37乙女達の会議(2)
「はいはいではどうするか作戦を考え……る前に、2人とも落ち込んじゃってるみたいだからまずは今後こういうことがないように反省会をいたしましょうねー」
トトは手をパンパン叩きながらさりげなく司会進行を打って出てくれた。結構トトは学級委員長の経験もあるから、こういう時の話のまとめ役もうまいのよね。
「はい」と私たち2人も頷いた。
〈一人目の反省の弁、リリカ〉
「まさか、こんなことになるとは思いもよりませんでしたわ。学園というものはこんなちょっとしたことが大騒ぎになるのですね」
リリカは頬に手を当てて再びため息をついている。いやまぁ、ちょっとしたことではないと思うけど……。
〈リリカの弁に対し、私とトトの見解〉
「うーん。りっちゃんはさ、ちょっと自分の魅力に対して疎すぎるところがあるようだねー」
「そうよリリカ。あなたは美人なんだからちゃんと自覚を持ちなさい」
「そうだね、謙遜は美徳かもしれないけどさ。今回を機に、心の中でだけでも自分は可愛いって自覚を持って、気をつけて行った方がいいかもねー」
「そうよ!あなたの彼氏は妬まれる立場だって自覚を持ちなさい」
そんな私たち二人のやいのやいのの言葉に、リリカはうなだれながら「これからはそういたします……」と言ったのだった。
「よーし!じゃりっちゃんの反省会は終わりだな」
〈二人目の反省の弁、私〉
「私も、まさかこんなことになるとは……」
「いや、普通になるでしょ」
「考えが足りないにもほどがありますわ」
2人とも私の話を最後まで聞かずに、めちゃくちゃ言ってくるじゃない……。
私は涙目になりながら2人に「ごめんなさい」と謝ったのだった。
……あれ、なんで私、この2人に謝ってるのかしら?
「よしじゃあ次はどうしようか、いよいよ作戦会議だー」
何だか微妙に納得できないまま、話し合いは次の話題に移った。
「 魔法でみんなの記憶を消したりできないかしら」
私がそう言った途端 、2人からの冷たい目線が刺さった。
うう、さっきからなんかひどいよぅ……。
「 いや まさかトリーからそんな 乱暴な作戦が出ると思わなくて、びっくりしてさ」
トトは 肩をすくめて首を振った。
「 一人の人間の記憶を1日分 消すのにどれほどの魔力を消費すると思います? とても現実的な作戦ではありませんわ」
リリカは乱暴云々じゃなくて、そういう理由での反対らしい。さすがというか魔法に聡いだけあってそのあたり、すぐに計算できるのね。
「もっとも、あなたの魔力ならば可能かもしれませんが……」
リリカはこっそり私にだけ耳打ちしてきたけれど、意図が読み取れずに私は首を傾げた。
「じゃあ他に意見あるひ──」
トトがそう言い切る前にリリカがピッと手を上げる。私達はおぉっとリリカを見つめた。
「では、自信に満ち溢れた顔をしているりっちゃん。お願いいたします!」
「はい……」
リリカは謎に立ち上がった。
「この学園でカルト様を英雄にすれば良いんですわ!」




