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ぐうたら令嬢は公爵令息に溺愛されています  作者: Karamimi


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第45話:晴れて婚約者になりました~アドレア視点~

「まさかレイリスの口から、僕と婚約したいという言葉が聞けるだなんて、夢にも思わなかったよ。ありがとう、レイリス。これからもずっと一緒にいようね」


 ギュッとレイリスを抱きしめた。いつの間にかレイリスは、僕が抱きしめても抵抗しなくなった。もしかしてあの頃から、レイリスは僕を受けて入れてくれていたのかな?そうだと嬉しいな。


「よかったわね、アドレア。レイリスちゃんの気持ちが変わらないうちに、早く婚約を結んでしましょう。あの人を待っていたら、きっと夜中になってしまうわ。確か婚約届は、レイリスちゃんのサインをすれば提出できたはずだから、すぐに提出しちゃいましょう。今すぐ記入済みの婚約届を持ってきてちょうだい」


 母上が近くに控えていた執事に指示を出した。そういえばレイリスに再会したあの日、レイリス以外の人間は、必要事項に全てサインしたのだったな。


 すぐに執事が婚約届を持って戻ってきた。確かにレイリス以外の欄は、全て埋まっている。


「さあ、レイリスちゃん。サインをしてちょうだい」


 満面の笑みでレイリスに迫る母上。


「母上は少し黙っていてください。レイリス、ここにサインをしたら、僕たちは晴れて婚約者同士だよ」


 そっとレイリスの手にペンを握った。スルスルとサインをするレイリス。全ての欄にサインが終わったところで


「この書類をすぐに提出して来てくれ」


「かしこまりました」


 すぐさま執事に婚約届を渡した。


「これで晴れて、レイリスと僕は婚約者同士だ。これからもずっと一緒にいようね」


 嬉しくて再びレイリスを抱き寄せた。本当にレイリスと結婚できる。それが嬉しくてたまらないのだ。


「これでもう二度と、面倒な事には巻き込まれないわよね。レア、久しぶりに私と勝負しましょう。でもその前に、私は魔法が使えるのよね。どうやって使ったらいいのかしら?空とか飛べるのかしら?」


「空は飛べないよ。それにレイリスは僕と出会った時から、既に魔法を使いこなしていたよ。本当に君は天才だ。きっと君ならきちんと訓練を行えば、もっともっと魔力を上手に操れるようになると思うよ」


「空は飛べないのね。それは残念だわ。正直私は、魔法を使っている感じは一切しないのだけれど」


 コテンと首をかしげるレイリス。何なんだ、この可愛い生き物は。


 あまりの可愛さに、再び強く抱きしめた。こんな可愛くて優しくて強くて素敵な子が、本当に僕の婚約者になってくれただなんて。


 こんな幸せな事があるのか?そう思えるほど、嬉しくてたまらない。こんな気持ちは、生まれて初めてだ。


 どんな理由であれ、レイリスは僕を選んでくれたのだ。レイリスが僕と婚約したことを後悔にない様に、これからもレイリスにしっかり尽くしていこう。


 僕はレイリスがいてくれたら、それで幸せなのだから。


「レイリスはそれだけ天才という事だよ。それじゃあ、早速魔力を操る練習を始めようよ。もちろん、僕も付き合うから」


「そうね、そうしましょう。絶対に私の方がレアよりも魔力をうまく使いこなしてやるのだから。見ていなさいよ、レア、今度こそあなたを倒してあげるわ」


「それは楽しみだな。でも、僕だって負けないからね」


 そう言って2人で笑い合った。レイリスがジョブレスのお妃候補に選ばれ、連れていかれたと聞いた時は本当に生きた心地がしなかった。このままレイリスを失ったら…と、絶望したこともあった。


 でも、今こうやって笑い合えているだなんて。僕にとっては奇跡以外何物でもない。


 僕はずっと、レイリスの笑顔を守っていきたい。


「レア、何をニヤニヤしているの?さあ、早く行きましょう」


 すっとレイリスが僕の手を取った。初めて会った時よりも随分大きくなった手。でもあの頃と変わらない、温かくて落ち着く。


 レイリス、これからもずっとずっと一緒だよ。もう二度と君を傷つけさせたりしないから。だからずっと僕の傍にいてね。


 レイリスを見つめながら、心の中で呟いたのだった。

※次回レイリス視点です。

よろしくお願いします。

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