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第三章 始まり
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エーデル男爵家のサロン。
午後の柔らかな光が窓から差し込み、丸いテーブルの上の紅茶を淡く照らしていた。
ロゼッタは椅子にちょこんと座り、カップを両手で持っていた。
男爵夫人が優しく言う。
「ロゼッタちゃん、カップは片手よ」
ロゼッタは慌てて持ち直す。
「は、はい」
小さく一口飲む。
そしてほっとした顔をした。
男爵が笑った。
「淑女教育は順調かな?」
ロゼッタはむっとする。
「順調です」
少し考えてから付け加える。
「……たぶん」
男爵夫人はくすっと笑った。
「爺やの魔法の授業はどう?」
ロゼッタは天井を見上げた。
「厳しいです」
男爵が紅茶を飲みながら言う。
「四属性だからね」
ロゼッタは小さく頬を膨らませた。
「でも魔力暴走は五年してません」
少し誇らしそうだった。
男爵夫人は嬉しそうに微笑む。
「えらいわ」
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