譲れないものもある
OFUSE始めました。
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エルフの年齢差ってどういう感じなのかと言われると、殆ど考えないってのが正しいと思う。そもそも出会えるかどうかが問題なので、100歳程度の年齢差は気にならないんだよな。……見た目が20歳くらいで止まるからなあ。何歳か聞いてみないと解らないんだ。見分ける方法は無い。この人良いなって思っても、1000歳越えだったって事も普通にあり得る。ただし、老化する時は一気に来る。そういう所は人間とは違う所かなって感じだな。まあ、俺も知識でしか知らないんだけど。
そして、獣人奴隷たちはというと、身体能力強化魔法を覚えて貰って、いつもの胴長と長手袋を装備。そして、採取に向かった。とりあえず、採取物を覚えて貰ったけど、高い採取物よりも、ポーションの材料になる採取物を望んでいるので、そこまで深くは潜らなくても良いんだ。結構手前で回収してくれれば良いんだよな。ゴブリンやコボルトに勝てれば問題ない。まあ、収入的な意味で、あまり稼げないと宿屋に泊まれないから、ある程度の価値のある採取物も取って貰うんだけど。今の所、宿屋のお値段が1泊銀貨3枚まで値上がりしている。野宿の冒険者が居なくなったから、金額は落ち着いているんだ。……まだまだ値上がりするとは思うぞ。冒険者は日に日に増えているからさ。
獣人の冒険者も増えてきている。胴長と長手袋を売る事も多くなってきているんだ。ある程度狩れるって解ったら、マジックバッグも貸し出している。そうしないと金儲けが出来ないからな。向こうで解体して、素材だけ持ち帰って貰うってのもあるんだろうけど、それだと時間がかかるし。そんなに儲からない。どんどんと儲けるためには、マジックバッグが必要不可欠。儲けて貰いたいからね。こっちだって儲かるんだし。まあ、人間には貸し出さないけどさ。連帯責任で回収できる見込みがないからな。保証人を付けて貰えるのであれば、まあ、貸さない事も無いけど。
でも、人間の冒険者も増えてきたらしい。店員をしてくれているエレナちゃんとレジエナから聞いているんだけど、採取物を置いていく人間も増えてきているんだそうだ。まあ、半分くらいは保存瓶に入っていないので、俺が会計をする事になるんだけど、保存瓶にしっかりと入れてくる人間の冒険者も増えてきたらしい。……まあ、素材が混ざっているので、中々仕分けが面倒な事になるんだけど、それは手間賃として引くからな。その判断はエレナちゃんとレジエナに任せている。後で自分たちが仕分けないといけないんだからな。その分はちゃんと引いてくれているとは思う。
人間の冒険者の質も上がっている。宿屋が高くても、採取や討伐で稼げるのであれば、居座ることは可能だからな。特に採取は直ぐに金になる。居続けるのであれば、採取は必須なんだ。討伐は稼げるが、死体を持ってこれないからな。マジックバッグがあれば別なんだろうが、マジックバッグ無しで運ぶのは厳しい。だからマジックバッグを先に手に入れられれば、資金の回収も簡単なんだろうが、値段がな。どうしても手が出ない値段でしか売られていない。安いものでも白金貨30枚もするんだ。俺の作ったものは白金貨130枚。とてもじゃないが、簡単には買えないんだよな。欲しいんだろうとは思うけど。
でも、獣人たちは別だ。貸し出しているからな。お金が貯まり次第買ってくれるようになっている。大体ではあるが、1日に白金貨1枚くらいは稼ぐんだ。今はジャックフロストを狩ってもらっているので、ちょっと収入が少なくなっているが、春からは一気に稼ぐことが出来る。それを考えれば、マジックバッグを貸し出しても後で回収が出来るからな。それで良いんだよ。
「すみません。サンルーグさん、ちょっと来てもらってもいいですか?」
「ん? また素材の査定か?」
「いえ、そうじゃないんですけど、お話が出来ないタイプなので」
「……解った。今行く」
お話が出来ないタイプの冒険者は居るんだ。何を根拠に言っているのかが解らないんだが、自信満々な冒険者も一定数存在する。多分そういう奴なんだろうなとは思うんだけど、今度は何を要求し始めたのかが解らない。簡単に引き下がるわけもないんだから、面倒なんだよな。
「それで? お前は何を言い出したんだ?」
「ふ、やっと話の解る奴が出てきたか。いいか? 俺様はAランク冒険者だ。この森で活動する事になって、魔物を討伐してきた。まあ、余裕だな。グレイズベアなんて俺様には余裕なんだ。だが、解るだろう? 討伐しても、持ち運びが出来ないんだ。だからマジックバッグを寄こせと言っている。それなのに、ここにいる連中は売ろうとしてくるんだ。お前なら解るだろう? 素材の貴重さが。Aランク冒険者にマジックバッグを持たせる意味が。俺がマジックバッグを持てば、錬金術の素材もしっかりと回収できるんだ。それを解っていない。何が出来るのかって言ったら、俺は討伐が出来るんだ。簡単な事だ。討伐で得られるはずだった素材を、得ることが出来ないのは悲しい事だろう? だから、マジックバッグを俺様に寄こせ。それだけの活躍をしてやろう」
