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51.クラスの委員決めで姫様の怒りを買ってしまいました

 俺はアンジェが少し変なのは理解していたが、その事についてアンジェとじっくり話し合う時間がなかった。


 もう少しきちんと話すと、俺は女の子というか、年下の女の子にどうしたのかと聞き出す能力が圧倒的に不足していた。

 はっきり言うと教えてもらえなかったのだ。


「姫様、どうされたのですか?」

「別になんともないわよ」 

「でも、少し悩んでいらっしゃるのではないかと……」

「そんなことはないわ」

「いや、でも、どこかおかしいというか……」

「何でも無いったら!」

 アンジェが少しきつめに俺を拒否してくれた。

 それで終わってしまったのだ。


 なんかそれ以上尋ねるとアンジェが怒って俺と話してくれなくなるような気がして、俺はそれ以上突っ込めなかった。


 後から考えたらもっと突っ込んだ話をすれば良かったのに……

 俺は機嫌が悪くなったアンジェにそれ以上突っ込むことを止めてしまった。


 結局バルトはその日は夜遅くまで俺の邸宅で酒を飲んでくれたし、それに合わせて皆遅くまでいてくれたのでその後送るのが大変だった。


 その日は遅くなったし、翌日はもう学園だったのでアンジェとあまり話せなかった。




 翌日は朝一番はホームルームだった。

 学園の役割分担決めだった。

 まあ、若い奴らに任せれば良いと俺は思っていたのだが……それは甘かった。



「では、まず、学級委員長から決めたいと思いますが、誰が良いと思いますか?」

「はい!」

 いきなりニコが手を上げたのには驚いた。

 ニコがここまで積極的に意見を言うなんて思ってもいなかった。


「はい、ニクラウスさん」

「俺は学級委員長には剣術でオリエンテーション優勝に貢献してくれたラフィー様が良いと思います」

 いきなり何を言ってくれるんだ!

 俺はこういうのは若い奴に任せたかったのに……


「賛成!」

「異議なし」

 オスカーとヒルデが賛成してくれて、

「では、ラファエルさんで良いと思う人」

 盛大な拍手が起こって、俺は反対する間もなく学級委員長になってしまった。


「では副委員長は」

「「「はい!」」」

 今度は三人くらいが一斉に手を上げた。


 この世界の皆は前世と違って皆積極的らしい。

 ホームルームでこんなにたくさん皆が手を上げるのを俺は初めて見た。


「はい。イレーネさん。誰か推薦がありますか?」

「いえ、私が立候補します」 

「ちょっと、イレーネ、抜け駆けは駄目よ」

 ヒルデが文句を言った。

「はいっ、勝手に意見を言わない。挙手してください」

 マイヤーが注意すると早速ヒルデが手を上げる。

「はい!」

「はい、ヒルデさん」

「私もやります」

 ヒルデは続いて立候補してくれた。

「私も立候補したいです」

 ハンネローネまでもが立候補してくれたんだが……


 投票の結果僅差でハンネローレが副委員長に決まった。


「やったわ!」

「そんな」

「信じられない」

 喜ぶハンネローレに僅差で負けたヒルデとイレーネが悔しがった。


「えっ、そんな」

 アンジェが何故か気落ちしていた。


「姫様も委員をやりたかったんですか?」

「まあ、そうかな」

 俺の質問にアンジェが少し不満そうに頷いてくれた。


 せっかくの学園生活をアンジェもエンジョイしたいみたいだ。


「では次はレクリエーション委員です」

 マイヤーが提示してくれた。

 今学期の最大のレクリエーション行事は20日後にあるダンジョン探索だ。

 全学年が班ごとに分かれて近くの大きなダンジョンに向かうのだ。

 これならアンジェも色々やれるだろう。


「はい!」

 俺は目立つように手を上げた。

「ラファエルさん」

「俺はアンジェリーナさんが良いと思います」

「えっ、ラフィー、私は委員は別に……」

 何故かアンジェがうろたえだしたけれど、やりたいって言ったのはアンジェだったはずだ。


「他に推薦や自薦はありませんか?」

 マイヤーの声に、

「アンジェリーナさんで良いです」

「異議なし」

「では、女子のレクリエーション委員はアンジェリーナさんで」

「そんな……」

 何故かアンジェは唖然としていた。


 俺に対して恨めしそうな視線を向けてくれるんだけど、何故だ?

 俺はアンジェの心がよく判らなかった。


「では、男子は」

「「「はい!」」」


 今度は男子はたくさんの者が手を上げた。

「はいはいはいはい!」

「ではオスカーさん」

 必死に手を上げるオスカーをマイヤーが当てた。

「俺がやりたいです」

「俺も」

「俺もです」

 今回は立候補者が10人以上いた。


 投票の結果、取り巻きを脅しまくってオスカーが当選した。

「くっそう、負けた!」

 他の男達は悔しがっていた。

 皆、アンジェの隣に立ちたかったらしい。


「凄い人気ですね」

 俺がアンジェにそう指摘すると


「あっそう」

 何故かアンジェはとても不機嫌そうだった。

「何故だ?」

 委員をしたいと言ったのはアンジェなのに!

 俺にはよく理解できなかった。


「それはラフィー様が悪いんじゃないですか?」

 カミラが呆れてくれたんだけど、俺にはその理由がわからなかった。

 結局その理由を誰も俺には教えてくれなかったんだけど……なんでだ?


ハンネローレたちの積極性に副委員長をしたいと言い出せなかったアンジェ……

その後別の委員に推薦してくれたラフィーに対しても怒っています!


続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

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