即席の長物を両手で握った。
魔獣と正面から力比べをする気はない。
荷車と木の間を通れば、人一人分ほどまで進路が狭くなる。
俺はそこへ入った。
「こっちだ!」
声を上げる。
魔獣の黄色い目が俺へ向いた。
進路が変わる。
「おい! 挑発するな!」
剣の男が叫んだ。
「後ろに怪我人がいる!」
答えながら穂先代わりに削った木の先を低く構える。
来る。
人間が逃げないと判断した魔獣が加速した。
間合いへ入る直前、身体を右へ振る。
尾が来た。
予想していた。
鎌状の尾が横薙ぎに走り、俺は長物を立てて受ける。
乾いた音とともに木が半分ほどまで削られた。
「こいつ……!」
一撃でこれか。
まともに身体へ受ければ肉ごと持っていかれる。
だが、尾を振った直後だけは頭が無防備になる。
俺は踏み込み、残った長物を口元へ突き出した。
殺すためじゃない。
目を狙われた魔獣が反射的に顔を逸らす。
その瞬間。
「退け!」
横から男が入った。
剣が魔獣の首へ深く食い込む。
血が飛ぶ。
魔獣は二、三歩よろめき、そのまま地面へ倒れた。
「助かりました」
「こっちの台詞だ!」
男は息を切らしながらも、すぐ岳の方を見る。
最後の一頭が岳の左側へ回り込み、鎌の尾を振り上げていた。
俺の背中に冷たいものが走る。
「岳、翼!」
『分かっている!』
岳は飛ばなかった。
代わりに、相手へ踏み込んだ。
普通なら距離を取る場面だ。
だが尾を大きく振るには、ある程度の間合いが必要になる。
岳は逆にその内側へ入った。
鎌尾が羽毛の先を掠める。
岳の右前脚が魔獣の胸元を掴んだ。
そのまま地面へ押し倒す。
巨体の下で魔獣が暴れたが、体重差がありすぎる。
『終わりだ』
岳の嘴が首へ落ちた。
一度だけ。
魔獣の身体から力が抜ける。
静かになった。
聞こえるのは人間の荒い呼吸と、森を抜ける風の音だけだ。
「……終わったか」
剣の男が呟く。
「まだです」
俺は周囲を見る。
蒼冠鷹が頭上を旋回していた。
「他にいるか?」
『いない。近くにはいない』
俺にしか聞こえない意思が返ってくる。
「大丈夫そうです。仲間はいない」
「どうして分かる?」
男が怪訝そうに訊いた。
説明は後回しだ。
「それより怪我人を見ます」
荷車の陰へ向かう。
「待て」
男の声が変わった。
見ると、剣先が岳へ向いている。
岳の金色の目が細くなった。
『隼人』
「動くな」
『あれは俺に剣を向けている』
「分かってる」
『敵ではないのか』
「今のところはな」
岳は不満そうだったが、その場に留まった。
男には岳の言葉が聞こえない。
俺が巨大なグリフォン相手に普通に話しているようにしか見えないだろう。
実際、その顔は引きつっていた。
「そのグリフォン……お前の指示を理解しているのか?」
「理解しています」
「使役魔獣か?」
「違います」
「では、どうして」
「岳は俺の相棒です」
男が黙った。
若い男も、怪我をしている女もこちらを見ている。
「相棒……?」
「はい」
俺は岳を見る。
右目の上に残った古傷。
身体はまるで違う。
それでも、中身まで別の生き物になったわけじゃない。
「ずっと一緒にいます。だから剣を下ろしてもらえませんか。こちらから人を襲わせるつもりはありません」
『襲われれば別だ』
「余計なことを言うな」
『事実だ』
思わず返したせいで、男たちの表情がさらに奇妙になる。
「……会話しているのか?」
「まあ、そんなところです」
年上の男は岳と俺を何度も見比べた。
それでも剣はすぐには下ろさなかった。
当然だと思う。
俺だって知らない人間が熊を連れて現れて「大丈夫です、相棒です」と言ったところで、はいそうですかとはならない。
「エルド」
荷車の陰から女が声をかけた。
「その人たちが来なかったら、私たちは死んでた」
「分かってる」
「グリフォンも私を助けてくれた」