「断る。マジックバッグは白金貨130枚だ。それ以下で売る事はない。というか、白金貨130枚でも破格なんだ。そんな貴重な物を、はいどうぞとやる訳がないだろう?」
「解ってないな。素材の貴重さが解っていない。獣人たちにマジックバッグを持たせているんだろ? そんな雑魚に持たせても意味がない。俺様のような最強の冒険者にこそ相応しい。素材は勿論ここに卸してやる。俺様は最強だからな。ちまちまと稼ぐだけでは問題が大きくなるんだ。稼げるときに稼いでおくのが良い事だろう? 俺様にマジックバッグを寄こせ。価値を真に発揮できるのは俺様だけだ」
「断ると言っているんだ。欲しければ買え。しかもグレイズベアくらいなら、獣人の冒険者でも狩って来れる。その程度の実力しか無いんだから、Bランク冒険者だろう。真にAランク冒険者ならば、アッシュサーバルくらいは倒せるはずだからな」
まあ、基準としては、グレイズベアでも十分だとは思うが、その程度で誇られても困る。サラマンドラ倒せるなら、投資する価値はあるかもしれないが、それは無理なんだろう? それならわざわざそんな事をしてやる義理はない。グレイズベアなんてその辺の獣人の冒険者でも出来ることだからな。そんな事を誇られても、何というか、実力を考えてくれって感じだな。その程度の実力なら、まだまだ居るんだ。サラマンドラを相手に出来るのであれば、借金を検討してやらない事も無いんだけど。
とにかく実力不足だ。そんな奴にマジックバッグをくれてやるほど、俺は優しくはない。買うならともかくだけどな。くれと言うなら、それなりの実力を見せてくれないと。持ち逃げされることも考えると、どうしてもな。
「帰ってくれ。お前にやるマジックバッグはない。そもそもその程度の実力でマジックバッグを貰おうなんて話がある訳がない。その程度で良いなら、獣人の冒険者で幾らでも居るからな。自分がその程度の実力しかないと言うのであれば、こっちもそれに答える義理はない。本当に強ければ、もっと強い魔物を倒せるはずだ。もっと実力があると解るものがあるというのであれば、借金をして、マジックバッグを売る事は可能だが、グレイズベアではな。資金を回収するのに時間がかかり過ぎるだろう? 馬鹿な事を言っていないで、自分の実力を高めてくれ。話はそれからだな」
「何て生意気なエルフなんだ! 俺様が弱いだと? そんな事はない。俺様は最強なんだ。この狩場で最強の冒険者だ。そんな俺様を蔑ろにしていい訳がない。獣人の冒険者ごときがマジックバッグを持てるんだ。俺様も持ってしかるべきなんだ。実力者が持ってこそだ。そうじゃないのか?」
「だから、その程度の実力なら、掃いて捨てるほどいるんだよ。俺が望んでいるのは、サラマンドラを倒せるだけの実力者だ。それくらいまで行くのであれば、借金も認めてやらないでもない。売るならともかく、譲渡はあり得ない。こっちに対して利益が無さすぎるんだよ。もっと強くなってからだな。見栄を張るにしても、その程度ではどうしようもない」
獣人の冒険者を基準にしているからな。その程度の実力が無ければ、マジックバッグを売るなんてことはしない。いや、金があるなら売るんだが、借金をしてでも買いたいというのであれば、サラマンドラを倒せるだけの実力が欲しい。そのくらいの実力があるのであれば、借金をしても、返せる当てがあるからな。……こんな高飛車な奴に借金を許すのかって疑問はある訳なんだが。
もうちょっと謙虚な奴なら検討するかもしれない。こいつには無理だろうな。大法螺を吹くだけだろう。マジックバッグを手に入れたら、とんずらするだろうし。その程度の奴だろうとは思う。借金を踏み倒すだろうなって感じがするんだ。居座られても困るだけなんだけどな。こんな冒険者に居座られても、質がどんどんと下がってしまう。
俺としては、もっと強い冒険者にやってきてもらいたいんだよな。錬金鉄を買うくらいの資金力があって、サラマンドラを余裕で倒せるって感じの奴に来て欲しい。そのくらいの実力者なら、そもそもマジックバッグを持っている可能性もあるんだけどな。他の土地で入手できない訳でもないとは思うし。もし持っていなければ、売るだけだ。譲渡はあり得ないんだよ。
そんな訳で、グダグダと言っていたが、最終的には追い出した。もっと強くなってから出直してくれ。まだまだ強くなる余地はある。それだけの逸材なのであればだな。俺だって、慈善事業をしている訳ではない。利益を出さないといけないんだ。そのくらいは解って欲しい所ではある。利益も出ない様な取引はするつもりもないんだからさ。
「えっと、良いんですか? なんか恨みを持ちそうではありましたけど」
「恨みでどうこうは出来ないからな。実力不足だ」
