09「温泉回再び」その2
突然、男湯の扉を蹴破る様な勢いで、その脳ミソ桃色宙返りコースターのスレイが乱入して来た!!
何やってんだお前!?
「♥ケイン様ぁー。そろそろサービスシーン入れないと視聴者が飽きちゃいますよぉー?」
「視聴者って誰だよ!?つーか、堂々と仁王立ちしてるな!前を隠せ!!」
「♥フッフッフー。スレイの前には謎の光も湯気も、手前にわざとらしく置かれた小物も通用しないのですぅー。」
「誰にケンカ売ってんだよ、お前は!」
タオルも着けず桶も持たず、一糸纏わぬ姿のスレイは、それはもう筆舌に尽くしがたい双丘…いや、双山を揺らし、
更に衝撃的なコメントを言い放つ。
「♥さぁ!ここでゲストの登場でぇーす!」
「何!?」
スレイが広げた手を振ると、その奥の出入口からゾロゾロと…、
アスミスにエメスにワイズィが、前にタオル1枚だけの格好で入って来た。
ちょっと待って。
さっき露天風呂入ってたら急に全裸の爆乳幼女が乱入して来て、その勢いで幼女3人も入って来ちゃって、
青肌と桃肌ツートンの子が「アンタ!」とか言い出して喧嘩になるのかと思ったら
「ちゃんとアタシのコト見なさいよ!」って宣言して無意識にガッツポーズしてたら隣の寡黙なゴーレムと目が合って、
思わず恥ずかしくなったの思い出して今混乱てる人のアカウントはこちらです。
いや、嘘松とかじゃねーから!!ホントのコトだから!!
「ケイン殿…来ちゃった…です。」
「何のフラグ!?」
「オーナー、ご一緒させて下さイ。」
「何お前までモジモジしてんだ!?」
「ちょっとアンタ!ちゃんとアタシも見なさいよ!それともアタシの身体は見たくないって言うの!?」
「そ、そんなコトは無いよ?」
「―っ!ジロジロ見ないでよ!!」
「どうせいっちゅーんじゃ!!」
男湯には俺しか入っていなかったから良かった様なモノの…、あ、いや、幼女だから混浴でも別に良いのか?
だけどスレイの爆乳は、流石にありゃ18禁になるだろ…。本当に俺しかいなくて幸運だった。
「♥管理人さんに言って、貸し切りにしてもらいましたぁー。」
「元凶はお前かーーーーー!!!!!!」
何『いい仕事しました!』風に爽やかなサムズアップしてんだよ!!
―と、ハラリと浴場の床にタオルが落ちる。
続いてもう1枚。さらにもう1枚。
「は!?」
その3枚はアスミスとエメス、ワイズィのタオルだ。―つまり3人も、一切隠すモノ無くパーフェクト全裸。
「け、ケイン殿…どう…です?」
「オーナー、お目汚しヲ…お許し下さイ…。」
「ほらっ、す、好きなだけ見なさいよ!触りたいなら触っても…いいけど。」
「ちょ、ちょっと待ちなさい君達!!―スレイ!これは一体どーなってんだ!?」
俺は何がなんだかなにぬねの状態でスレイに聞く。
「♥皆さんで女同士のお話をしていましたトコロぉー。ケイン様の話題になりましてぇー、
『ロリ・カイザーはお風呂に入る時は、いつも幼女をはべらせていた』とお聞きしたのでぇー、」
「な…!?」
「そ、それならば、及ばずながらでも私達が付き添わないと、と思ったのです。」
「ロリ・カイザーとしてノ、威厳を誇示するためノ、お手伝いとなれば幸いでス。」
「あ、アタシで満足しないとか言わせないわよ。…絶対満足させてやるんだから。」
『はべらせていた』とか、人聞きの悪いコトを言うなよ!
―いや、確かにプリス達4人とみんなで入るのが定例になってたけどさぁ。
それだって、俺が「風呂に入る。共をせよ。」とか言ったワケじゃ無いからな!