「……分かってる」
エルドと呼ばれた男は、ようやく剣を下げた。
「悪かった」
「いえ。その反応が普通だと思います」
俺も長物を地面へ置く。
半分近く切られている。
もう武器として使うのは厳しそうだ。
「怪我を見ても?」
「ああ。頼む」
女の名はセラというらしい。
年齢は俺と同じくらいか、少し下に見えた。
右のふくらはぎに裂傷がある。
血は出ているが、幸い勢いは強くない。
「足首も痛みますか?」
「少し。でも動かせる」
「指は?」
動く。
触った感覚もある。
足首そのものの形も大きく崩れてはいない。
傷を清潔な水で洗いながら確認する。
「深いところまではいってないと思います。ただ、このまま歩くのはやめた方がいい」
「治せるのか?」
若い男――フィンが訊く。
「治すというより、悪くしないようにします」
俺は救急用品からガーゼと包帯を出す。
三人の視線がそこへ集まった。
「それは?」
「俺の故郷の道具です」
細かく説明しても通じないだろう。
傷を覆い、圧迫しすぎないよう固定する。
足首にも軽い腫れがあるため、手近な真っ直ぐな枝を利用して負担を減らした。
「これでしばらく様子を見てください。熱が出たり、傷が赤く腫れたりしたら治療できる人に見せた方がいい」
「……治癒術師みたいだな」
「違います。ただの応急処置です」
「ただの、ねえ」
エルドが俺の手元を見る。
疑っているというより、測りかねている感じだった。
俺も同じだ。
相手が何者なのか分からない。
服装は中世の旅人に近い。
革鎧。
鉄の剣。
横倒しになった荷車には、麻袋や木箱が積まれている。
これだけでも、ここに人間社会があることは分かる。
「助けてもらって名乗らないのも失礼だな」
エルドが剣を鞘へ納めた。
「俺はエルド。冒険者だ。こっちがフィン。同じく冒険者。それからセラは薬師見習いだ」
「神代隼人です。隼人で構いません」
「カミシロ……?」
「名前は隼人の方です」
「ハヤトか。珍しい名前だな」
やはり日本式の姓名は通じないらしい。
フィンが岳を見る。
「それで……そっちは、本当に岳っていうのか?」
「はい」
『ようやく覚えたか』
「岳、黙ってろ」
『俺はあの若い男に言った』
「聞こえてない」
フィンが眉を寄せる。
「何を言ってるんだ?」
「気にしないでください」
「気になるだろ……」
もっともだ。
エルドが岳から少し距離を取ったまま訊いた。
「ハヤト。お前、どこの魔獣使いだ?」
「魔獣使いではありません」
「だがグリフォンを連れてる」
「連れてるというより、一緒にいるだけです」
「同じに聞こえるが……」
エルドは頭を掻いた。
「少なくとも俺は、人に従うグリフォンなんて聞いたことがない」
「そんなに珍しいんですか?」
三人の顔が揃って固まった。
聞き方を間違えたらしい。
「……ハヤト」
「はい」
「お前、グリフォンを知らないのか?」
「知識としては知っています。ただ、この辺りでどう扱われているのかは知りません」
嘘ではない。
エルドは俺をしばらく見つめたあと、岳へ視線を戻した。
「グリフォンはA級指定魔獣だ」
「A級」
「単独討伐なんて普通は考えない。冒険者ギルドでも相応の連中を集める。成体なら街道一本が閉鎖されることだってある」
俺は岳を見る。
『俺はそんなに危険なのか』
「らしいぞ」
『見る目がある』
「褒められてないからな」
岳は気にした様子もない。
エルドが続ける。
「しかも妙だ」
「何がです?」
「グリフォンにしては少し大きい。羽の色も俺が知ってる個体より濃い。それに、あんな戦い方をするグリフォンは見たことがない」
岳の金色の目がエルドへ向く。
俺も少し気になった。
「普通は違うんですか?」
「空から襲う。あいつらの強みは飛行だ。地上で相手の間合いへ潜り込んで、尾を潰してから仕留めるなんて……少なくとも俺は知らん」
