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悪役令嬢視点 火竜に殺されそうになった時に私の騎士が現れました

 私を目がけて巨大赤竜が大口を開けて襲いかかってきた。


 私は竜の視線で金縛りに遭ったように動けなかった。


 前に、こんなことがあったなと私は昔のことを思い出していた。


 確か五歳くらいの時だった。

 その日はたまたまマイヤーがお休みで、ラフィーが騎士団の訓練のことでお父様に呼び出されていた時だ。

 王妃様からの呼び出しがあったのよ。

 私はラフィーかマイヤーがいない時には離宮から出てはいけないと言われていたのに、お義母様から久しぶりに呼び出されたのが嬉しくて何も考えずにひょこひょこと出て行ったのよ。

 本当に私は馬鹿だった。


 私は二人の騎士に護衛されて、侍女のアニエスと四人で本宮に向かったのよ。


 その途中のバラ園で、護衛騎士の一人のブノワがいきなり剣を抜いてくれた。


 すわ、不審人物が出てきたの?

 私が四方に警戒しようとした時よ。その騎士ブノワがいきなり、隣の騎士に斬りかかったのよ。


 私は唖然とそれを見ているしか出来なかった。

「ギャッ!」

 私の護衛騎士が斬られて血まみれになって倒れ込んだ。


 次いでブノワはニタリと笑って、私を見てくれた。


 私はその視線に金縛りに遭ったように何も動けなかった。


 そう言えばその騎士ブノワは王妃宮から移ってきたところで、注意するようにラフィーに言われていたんだった。


 でも、今更気付いても遅い。


「姫様!」

 侍女のアニエスがその騎士の前に私を庇って立ってくれた。

「退け!」

 ブノワは剣を一閃した。

「キャーーーーー」

 血を吹き出してアニエスは倒れていた。


 私は一対一でブノワと向き合った。


 私は丸腰で何も出来なかった。

 と言うか五歳の私では対抗手段が無かった。


 ブノワがニタリと笑って私に斬りかかってきた。


 私はやられたと覚悟して目を瞑っていた。


「うっ!」

 しかし、ブノワがうなり声を上げて剣を落とす音がした。


 慌てて見上げるとブノワの右肩に短剣が突き刺さっていた。


「姫様!」

 そして、こちらに血相変えて駆けてくるラフィーが見えた。

「ラフィー!」

 私が歓喜の声をあげたときだ。

「おのれ!」

 しかし、ブノワは今度は私を捕まえてくれた。


 そのまま、喉が回されたブノワの腕で締め付けられる。


「動くな! 動くと姫様を締め殺すぞ」

 ブノワがラフィーに叫んでいた。


 ラフィーが五メートルくらい手前で慌てて止まる。


 私はとても苦しかった。

 でも、このままでは殺される。


「姫様!」

 ラフィーは叫んでくれたが、何も出来なかった。


 私の中でカチリと音がした。


 次の瞬間だ。


「イヤーーーーー!」

 私は恐怖と怒りをそのまま全力で男にぶつけていた。

 私の怒りは凄まじい雷撃として男を直撃した。


「ギャーーーー」

 男はけいれんして倒れてくれた。

 傍にいたラフィーもろとも……



 その様子が走馬灯のように私の脳裏を駆けた。


 そして、ここにはラフィーはいない。


 私が一人でやるしかないのよ。


 そう思った瞬間、カチッと金縛りが解けた。


「喰らえ!」

 私は渾身の雷撃を火竜の大きな口目がけて放っていた。


「ギャオーーーー」 

 悲鳴を上げて火竜は私から離れた。


 竜が起した風が私に襲いかかって、

「「「ギャッ」」」

 私達は地面に叩きつけられた。


「くっそう!」

 モーリッツが非常信号弾を打ち上げてくれた。


 真っ赤な煙を吐いて信号弾が上がる。


 よし、これで少し持ちこたえたらなんとかなるはずよ。

「皆、下がって」

 私はモーリッツらに指示した。


「しかし、アンジェリーナさん」

 モーリッツが反論しようとしたが、

「モーリッツ。アンジェの言う通りにするのよ」

 イレーネがモーリッツを諭した。

「判った」

 班員が下がる。


 上空を飛んでいた。火竜が私を目がけて突っ込んできた。


「喰らえ!」

 私が雷撃を打ち出したが、火竜はそれを弾いてくれた。


 竜にはうろこがあって内部まで雷撃が届かないみたい。


 そのまま、突っ込んできた。


 爪で私に斬りかかってきた。


 私は障壁を展開したが、

バリン!


「グッ」

 障壁は一撃で破られて私は爪に引っかけられて飛ばされた。

 腹に凄まじいショックを受けて飛ばされて地面に叩きつけられる。


「ギャッ」

 とてつもない衝撃が体を襲う。

 肋骨の二、三本折れたかもしれない。


 私は首を振って起き上がった。


 その私に対して

「ギャオーーーーー」

 火竜は叫ぶと火炎を吐き出してくれた。


 私は障壁で上に跳ね上げた。


 しかし、長く続かない。


 そのまま弾き飛ばされてしまった。


「ギャッ!」

 地面に再び叩きつけられる。

 思わず意識が飛びそうになった。


 私はもう立ち上がれなかった。


 私はもう一巻の終わりだと絶望した。

 大きな火竜が私の間近に迫り、私は火竜の爪で真っ二つにされそうになった時だ。


 私の目の前が蜃気楼のように歪んで、その前に私は会いたいと思う人影がいきなり現れた。

「ラフィー!」

 でも、私の希望が映し出した幻だと思った。

 神様は最後にラフィーの姿を見せてくれた。


 私は次の瞬間火竜によって引き裂かれる衝撃に備えた。


ガキン!

 でも、その衝撃はいくら待っても来なかった。

 代わりに、目の前に現れた本物のラフィーが剣で火竜の攻撃を受けてくれたのだった。


真打ちの登場です。

剣聖ラフィー対火竜の対決です。

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

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