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第十五話 カミラの侍女

6時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


本日も読んでいただきありがとうございます。

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少しだけ時間を遡る。


ロゼッタがお茶会をしている頃。


セリアは屋敷の廊下で、カミラの侍女と接触していた。


セリアは丁寧にカーテシーをした。


「エーデル男爵家の小間使い、セリアと申します」


侍女は少し驚いた顔をした。


「あら、こんなに小さいのに上手に挨拶ができるのね」


そして優しく微笑む。


「私はリリー。ノルディア子爵家の侍女よ」


セリアは頭を上げた。


(よし)


ここからが本題だ。


セリアはさりげなく聞いた。


「カミラ様は……ジャガイモにお詳しいのですか?」


リリーは少し驚いた顔をした。


「あら、よく知ってるわね」


セリアは心の中で小さく頷いた。


(やっぱり、


 ジャガイモの話を聞いた時から引っかかっていた、


 カミラ本人か、


 あるいは周囲にいる)


さらに言葉を重ねる。


「カミラ様は才女と聞いています」


セリアはブラフをうった。


リリーは嬉しそうに笑った。


「あらあら、さすがは男爵家ね。そんなことまで知っているなんて」


そして嬉しそうに語り始めた。


「カミラお嬢様はすごいのよ、


 どこからかジャガイモの事を調べてきてね、


 どうして流通しないのか、


 どうすれば売れるのか、


 全部資料にまとめて子爵様に進言したの」


セリアは黙って聞いていた。


リリーは続ける。


「最初は子供の言うことだからって相手にされなかったのだけど、


 でもあまりに熱心に言うものだから、


 子爵様が調べてみたのよ、


 そしたらね、


 これは金になるって」


リリーは少し誇らしそうに言った。


「それからは早かったわ、


 流通を整えて、


 保存方法も整えて、


 販売方法も考えて、


 全部カミラお嬢様の案なのよ」


セリアは感心した顔を作った。


「カミラ様はすごい方なんですね」


リリーは頷く。


「本当にそうなのよ」


だが少し首をかしげた。


「ただね、一つだけ不思議なことがあるの」


セリアは聞き返した。


「不思議なこと?」


リリーは言った。


「どうしてエーデル男爵家なのか分からないの」


セリアの心臓が一瞬止まりそうになった。


リリーは続ける。


「エーデル男爵家が悪いって話ではないのよ、


 ただ、ジャガイモを作ってる家は他にもあるのよ、


 でもカミラお嬢様がどうしても、


 エーデル男爵家がいいって」


セリアは微笑んだ。


「そうなんですね、


 カミラお嬢様はエーデル男爵家の救世主です」


リリーは嬉しそうに笑った。


セリアは心の中で思った。


(よく喋る侍女だな、


 自慢話だから誰かに言いたいのか、


 大丈夫かこの人)


その後。


お茶会が終わったあと。


ロゼッタはセリアに愚痴をこぼした。


「助けてほしかった……」


セリアはその話を黙って聞いていた。


そして言った。


「ロゼッタお嬢様」


ロゼッタは顔を上げる。


「なに?」


セリアは静かに言った。


「カミラは転生者です」


ロゼッタは目を見開いた。


「え?」


セリアは続けた。


「ジャガイモ、


 流通、


 保存方法、


 販売戦略、


 九歳の子供が思いつく話じゃありません」


セリアは断言した。


「カミラ・ノルディア子爵令嬢、


 間違いなく転生者です」


ロゼッタは小さく呟いた。


「……え?そうなの?」



6時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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