理由なら分かる。
岳は昨日までオオタカだった。
身体こそ変わったが、獲物との距離を測り、相手の動きを見て急所へ入る狩りの感覚まで消えたわけではない。
ただ、それをここで説明するつもりはなかった。
「こいつなりの戦い方なんでしょう」
『当然だ。大きくなっただけで狩りを忘れるものか』
岳が胸を張る。
この様子を見る限り、グリフォンになったことへの戸惑いは急速に薄れているらしい。
フィンが突然、俺の頭上を指した。
「なあ。さっきから気になってたんだけど」
「何です?」
「あの蒼冠鷹も、お前のなのか?」
振り返る。
蒼冠鷹はすぐ後ろの枝へ止まっていた。
『隼人、いた』
「知ってる」
「今、返事したよな?」
「まあ」
フィンが口を開けたまま固まった。
セラまで痛みを忘れたようにこちらを見る。
「蒼冠鷹って、人にはほとんど近づかない鳥よ」
「そうなんですか?」
「警戒心が強いの。捕獲して飼おうとしても、餌を取らなくなる個体が多いって聞いたことがある」
俺の頭に《猛禽寵愛》の文字が浮かぶ。
どうやら岳だけでなく、この鳥が俺の腕へ飛んできたことも、現地の常識では相当おかしいらしい。
「懐かれました」
「懐かれたって……」
セラが蒼冠鷹を見る。
蒼冠鷹はセラには興味を示さず、枝から俺の肩を見ていた。
『そこ、乗る』
「駄目だ。重い」
『腕』
「今は怪我人を見てる」
『あとで』
「はいはい」
エルドがこめかみを押さえた。
「グリフォンと話して、蒼冠鷹にも懐かれてる……お前、本当に何者なんだ?」
答えに困る。
異世界から来ました、と正直に全部話していい相手なのか判断できない。
少なくとも助けた三人が悪人には見えないが、知り合ってまだ十分も経っていない。
「山で暮らすのに慣れた人間です。それ以上は、俺自身もまだ分からないことが多い」
エルドはこちらを見た。
少し間を置いてから頷く。
「話したくないことを無理に聞くつもりはない。命を助けてもらった相手だしな」
「助かります」
「ただ、忠告はしておく」
エルドの目が岳へ向いた。
「町へ行くなら、そのまま門へ近づくな」
「やっぱり騒ぎになりますか」
「騒ぎどころじゃない。鐘が鳴って衛兵が集まる。下手をすれば討伐隊まで出る」
『返り討ちにすればいい』
「しないからな」
『襲ってきてもか』
「まず話し合う」
『面倒だな、人間は』
「お前も今かなり喋ってるぞ」
エルドたちは俺と岳を交互に見る。
慣れてもらうには、しばらく時間がかかりそうだ。
「近くに町があるんですか?」
「ああ。ここから街道を南へ半日ほどでリーベルの町だ」
ようやく具体的な地名が出た。
「俺たちもそこへ戻るところだった。ただ、この有様でな」
エルドが横倒しになった荷車を見る。
片方の車輪が軸から外れかけている。
引いていたらしい荷獣の姿もない。
「鎌尾豹に襲われた時、馬角獣が暴れて綱を切って逃げた。車輪まで岩に乗り上げた。セラを担いで荷物も持つとなると、全部は運べん」
「さっきの魔獣は鎌尾豹っていうんですね」
「ああ。単体ならD級だが、群れで狩る。今回は四頭いたから厄介だった」
A級の岳。
D級の鎌尾豹。
基準がまだ分からないが、危険度を示す共通の尺度があるらしい。
俺は横倒しの荷車を見る。
「車輪、見てもいいですか?」
「直せるのか?」
「見ないと何とも」
軸そのものは折れていなかった。
車輪が外れかけた原因は、留め具の変形と車体側の歪みだ。
工具が足りないので完全修理はできないが、荷を減らして応急的に固定すれば、少なくとも人が押して街道を進む程度なら使える可能性がある。
「岳」
『なんだ』
「少し持ち上げられるか?」
岳が荷車を見る。
『これを?』
「ああ。翼は使わなくていい。前を少し浮かせてくれればいい」
『容易い』
