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2クール目に突入した異世界冒険  作者: 歩き目です
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10「幼女×幼女×幼女×幼女×幼女×幼女×幼女×幼女」その1


※前回のあらすじ

ドワーフの村でテコ入れの温泉回…と思ったら、アスミスやワイズィに真剣な告白をされた。

取り敢えずは棚上げ状態となったものの、これは俺も彼女達のコトを本気で考えてあげないとなぁ…。

俺達は中央都市に向かう。




途中、休憩のために漁村に立ち寄る。そこでプリス達の無事を確認!!


挿絵(By みてみん)



あの嵐で離ればなれになった後、4人は揃ってこの村に流れ着き、漁村の人達に助けられたそうだ。

プリス達は漁村に数日滞在して体力を回復し、中央都市に向かったと言う。


「良かった…。みんな無事だったんだな。」

「何よりな情報なのです。きっと皆さん、ケイン殿の帰りを待ちわびていると思うのです。」


我が事の様に喜んでくれるアスミス。エメスもスレイもワイズィも同じだ。

でも、ワイズィは冷静に一言添える。


「だからと言ってはやっちゃ駄目よ。目と鼻の先とは言え、ココでシッカリ休んでおかないと。」

「だな。どうせ再会するなら元気な姿を見せたいものな。」




翌日。俺達は漁村の人達に挨拶して、再び中央都市に歩を向ける。

慣れた冒険者なら2日もあれば着く距離だ。


途中、俺が無意識に歩くペースを上げてしまい、アスミス達に何度も苦笑いで注意される。


「ケイン殿のお気持ちは解りますが…、そのプリスさん達は本当にケイン殿に愛されているのです。」

「ちょっと嫉妬しちゃうわよね。私達を置いてまで進もうって言うんだから。」

「あ、いや、そんなツモリは…。ご、ゴメン。」


俺は思いっ切りアスミス達に笑われる。からかわれていたと分かり、ホッとする。


更に翌日。

夕暮れにようやく俺達は中央都市に到着。随分と久し振りなカンジがする。

これまでもクエストで1ヶ月位戻らない時だってあったのに、色々回り道して苦労したせいかな。


まずはいつも借りてた宿屋に一直線だ。

女将さんに「生きてたのかい!」と、驚かれて喜ばれた。プリス達がココに戻ってき来たコトも話してくれた。


部屋の扉を開ける。


―だが、そこにはプリス達はいなかった。

テーブルに手紙。


『ケインさん、おかえりなさい。

 私達はあの嵐の後、漁村に漂着して全員が助かりました。

 この中央都市に戻って、冒険者ギルドにてケインさんの無事を伝えられ、私達は皆喜びました。』


おぉ、ギルドにちゃんと連絡が行ってたんだな。


『それから数日経って、神様が来られました。私達はこの宿でケインさんのお帰りを待ちたかったのですが、

 急を要する案件だと言われ、全員でデヴィルラの故郷の魔王国に向かうコトとなりました。』


うっわー、すれ違いかー!!(汗)


