表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/98

悪役令嬢視点 白馬の王子様と二度目のキスを強引にしました

 キャッ!

 ラフィーとキスしてしまった!


 一瞬だったからよく判らなかったけれど、唇と唇が確かに触れ合った。

 なんか少し温かな物が触れ合ったような気がした。


「本当にアンジェリーナ様は婚約者がいらっしゃるんですから、一応ラファエル様はアンジェリーナ様の育ての親ですが、独身の男性なんですから。お気をつけ下さい! 

 ラファエル様もそれが判っているはずなのに本当にどうしようもありませんわ」

 横でカミラがブツブツ文句を言ってくれたが、ラフィーは育ての親じゃなくて、私の白馬の騎士様なんですけど!

 ここで言い返したら10倍になって返って来るのはマイヤーと同じだから、黙っていたけれど……


 私は布団に入っても中々眠れなかった。


 だって、初めてラフィーとキスしてしまったんだもの……


 ラフィーとキスして思ったのは、やっぱりエーベルとは無理。

 あいつとキスするなんて考えてたら怖気がした。

  

 確かに顔は良いかもしれないけれど……いや、顔もラフィーの方が格好良い。


 特に私の前に立って赤竜と戦ってくれたラフィーの顔が、頼もしくて凜々しくてとても良かった。


 ラフィーはずっと私だけの騎士だったのだから!


 エーベルはミーナと結婚したいみたいだし、婚約破棄しても問題ないと思う。

 このテストが終わったらラフィーの友達の皇帝陛下に私がラフィーのお嫁様になれるように頼んでみようと私は思った。

 その前にマイヤーに相談しても良いかもしれない。


 昔、話している時にラフィーと私が結婚できないことはないとか言っていたような覚えがあった。


 別に魔王を倒した剣聖に一国の王女が降嫁しても良いはずだ。

 今はラフィーも帝国の子爵様だし、身分的にも問題はないはずだ。

 

 父親は反対するかもしれないけれど、私に刺客を送ってくるくらいだ。無視しても良いだろう。

 実の親が刺客を送ってくるってどういう事と思わないでもなかったけれど……まあ、王妃が色々暗躍してくれたんだと思うけれど……


 まあ、屑親のことは今は良い。

 それよりラフィーだ。

 ハンネローレや辺境伯の孫のクラーラや、デリアやエルネスタ達が狙っているみたいだけれど、絶対に渡さないんだから。


 付き合いの長さで言えば圧倒的に私だし……

 でも、ラフィーの前では我が儘王女になっていたし、ラフィーにとって娘としか思ってくれていないかも。

 それがネックだ。


 でも、ファーストキスはラフィーとしたし、イレーネは最後は既成事実を作れば良いとか言っていたけれど、何をすれば良いんだろう? 肝心なことは私はラフィーやマイヤーから教わっていなかった。

 マイヤーからは殿方に任せばいいとか言われていたけれど……


 まあ、取りあえず、ラフィーに意識してもらわないといけないのかも……

 明日からも頑張ろう。

 でも、どうしたら意識してもらえるかな……

 それを考えたら中々眠れなかった。


 翌朝は中々眠れなかったのが災いして寝過ごしてしまった。


 ラフィーの朝練に付き合おうと思ったのに……失敗した。

 制服を着て食堂に行くと既に制服を着たラフィーが朝食を食べていた。


「おはよう、ラフィー」

 私が挨拶すると

「おはようございます。姫様」

 ラフィーが挨拶してくれた。

 うーん、でも私に対して敬語だ。

 それに姫様だなんて他人行儀だ。

 昨日はキスまでしたのに!

 まあ、普通はそうなんだけど……

 出来たらアンジェって呼び捨てにしてほしかった。


「ん、どうかしました?」

「あーん」

 私は仕方なしにラフィーの前で口を開けた。


「本当に仕方ありませんね」

 ラフィーはそう言うと私の口の中にパンをちぎって入れてくれた。


 うーん、何か違う。

 我が儘な娘が父親に食べさせてもらっている感じになっているんだけど……

 もう少し考えないと!




 馬車の中ではラフィーが教科書片手に問題を出してくれていた。


「帝都の人口は?」

「約100万人」

「その特産物を3っつあげよ」

「貴族のドレスと魔道具に薬草」

「大体合っているけれど衣服の裁縫ですよ」

「そうそれ」

「帝都の真ん中を走っている道路を」

「現陛下の名前を取ってバルトロメウス通り」

「正解です」

 丁度問題を答えていたら馬車が学園の馬車止まりに入った。


「ラフィー!」

私は横の席からラフィーの膝の上に乗りかかったのだ。


「えっ、どうされました、姫様」

 キョトンとした顔をラフィーがしてくれたけれど……

 そんな顔のラフィーも愛おしい!


「いつもありがとう!」

 チュッ

 そう言うと私は思い切ってラフィーの唇を奪ったのよ。


「えっ!」

 ラフィーが赤くなって固まってくれた。


 よし、キスの二回目成功。

 何回もキスしたらラフィーも意識してくれるはずだ。


 でも、私は恥ずかしくていたたまれなくなって、馬車が止ると私は馬車から飛び降りたのだ。


「姫様!」

 馭者が驚いてかけてくるが、

「別に大丈夫よ。これくらい」

 そう言うと後ろを振り返りもせずに歩いて行こうとした。

「姫様!」

 慌ててラフィーが追いかけようとしたら、


「あっ、ラファエル様」

「キャッ」

「ラファエル様!」

 竜退治したのが伝わって最近は更にラフィーの人気がうなぎ登りだ。

 あっという間に令嬢達に囲まれてしまったんだけど……


 ちょっと、ラフィーは私の白馬の騎士様なんだから!

 私はむっとしてその中に強引に入ると、


「ちょっと、ラフィー、いくわよ」

 強引にラフィーの手を握ると歩き出したのよ。


「あっちょっと、ラフィー様」

「お待ちになって」

「ああん、もうしつこい」

 追いかける女達から逃げるように私達は駆け出したのよ。

 ラフィーがそれにつきあって走り出してくれた。


 なんか駆け落ちする王女と騎士という感じかも……

 私はラフィーの手を握って駆けるのがとても楽しかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

新作

『悪役令嬢に転生したのを知ったのは断罪されて婚約者に顔面を蹴られた時でした。ツンデレ兄と辺境で米作りして一からやり直します』https://ncode.syosetu.com/n5024mh/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



このお話の前の話


前前前作

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