むしろパトルとマーシャに腕尽くで引っ張り込まれ、プリスにお願いされ、デヴィルラに誘惑されてた結果であって。
「ケイン殿!」
「はひ!」
やっべ、声が裏返った。(汗)アスミスが真剣な目でこっちを見ている。
「以前も申し上げましたが、わ、私をお嫁さんにして下さい、なのです!」
「えぇ!?」
「こうして裸をお互いに見せ合った以上…いえ、それに関係無く、私は心の底からケイン殿をお慕いしているのです。」
「だ、だけどなぁ…、」
「承知しているのです。ケイン殿は幼女を統べるロリ・カイザー。お話によれば既に4人の婚約者がいらっしゃるとか。」
「はぁ!?―いや、アレは…あの子達はそういうのじゃ無いってば!!」
「決してケイン殿の重荷にはならないのです。どうぞ、私を5人目の婚約者として末席に置いて欲しいのです。」
真剣な眼差しのアスミスがペコリと頭を下げる。こりゃあ本当にマジで本気…か?
そこにズイッとワイズィが割り込んで来た。
「―アスミス、末席は6番目のアタシよ。」
「ワイズィまでかよぉ…。」
「アンタはアタシの初めて好きになった男よ。初恋が初失恋になるなんて御免だからね。」
「ちょ…初恋って、いつ?そんな気配あったか!?」
「気付かないならそれでもいいわよ!馬鹿!!」
「仮にも初恋の相手を馬鹿呼ばわりかよ!?」
「ま、出会った順序とは言え、最後ってのはちょっと癪だけど…。
その代わり、誰よりもアンタを愛して奉仕してあげるわ。生命を懸けて約束する…。」
ワイズィの目も真剣そのものだ。―どうなってんだ、こりゃあ…。
―ハッ!?まさか、エメスも、とかじゃ無いよな!?
「エメスハ、皆様の警護で同行しましタ。幼女が1人でも多い方ガ、箔が付くと思いましテ。」
ホッ。動機はアレだけど、ひとまず安心した。
これでエメスにまで迫られたら、俺の思考回路じゃ処理落ちするトコロだ。…いや、既に停止状態に近いんだが。
大体、大方コレもスレイが2人に何か吹き込んで焚き付けたんだろ!?
「♥そんなコトしてませんよぉー。」
「馬鹿な!?俺の心を読んだ!?」
「♥ケイン様が中央都市に着いてぇー、お仲間の4人と再会されたら、それから後はどーなるのかなーと話してたのですぅー。」
「どうなるって、…そりゃあ、会えたら無事を祝って元通りパーティ再結成で…、」
「―そこで私達とお別れなのです!?」
「!!」
「別に、無理行って付いて行こうとか、ソコまでわからず屋な女になる気は無いわよ。
アンタがアタシ達を切りたいならそれでも構わないわ。―でも、」
「私達の気持ちをケイン殿に伝えないまま、お別れしたくは無かったのです。」
―参ったな…。俺はそこまで考えたコトも無かった。1日も早くプリス達に会う。それだけしか頭に無かった。
会社の仕事で「いつか食事でも!」ってお決まりの挨拶して、それっきり音信途絶になるコトは多い。
でも、それだって疎遠になっただけで死んだワケでは無い。だけどこの世界は違う。
冒険途中で死んでしまう者達だって多い。次にいつ会えるかなんて本当に判ったモンじゃ無い。
平和な日本から来た俺は、ちょっと油断すると、この世界の出会いが一期一会だってコトを忘れがちになる。
それはさておき、コレはとんでも無くシゲキックスな眺めだ。
アスミスはパッと見、胸もお尻も起伏の無い『ザ・幼女』とでも言うべきイカ腹体型で、
一体この体躯のどこからあれだけのパワーが出るのだろうと、見れば見るほど不思議に思えて来る。
この4人の中では一番地味っ子ではあるが、道端に咲く野菊の様な自然な可憐さがある。
エメスは機械人形のゴーレム。理想体型として作られたドールやフィギュアの様な『造形美』がある。
無骨な左腕の義手がミスマッチだが、それが返って彼女の身体の美しさを引き立てている。
花で言うなら、枯れるコトの無い造花…いや、大理石を彫刻した芸術作品ってカンジだ。
ワイズィは…うーむ、身体まで一直線に上から下まで桃肌と青肌で綺麗に真っ二つなんだな。
小振りに膨らんだ胸と、意外にボリュームのある下半身。幼女だけど安産型って判る体型だ。
花なら、1つの株で色の違う花が咲く紫陽花みたいな。…そういえば紫陽花って毒があるんだっけ。(汗)
スレイは…もうコイツはコメントに困る。黙って立ってりゃお姫様の様な美貌で、非の打ち所が無い。
幼女なのに信じられない様な爆乳は、垂れるコトも無く張りと艶を保っている。正に奇跡だ。
花で例えると、百合かと思ったらラフレシアだった…みたいなワケの分からんキャラだ。
―等と冷静な分析をしとる場合か!!
