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ぐうたら令嬢は公爵令息に溺愛されています  作者: Karamimi


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第46話:生活が一変しました

「その調子です。上手ですよ。さすがレイリス様です。このままいけば、国ひとつ簡単に滅ぼせますなぁ」


「おい、恐ろしい事を言わないでくれ。レイリス、ちょっと頑張りすぎだよ。少し休憩をしよう。美味しいお菓子とお茶を準備したよ」


「別に頑張りすぎてはいないわよ。先生のお陰で私、いつでもこの国を滅ぼせるくらいの力が付いたのよ。またあの愚かな元王太子みたいなのが現れたら、私がこの国をぶっ潰してあげるわ」


 ニヤリと笑う私に、ニコニコ顔の魔術師の先生と、苦笑いしているレア。


 レアと婚約を結んで、早3ヶ月。あの日から私は、本格的に魔力の訓練を始めた。生まれた時から無意識に魔力を使っていた私は、いつの間にか無理な使い方をしていた様で、それが原因で魔力不足に陥っていたらしい。


 ただ、同じく魔力持ちのレアに触れる事で、魔力が増産されていたらしい。そんな中、愚かな王太子によって、レアと引き離された事で、私は魔力不足で体調を崩していたことが分かった。


 あの激しい頭痛や体の痛みは、全て魔力不足が原因だったらしい。


 ちなみに愚かな王太子はあの後、陛下と共に王族の権限をはく奪された。さらに裁判にかけられ、極刑は免れたものの、この国の一番北の塔に幽閉された。今後一生塔から出る事は出来ないらしい。


 そして新たに、レアの従兄弟が国王になった。彼は非常に優秀で、しっかり国を立て直してくれるだろうとレアが教えてくれた。


 ただ、その従兄弟はレアを国王にしたかったらしく、事あるごとに王宮に呼ばれて色々と手伝いをされている。そのせいで、私と一緒にいる時間が減ってしまっているのだ。


 どいつもこいつも、レアの従兄弟はろくでもない奴しかいないのだが、私が一緒に王宮に行った時は珍しいお菓子を準備してくれるので、お菓子に免じて許してあげている。


 こんな感じで、この3ヶ月で貴族世界も大きく変化したらしい。正直私には貴族世界の変化など、どうでもいいと思っていたのだが…


「レイリス様、皆様がお見えです」


「あの子たち、また来たの?まあいいわ、通してあげて」


 今日も来たのか…


 仕方なく客間へと向かう。隣にはレアがしっかり私の隣をキープし、ガッチリ腕を掴んでいるのだ。そんな事をしても無駄なのにね…


 そう思いながら部屋に入ると。


「レイリス様、お久しぶりですわ!今日も素敵です」


「王都で今人気のお菓子を持ってまいりましたわ」


「私は他国の珍しいお菓子を、レイリス様の為に取り寄せましたの。どうぞ召し上がってください」


「私はレイリス様の為に、より着心地の良い服を作って参りましたわ。ぜひ試着してみてください」


 今日も令嬢たちが、私の元に押し寄せてきた。あの愚かな元王太子をぶん殴って以降、なぜか令嬢たちから絶大な人気を得てしまった。それも公爵家や侯爵家といった、高貴な身分の令嬢ばかり。さらに新王妃やその妹にまで気に入られる始末。


「皆様、ありがとうございます。嬉しいですわ」


「「「「「きゃぁぁぁぁ!レイリス様が微笑んでくださったわ」」」」」


 集まっていた令嬢たちが、興奮気味に騒ぎ出す。


 そう、私はすっかり令嬢たちを虜にしてしまったのだ。まさか令嬢たちまで手下にしてしまうだなんて…


 手下は悪党だけで十分なのだが…


 ちなみに皆、私とお義母様がデザインした服を着て、我が家にやってくるのだ。あの後積極的に売り出した服。


 最初は貴族がこのような服を!と言って避けていたが、私が愛用していると知ると、令嬢たちの間で爆発的な人気が出だした。そして令嬢たちを通して夫人たちにも今、徐々に人気が出始めている。


 そのお陰で今、この服を一緒にデザインしたマダムは忙しくて倒れそうなのだとか。


 そんなこんなで、私の生活も随分と一変してしまったのだ。


「君たち、レイリスは僕の婚約者だよ。それに毎日毎日、我が家に押しかけて来て、一体どういうつもりだい?僕がいないときも、レイリスに会いに来ているそうだね。はっきり言って迷惑だから、さっさと帰ってくれ」


 隣で不機嫌そうに令嬢たちを見つめていたレアが、ついに口を開いた。レアもいい加減止めておけばいいのに…


 案の定


「私たちはきちんと、サフィーロン公爵夫人に許可を取っておりますわよ」


「そもそも、どうしてアドレア様にそんな事を言われないといけないのですか?レイリス様を独り占めするだなんて、ちょっと図々しいのではありませんか?」


「そうですわ。レイリス様は私たちを助けて下さった命の恩人なのです。あの時のレイリス様、本当に格好よかったですわ」


「既にボロボロでしたのに、私たちを庇って下さって。それにあの右ストレート。素敵でしたわ」


 令嬢たちがうっとりとして私を見つめた。

※次回最終回です。

よろしくお願いします。

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