『宿屋の年間滞在費は更新しておきましたので、安心して使用して下さい。

 私達も用事を早く済ませて戻るつもりです。 プリスより』


そうか、神様にまた何か頼まれちゃったのか…。


「オーナー、お気持チ、お察し致しまス。」


エメス台所で全員分のお茶を淹れて持って来てくれた。

―あ、凄い進歩だな。言われなくても自分からここまでやってくれるなんて。

それに気遣いの言葉まで。


「あぁ、ありがとう。気にしなくても大丈夫だよ。メンバー全員無事で元気だって判っただけでも満足だ。」

「ケイン殿、私のせいなのです?無理に私の村に立ち寄られたコトで行き違いにさせてしまったのではないのです?」


アスミスは物凄い責任感を感じてる顔をしている。

俺は慌てて手紙の日付を見る。―今から2日前だ。

ドワーフの村には丸3日間滞在したから…、確かに、寄らなかったら間に合って会えていた計算にはなる。


「申し訳無いのです!!」


涙目で頭をこれでもかと下げるアスミス。


「いや、良いって良いって。『たら、れば』は言いっこ無しだ。」

「しかし、ケイン殿…、」

「魔剣をもらったり、エメスのコトを詳しく調べたり、ドワーフとも交流出来たし、何も無駄になってないさ。」

「ケイン殿ぉおおー!!」


アスミスは泣きながら俺に抱き付いて来た。頭を優しく撫でてあげる。

隣でワイズィがモジモジしているが、アスミスを思ってか自重してるカンジだ。


「♥ふーむ、あんちくしょーは、そう来やがりましたかー…。」


この数日間、妙におとなしかったスレイが口を開く。


「どうした、スレイ?」

「♥ケイン様ぁー。ここは魔王国に行きませんかぁー?」

「え?」

「♥2日前なら、今から急げば魔王国で会えると思いますぅー。」

「数字上はそうですガ、魔王国周辺は上級、最上級モンスターの出る危険地域でス。」

「♥そこはソレ、スレイの運の良さを信じて欲しいのですぅー。」

「また運任せかよ!!」


そりゃ、確かにスレイの運は世界一良いだろうけどさぁ…。


「そこまで急ぐ理由が無いだろ?ここで待ってりゃ戻って来るんだし。」

「♥―、」


スレイは何かを言おうとしてヤメる。

こんなエロギャグ無しで切羽詰まった様子のスレイは初めて見るな。

そこにワイズィが割って入って来る。


「スレイの言うコトにも一理あるわね。」

「と言うと?」

「神様から頼まれたんでしょ?普通の冒険者がチャチャッと済ませて終わるレベルの内容じゃ無いわ。」

「あー、まぁ確かに…。」

「つまり、魔王国でしばらく足止めになる可能性が大きいわ。

 それに、もしかしたら彼女達だけでは手に負えない事態になるかも知れない。

 だって、今まで一緒になって対処してた司令塔のダーリンが不在なんですもの。」


うぬぬ、賢者の末裔であるワイズィに言われると説得力がある。

プリス達が向こうで困る様なコトがあれば、そりゃあ助けてやりたいさ。

アスミスも頷いている。


「よし、分かった。行ってみよう。―いや、行こう!魔王国に。」

「はいです!」

「♥いえっさー!」

「畏まりましタ。」


決意を固めた俺の背後で、ワイズィがスレイに『1つ貸しよ』というカンジでウインクした。




で、俺達が来たのは冒険者ギルド。

まずはここで色々と済ましておかなきゃいけないコトがあるからな。


最初は自分の無事の報告。それと路銀として多目にお金を引き出す。

―そして、


「ワイズィ、スレイ、エメス。3人ともこの機会に冒険者登録しておかないか?」

「え?」

「♥はぇ?」

「冒険者ニ…ですカ?」


つまり、全員俺のパーティー『ロリ・カイザーチーム』に入るってコトだ。

アスミスは南西の冒険者の町で登録済ませてるからな。残りはこの3人だ。


「これからまだ各地を回るハメになるかも知れないからな。登録しておいて損は無い。」

「そうなのです。万一を考えたらギルドがバックに付いてくれていた方が良いのです。」

「そ、それは分かるけど…、ねぇ?」

「♥スレイは全開バリバリの奴隷ですよぉー?」

「エメスハ…ゴーレムでス。」


あー、みんな、登録時の素性説明で引っかかるのが気になってるのか。

―フフフ、そこは任せろ!こういう時にこそ、神様から賜った『ロリ・カイザー』の威光を利用するのだ!!

ヘイ!そこのギルド員のお姉さん!ギルド長に面会を頼む!!

俺、すっげぇ偉そう。後で謝っておこう…。(汗)




ギルド長に面会。

これまで魔導巨人討伐や偽造通貨事件、ワサビクエスト等をこなしてきたからな。

ギルド長も俺を優遇してくれている。


俺はギルド長にアスミス、エメス、スレイ、ワイズィを紹介する。

最年少ドワーフマイスター、戦闘用ゴーレム、爆乳奴隷、完全半魔の賢者の末裔。


「あ、相変わらず、誰にも真似の出来ない濃いメンバーを揃えられておりますね…。」


ギルド長は驚き過ぎて、一周回ってもう普通の感想しか出て来ない状態だ。

うん、我ながらメチャクチャなメンバーだとは自覚している。


普通なら奴隷というのは個人の所有物扱いなので、ギルドへ登録出来る権利は無い。

ゴーレムは前例が無いが、個人の所有物という意味では同じ。

完全半魔も、その姿だけ見れば怪しまれるだけだ。


俺とアスミスはこれまでの経緯と、彼女達がいたからこそ中央都市まで五体満足な姿で戻って来れたコトを熱弁。

目出度くギルド長の説得に成功した。

―と言うよりは『こんな濃ゆい連中を野放しにしておけない』という気持ちがあったのかも知れない。(苦笑)