これはもう一旦エスケープしないと、二重の意味でのぼせてしまう。
タオルを腰に巻き、湯船から上がろうとしたら、
「ちょっとアンタ!何、逃げようとしてんのよ!女にココまでさせといて!!」
ワイズィが俺の行く手を阻もうと前に出た。―が、その足元にはお約束の石鹸が!!
「ワイズィ殿、危な…!」
「え?…きゃっ!?」
ワイズィを助けようと、咄嗟に飛び出した俺も浴槽の淵で足を滑らした!!
「うぉーっと!!」
「♥ケイン様ぁ!!」
グワァラゴワガキーン!!
―な、何がどうなったんだ!? 何も見えん!!
取り敢えず頭は打って無い様だ。…それどころか、後頭部も顔も何か柔らかいモノで包まれている。
いや、胴体…下半身にもふっくらしたモノが貼り付いている。
む…顔に貼り付いているモノがうっすら見えて来た。
オカシイな。左右の目で見えてるモノが違う。右目には桃色が、左目には青色が広がっている。
それが仰向けになった俺の鼻を頂点にして、顔をピッタリ挟み込んでいる。
「オーナー、お怪我ハ、ありませんカ?」
「エメス、げ…、現状報告を。」
「畏まりましタ。オーナーハ、スレイ様の胸部の上に頭部を置かレ、股間部にアスミス様ガ、密着されておりまス。」
後頭部のクッションはスレイの爆乳エアバッグか!?で、俺の下半身にコアラ状態なのがアスミス。
つまり、おれの顔にあるフィット感は…、
「ワイズィ様ガ、オーナーの顔に騎乗されておりまス。」
「何だとぉおおおお!!??」
「♥ご無事ですかぁー?」
「け、ケイン殿ぉ…」
「ひぁああああああああ!!馬鹿ッ!駄目!駄目ッ!動かないで!今動いたら…!」
ラッキースケベにも限度というモノがあるだろ!!と、兎に角、みんなをどかさないと…。
と、おれは顔の上のワイズィを退けたい一心で、つい幼女のクセに肉付きの良い尻を、ムンズと鷲掴みしてしまった。
「いっひぃいいいいいいーーーーーっっっっ!!!!」
風呂場に木霊するワイズィの形容しがたい声。
激しく硬直した尻は次の瞬間、一気に力が抜けてブルっと震えたかと思うと…
「オーナー、ワイズィ様の意識ガ、途絶しましタ。」
「おい…おい!ワイズィ!!これって…ヤバイ!!」
しゃぁあああああああ~~~~~………
「ぐわぁあああああああああああああああああああ!!!!!」
❀゜*❁。゜❀。**❁。゜ *❁。【そのまましばらくお待ち下さい】*❁。゜❀。*。❀゜*❁゜*❁。゜。
「こっ…、これは事故よ!!」
顔を青肌の側まで真っ赤にして、ワイズィが涙目で叫ぶ。
「―あれは、人生のターニングポイント等という生易しいモノでは無かったのです…。」
「♥お風呂場で良かったですねぇー。」
良くねーよ!!(泣)




