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20/29

第十九話 ゲームと同じに

5時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


本日も読んでいただきありがとうございます。

もし楽しんでいただけましたら、ブックマークや下の★から評価をいただけると励みになります。




月に一度の懇親会。


ロゼッタとカイゼルの顔合わせの日だ。


今回は――


宰相家で行われていた。


豪華な応接室。


重厚な家具。


壁には大きな絵画。


エーデル男爵家とは比べ物にならない。


しかし。


今日はいつもと違っていた。


いつもはロゼッタとカイゼル、


そしてエーデル男爵家ではないので

魔力暴走防止のため爺やが隣にいる。


だが、ロゼッタの隣には――


セリアがいる。


さらに扉の外には爺や。


部屋の中には入っていない。


理由は簡単だった。


「三人で話がしたい」


カイゼルがそう言ったからだ。


いや。


正確には。


命令した。


九歳とは思えない態度だったが、宰相の息子の言葉は重い。


大人たちも逆らわない。


セリアは心の中で思った。


(ちょっとは隠せよ! 


 人生二周目ってことを!


 隠す気ないよカイゼル!)


カイゼルは椅子に座り、二人を見た。


「元気だったか」


ロゼッタはきちんと背筋を伸ばす。


「はい、カイゼル様もご健勝で?」


カイゼルは頷いた。


「ああ」


そして言った。


「カミラと接触した」


セリアが身を乗り出す。


「すごい、


 どうやって?」


カイゼルはあっさり言った。


「カミラが出席しそうなお茶会に出席したら、いた」


少し肩をすくめる。


「それだけだ」


セリアは思った。


(簡単に言うなあ、


 そんな簡単なことじゃないだろう)


ロゼッタが聞いた。


「それで……カミラ様は?」


カイゼルは答えた。


「ゲームの事をよく知らないライトプレイヤーだった。


 俺は手短に忠告した。王弟殿下とは婚約するなと」


そして続ける。


「後は本人が頑張った」


少し間を置く。


「アルベルト・ラウレンツと婚約した」


ロゼッタが言った。


「ゲーム通り」


カイゼルは残念な顔をする。


「王弟殿下以外なら誰でもよかったのにな」


そして呟いた。


「なぜゲーム通りなのか手紙で聞いた

 そしたら、


 高位貴族は息が詰まるから子爵家か男爵家で、


 お金持ちで、


 顔が良いやつで探したらしい。」


ロゼッタが言う


「攻略対象者だから八歳でも顔がいいでしょうね」


セリアが捕捉する


「あ、商人アルベルトは一歳年下設定でしたね。


 手紙だけだと、攻略対象と気付いてないですね。


 せっかくゲームから逃げられたのに知識がないばかりに、


 ゲームと一緒の婚約者になったと」


少し間が開く。


セリアが聞いた。


「そういえば、


 カミラ様はなんでカイゼル様に固執してたんですか?」


カイゼルは――


ものすごく嫌そうな顔をした。


「……聞くな」


セリアはにやりとする。


「気になります」


カイゼルはため息をついた。


「俺と主人公の心中エンドのCGが」


少し言葉を選ぶ。


「……とても綺麗だと言っていた」


セリアは胸を張った。


「そうでしょう!そうでしょう!」


カイゼルは顔をしかめる。


セリアは続けた。


「攻略対象キャラごとの心中エンドCGはですね、


 構図が被らないように、


 キャラが映えるように、


 何回も何回もリテイクを受けたんです」


ロゼッタは苦笑する。


セリアは力説する。


「そりゃあもう頑張りました!」


カイゼルは言った。


「確かに」


少し間を置く。


「バッドエンドCGだけは良かったよ」


そして一言。


「あのクソゲー」


セリアは満足そうに頷いた。


「そうでしょうそうでしょう」


こうして。


懇親会は――


ほぼ報告会で終わった。





5時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

もし楽しんでいただけましたら、ブックマークや評価をいただけると励みになります。

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