「♥わっふー!冒険者のプレートですぅー!スレイの名前が入ってますぅー!」

「エメスの様な者にモ、頂けるのですカ。有難う御座いまス。」

「これで正真正銘、ダーリンと一緒ってコトね。一層の奉仕を尽くすから覚悟しなさいな。」

「あ、うん。お手柔らかに…。」


3人の胸に輝く冒険者プレート。この時をもって全員俺のチームの正式メンバーだ。




そして次に来たのは冒険者ギルドの奥にある部屋。

ここには偽造通貨事件で証拠品として確保した、3Dスキャナーと3Dプリンターが置かれている。

これを説明するには、もう俺の素性も隠しておくワケには行かない。

俺は『この世界の住人では無い』コトや『この機械は俺の元いた世界のモノ』であるコト等をかいつまんで説明した。


―あれ?みんなノーリアクション?


「―確かに驚きましたが、納得の方が大きいのです。」

「そうね。これでダーリンの謎に全て合点がいったわ。」

「エメスのオーナーハ、凄いお方だったのですネ…。」

「♥えへへー。」


ヤバイ。みんな今までの冒険が常識外過ぎて、もう不感症と言うか『驚き疲れ』になっている。(汗)

と、兎に角だ。この機械を使えば、エメスの左腕と目を復元出来るハズなんだよ。


「精巧な複製を作るコトの出来る機械なのです?それは革命的なのです!」

「だろ?エメスの右腕をスキャン…読み取って、同じ素材でもう1本の腕を作る。」

「それじゃ左腕にも右腕が付くコトになっちゃわない?…あ、もしかして反転出来る、とか?」


うわ、流石ワイズィ。頭良過ぎて怖い。大正解だよ。

出力時に反転させれば、右腕は左腕になるからな。

人間だと身体の左右で僅かに違いがあるんだが、ゴーレムは工業製品だから寸分の違い無く同じな方が良いハズだ。


「眼はどうするのです?エメスの眼は両目共に紛失していて、複製しようにも元が無いのです。」

「人間の眼をコピー…複製して付けられないかな?」


あ、全員がドン引きした。


「あ、アタシは嫌よ!」

「私も遠慮するのです。…その、決してエメスのコトがどうとかでは無く…、」

「♥コレには、スレイはお役に立てませーん。」


あー、自分の眼を未知の機械にいきなりコピーされるって聞いたら、誰でも警戒するか…。

仕方無い。俺の眼をコピーするか。眼なら別に男女は関係無いだろうし。

それに、眼を取り出してスキャンするワケじゃ無いし、複製だって素材は水晶とかで作るんだぞ。

ナマモノの眼じゃ無いんだぞ。そんなの俺でも怖いわ。(汗)




かくして、調達してきたミスリル、オリハルコン、アダマンタイト、その他諸々の素材を使って、

エメスの左腕と両目が完成。アスミスの手で取り付けられた。

これにて一応の『エメス完全体』である。


うーん、これだけでギルドに預けてあったお金の内、数百万エンが飛んだわ。(汗)

腕1本と眼だけで、上等の装備一式より高いんだもんな。ロボット開発は金が掛かるワケだ。


左腕を動かし、調子をみていたエメスが俺を見て立ち上がり頭を下げる。


「オーナー。エメスのために斯様な格段のご高配をいただキ、何と感謝すれば良いのカ、言葉が見つかりませン。」

「そんなに畏まらなくても良いって。」

「本当はもっと早く直してあげたかったのです。私の腕が未熟な故、今日まで無理をさせて済まなかったのです。」

「いや、アスミスはベストを尽くしてくれたさ。」

「ハイ。アスミス様にモ、感謝しておりまス。」


うん。本当にアスミスは良くやってくれている。彼女がいなかったらエメスは起動していなかったし、

起動していなかったらイカクラーケンとの戦いや、その後の戦闘も乗り切れなかっただろう。

みんなが頑張ってくれたから今があるんだ。俺はそう思う。


しかし、エメスと正面向き合うと自分の眼がソコにあるっていうのは、

何というか、鏡を見るのとは別の、ちょっと不思議な感覚があるなぁ…。


エメスが頬を赤らめ視線をそらす。

あー、ゴメンゴメン。ジロジロ見過ぎたな。反省。


「何、2人で見つめ合ってんのよ。このスケベ。」

「そ、そんなんじゃ無いぞ!?」

「全く、全方向モテまくりの未来の旦那様を持つのは大変なのです。」

「プレイボーイみたいに言うなよ!俺はただ、」

「♥ギャーギャーギャーギャーやかましいですー。 発情期ですかコノヤロー!」

「お前、調子戻って来たな!?」


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