岳が荷車の横へ立った。
エルドが慌てる。
「お、おい! 何を――」
「大丈夫です」
岳が前脚を車体の下へ入れ、身体を起こす。
軋む音。
大人三人でも苦労しそうな荷車の片側が、ゆっくり持ち上がった。
「そこで止めろ」
『この程度でいいのか』
「十分」
俺は車輪の位置を戻し、変形した留め具を確認する。
使えそうな革紐と荷車に積まれていた予備の金具を借りて固定する。
完全ではない。
だが、乱暴に走らせなければ町までは保つかもしれない。
「一度下ろしてくれ」
岳が静かに荷車を下ろす。
車輪は外れなかった。
「……直った?」
フィンがしゃがみ込む。
「応急処置です。荷物を少し減らして、速度を出さなければ使えると思います」
エルドが何度か車輪を回した。
「動くな」
「これならセラを乗せられる」
「本当に何者なんだ、お前……」
また言われた。
「山で困らない程度のことを教えられてきただけですよ」
「俺の知ってる山育ちはグリフォンに荷車を持ち上げさせない」
「そこは俺も最近です」
嘘ではない。
セラが堪えきれないように笑った。
緊張が少し抜けたらしい。
俺もようやく肩の力を緩める。
ただし、まだ問題が残っていた。
俺は岳を見る。
「町の近くまで一緒に行く。ただ、門へ着く前にお前は離れて待った方がよさそうだな」
岳の目が細くなる。
『嫌だ』
即答だった。
「岳」
『知らない土地で、お前だけ人間の群れへ入れる気はない』
「俺は子供じゃないぞ」
『知っている。それとこれは別だ』
声は落ち着いていた。
駄々をこねているわけではない。
本気で俺の安全を気にしている。
俺は少し考えた。
「なら、町が見えるところまで一緒に行こう。そこからどうするか考える」
『それならいい』
妥協は早かった。
エルドがそれを見ながら苦笑する。
「会話の内容は分からんが、揉めてたのは分かった」
「心配性なんです」
『お前ほどではない』
「聞こえてるからな」
頭上から羽音がする。
蒼冠鷹が枝を離れ、俺の左腕へ降りてきた。
今度は覚悟していたので、どうにか受け止める。
ずしりと腕が沈んだ。
「お前も来るのか?」
『行く』
岳が横から見る。
『まだいるのか』
『いる』
『そうか』
静かな声。
尾が一度だけ地面を叩いた。
俺は見なかったことにした。
こうして異世界へ来てから、初めて人間の町へ向かうことになった。
隣にはグリフォンになった岳。
腕には、出会ったその日に懐いてきた蒼冠鷹。
前には、俺たちをまだ半分くらい警戒している三人の異世界人。
普通に町へ入るだけでも、一筋縄ではいかなさそうだ。
それでも森の中を当てもなく歩き続けるより、ずっといい。
まずはこの世界を知らなければならない。
何が危険で、何が食えて、どこで眠れて、どうすれば金を得られるのか。
帰る方法を探すにしても、生き残ることが先だ。
「隼人」
エルドが呼ぶ。
「リーベルに着いたら、まず冒険者ギルドへ来い」
「冒険者ギルド?」
「ああ。身分証がないなら、なおさらだ。登録しておけば街道の検問でも説明が楽になる。お前なら仕事にも困らんだろう」
エルドの視線が、岳と蒼冠鷹を順番に移る。
「というか、ギルドの連中が放っておかん」
「それは良い意味で?」
「半分くらいはな」
「残り半分は?」
「グリフォンを連れて受付へ来る奴なんて、誰も想定してない」
それは俺にも分かる。
俺は小さく息を吐き、岳の首元を軽く叩いた。
「なるべく騒ぎを起こすなよ」
『俺ではなく、人間に言え』
「もう嫌な予感しかしないな」
森を抜けた先へ街道が続いている。
その向こうには、この世界で最初の町がある。
そして俺はまだ知らなかった。
A級指定魔獣のグリフォンと、人に懐かないはずの蒼冠鷹を連れて町へ向かうことが、この世界の人間にとってどれほど異常な光景なのかを。




