39.聖女視点 老騎士を排除するために、色々と策を練りました
そして、解放された私は、アンジェリーナに仕返しするために、急遽、礼儀作法のカンタローネを止めさせて、聖魔術のコーナーを作ったのよ。
絶対にここからアンジェリーナ達は行かせない。
私は聖魔術が使えなかったら2時間の休みにすることにしたわ。
本当は4時間にしたかったけれど、さすがに多すぎると指摘されて2時間になった。
まあ、良いわ。2時間も待機させられたら、絶対にアンジェリーナ達は先に進めないはずよ。
でも、私は聖魔術コーナーの欠点を知らなかったのよ。
だって誰一人使えるチームがないのよ。
全チームが皆2時間休みになってしまったのよ。
もう少し検知の魔道具を適当にして、私が操作できるようにすれば良かったわ。そうすれば私に反抗的な奴らは通さずに、他のチームは簡単に通したのに。
皆、ここで2時間のお休みになってしまうのよ。
それに肝心のアンジエリーナのチームが全然来ないんだけど。
そして、先に来たチームが皆待ってしまうことになって、結局アンジェリーナのチームを利することになるなんて思ってもいなかったわ。
でも、やっとアンジェリーナのチームが来たときは、ここで2時間待ちでゲームオーバーの時間だったのよ。
まあ、アンジェリーナのチームが途中棄権に出来たのだから良しとしましょう。
「姫様。頑張って下さい!」
「そうよ、アンジェ!」
「がんばって下さい!」
「アンジェなら出来る!」
馬鹿が応援しているけれど、無理よ。
手出来る訳はないんだから。
「ヒール!」
悪役令嬢がやっても全然だった。
「はっはっは。そう簡単にできる訳ないわよ」
私は馬鹿にしてやったわ。
「こうなったら最後の手段よ。アンジェ、水晶光らをせたらラフィー様が1回限り、何でも言うことを聞いてくれるっておっしゃっているわ」
老騎士が言う事を聞いて何が嬉しいの?
全然嬉しくない。私だったらやる気が大幅ダウンは確実な言葉を平民達は叫んでいるんだけど、本当に馬鹿だ。
死に損ないの老騎士に何をしてもらうのよ?
「えっ、本当に?」
でも、何故か悪役令嬢のアンジェリーナはやる気になってくれたんだけど……ええええ! 悪役令嬢って普通の女の子と考えが違うの?
そうかじじい専なの?
私は唖然とした。
「光らせたらキスくらいしてくれるわよ」
私なら死んでも嫌だ。
「ええええ! ラフィーとキスだなんて!」
悪役令嬢が真っ赤になってくれたいるんだけど、なんなのこれは?
このゲームはいつから老いらくの恋になったのよ。
養老院ゲームではないのよ!
「いくらやっても無駄よ」
私は確信していたの。
でも、でもよ……
「よーく見ていなさいよ、行くわよ、ヒール!」
悪役令嬢がそう叫ぶと、ヒールが飛び出したのよ!
「「「えっ、嘘!」」」
「そんな!」
私は大きな口を開けて絶句しての。
何のために私がこの面倒な役をやったのよ。
何で悪役令嬢がヒールできたの?
結果として私は悪役令嬢のために他のチームを足止めしたことになってしまったのよ!
結局一位は悪役令嬢のチームになったわ。
更には止めようとしたエーベル様が大きく怪我を負ってしまったのよ。
最悪だわ。
でも、これは好機だわ。
私はの年寄りの騎士を学園から追放する好機だと思ったのよ。
騎士さえいなくなれば悪役令嬢をこの学園からいびり出すのは簡単よ。
私は翌日の休み時間にエーベル様たちと一緒に老いらくの騎士を糾弾に行ったのよ。
「ちょっと悪役令嬢のアンジェリーナ! 貴方、昨日はエーベル様にとんでもない事をしてくれたんだって!」
私がまず、悪役令嬢を糾弾したわ。
「それよりも問題は貴様の護衛騎士だ」
エーベルが老人騎士を睨み付けたわ。
「ふんっ、人を年寄り扱いしてくれたからな。取りあえず真の剣術がどんな物か見せてやっただけだ。感謝してほしいものだな」
騎士は皇子であるエーベル様を傷つけてもびくともしていなかったわ。
なんて厚かましいんでしょう。
「何を言っているのよ。剣聖だったのは大分前でしょ。今はもう還暦よ。完全なおじいちゃんじゃない! そんなじじいがソニックブレードなんて大技使える訳はないでしょう」
私はここぞとばかりに指摘してやったのよ。
「貴方たちラフィーのソニックブレードを身に浴びたんでしょ? ラフィーが卑怯な手を使っていないことくらい見て判らないの?」
「黙れ、悪役令嬢アンジェリーナ。貴様などミーナ様に比べて月とすっぽんだ。直にエーベル様に婚約破棄される身だろうが。口は慎め」
ランツフート様が悪役令嬢を糾弾してくれたわ
「おい、貴様。アンジエリーナ様はフランク王国の王女殿下だ。高々侯爵の息子風情が呼び捨てにするな」
でも、還暦騎士が凶暴になって向かってこようとしたのよ。
「おい、ラフィー、抑えろ。ランツフート。謝罪しろ!」
そこにまたじじいが一人出て来たのよ。
「何なの? なんでまた偉そうな白髪のじいさんが増えているの?」
私はそのじいさんが誰か知らなかったのよ。
でも、それは皇帝陛下だったのよ。
知ったときに私は唖然としたわ。
還暦じじいが昔のつてで皇帝を連れてきていたのよ。
嘘、ゲームにはこんなシーンなかったわ。
ひょっとしてこのゲーム『バイエルンに咲くピンクの妖精』じゃなくて、『バイエルンに咲く還暦の妖精』という、全く別物のゲームなの?
私はよく判らなくなったわ。
私はそのまま教会に戻されて延々と大司教から怒られることになったのよ。
大司教は私にエーベル様と接触するのは禁止だと決めてくれたんだけど……
何なのよ。それは。
こんなのゲームにはなかったわ。
絶対に変よ。
何でヒロインの私がエーベル様に接触できないの?
これもそれもあの還暦騎士がやってくれたのね。
もう許さないわ。
絶対に仕返ししてやるんだから。
私は仲良くなった教会の聖騎士達を使って老騎士を排除しようと策を練ったのよ。