「まあ、あそこまで増長しているのは珍しいんじゃないかなって。普通はもう少し話が出来るっしょ」
「そうだな。もう少し話が出来るとは思うぞ。あそこまで天狗になれるのは、一種の才能だな」
あの程度でAランク冒険者なら、獣人の冒険者の殆どがAランク冒険者に該当してくるとは思う。まあ、Aランク冒険者は実力差が大きいからな。Aランク冒険者は一種の基準ではあるんだけど、ピンからキリまであるんだよ。弱い方だとは思うぞ。さっきの奴は。弱い冒険者ほど、よく自分を大きく見せようとするからな。気にしたら負けだとは思うけど。その程度の実力しかないって事なんだよ。見ているこっちが恥ずかしくなってくる。
「とりあえず、何かあったら言ってくれ。何もなければ、いつも通りの時間で上がってくれ」
「解りました」
まあ、強い冒険者なら、マジックバッグを売る事も検討するんだけど、あの程度の冒険者には借金をさせてでも売るつもりはない。返せる見込みが少ないからな。ジャックフロストの討伐でも、そこまでは稼げないし。サラマンドラの討伐なら、結構見込めるんだけどな。肝油がもの凄く高く売れるんだ。その他の素材も高級品だし、こっちとしてはそれだけでも欲しいんだよな。
もっと強い冒険者が集まってきてくれると助かるんだけど。冬も半ばまでやってきた。春までには相当強い冒険者がやってきてもいいとは思うんだけど。サラマンドラ目当ての冒険者が来てもおかしくないんだよな。色々と考えているんだけど、やっぱり借金をしてもらうのが一番だとは思うんだよ。返してくれる見込みがあるなら、だけどな。今回きたのは、返す気なんてなかっただろうし。もうちょっと誠実な冒険者が来て欲しいものなんだよな。誠実な冒険者が居るのかどうかは解らないけど。居るとは思いたい。全員が無法者だとは思いたくはないよな。人間の冒険者でも、いい人は居ると思うし。そのくらいの稼ぎを考えられる冒険者は居るとは思うんだよな。人格面でもいい人が居ると思う。今日の奴は最低の部類だとは思うがな。
もっと冒険者の質が上がってくれば、色々と出来るんだろうけどな。こっちの言う事をしっかりと聞いてくれる冒険者が増えてくれれば良いんだが。恰好が悪くても、胴長と長手袋を装備してくれれば、かなり防御力に余裕が出てくるんだけど。人間の冒険者で、装備している人は今の所いないんだよな。沼地に入るのであれば、必ず必要だとは思うんだけど、人間の冒険者は北方面に行きたがるようなんだよな。稼げるのはそっちだけど、危険なのも北なんだよ。まあ、ある程度戦える冒険者が来ているんだから、それで良いといえば良いのかもしれないが。
獣人の冒険者は東西に別れていくんだよな。特に東の沼地が人気だ。そっちに向かうには、胴長と長手袋を装備しないと絶対にいけない。動きが阻害されるなんてものじゃないしな。そもそも金属装備で行く場所ではないんだ。沈んでしまうからな。後で手入れもしっかりとしないといけないし。その点、北は強ければ大丈夫って感じなんだよな。環境に適応しなければならないのは東側だけだ。……ただ、フェンリルも居るから、そっちにも一定数は行って欲しいんだよ。フェンリルだって良い討伐対象なんだけどな。
採取系の冒険者は、今の所奴隷たちだけだ。採取で食っていくのは、不可能ではない。簡単でもないけどな。でも、見極めることが出来れば、今の宿代も十分に稼ぐことが出来る。それを出来るようになるには、暫くの時間が必要になるとは思うけど。獣人の冒険者は頑張ってくれている。採取の手が足りなくなることは、今のところは無いと思う。
問題があるとするならば、何処まで人間の冒険者が来てくれるのかだ。それ次第で、追い出される冒険者がどうなるのかなんだよな。獣人の冒険者は稼げているから問題ないんだけど、中途半端に稼げているだけの人間の冒険者を追い出したいんだよ。あんまり俺に取っても利益にならないから。利益になる冒険者が来てくれることが望ましいんだよなあ。今のままでは、そこまで利益には繋がっていない。採取もしてくれる冒険者が増えて来てくれたけど、それでも半分以下だしな。獣人の冒険者を見習ってほしい所だが、そもそもマジックバッグがあるかないかで、保存瓶を持ち運ぶのかが決まってくる。人間の冒険者を信用して、マジックバッグを貸すにしても、何処で信用を勝ち取ってくれるのかだよな。獣人の冒険者ほど信用は出来ない。
連帯責任には出来ないんだよ。人間の冒険者は、あくまでも単独で動くのが基本だからな。まあ、それが普通なんだけど。獣人の冒険者の様に、共助までしているのは珍しい。普通は自助までだ。自分の事は自分で何とかする。それが冒険者としては当たり前の事だからな。共助をするって事は、余程の事なんだ。クランみたいな組織があれば別なんだろうけど、そういう組織は聞いた事がない。人間の冒険者も、ある程度は信用していかないといけないんだろうけど、中々難しいんだよ。




