表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転の錬金術師  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/112

掘り出し物

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 今日は採取の冒険者を増やすために、奴隷を買いに来ている。そろそろ春に向けて準備をしないといけない。冬は冬でやることがあるのはそうなんだけど、今後の動きも考えると、獣人の冒険者で、採取を専門にするものを増やしておかないといけない。宿屋が大きくなったからな。子供たちが採取する素材だけでは到底足りないんだ。だから、奴隷を買いにテッケルンまで来ている。色々と見るものもあるんだろうが、気にしてはいけない。目的のもの以外は必要ない。欲しいのは奴隷だ。採取の冒険者だ。その他、金属やら布やら、そういったものも見たくはなるんだけど、それを見出したら止まらなくなると思うからな。奴隷を買うだけで良いんだ。今回は5人パーティーを6つ作るつもりで居る。だから、1か所で10人の奴隷を買おうと思っているんだ。……掘り出し物があれば、買うつもりである。掘り出し物は、基本的には買う方針なんだ。ユニークスキルが良かったり、種族が珍しかったりだな。そういった奴隷は買っておくに限る。何が出来るのかは知らないが、基本的に買っておいて損はないはずだ。


 そんな訳で、1軒目。ここでは獣人の奴隷を10人選んだ。掘り出し物は無かった。今は仕入れも落ち着いているらしく、春になれば、掘り出し物が入るかもしれないって情報が手に入った。……なるほどな。奴隷を移送させるにも、時期があるのか。春が一番奴隷を仕入れるのに適した時期なんだと。冬も多いが、春が一番多いらしい。俺が冬に買いに来たのは、口減らしで売られた奴隷が居るんじゃないかって思ってだな。


 秋の収穫の時に、税金を取られる訳だが、西の植民地では、生きる分として、最低限の麦だけを残して全部持っていかれる。それで、人口の数を数え間違えると、大変な事になる。また、思ったよりも収穫できなかった場合、生きるための食料も持っていかれることがあるんだ。その為に、口減らしをする事がある。奴隷として売るという決断をするんだ。西の植民地から入ってくる奴隷で、冬の時期は殆どがこの奴隷である。まあ、正規の奴隷って奴だな。非正規なのは、誘拐して来たりするんだけど、誘拐しても、正規で売られることがある。誘拐の仕方に問題があるんだけど、詳しくはない。師匠に聞いた事がある程度だ。男を誘拐した場合は正規奴隷、女子供を誘拐した場合は、非正規奴隷という感じでも分けられるとは聞いている。まあ、その他にも、細かな事があるらしいんだけど、そんな事を詳しくなってどうするって事で、師匠からは教えられていない。


 冬は口減らし、春は状態が悪い住民を売る。夏は塩と住民を交換する。秋は収穫時期なので、あまり奴隷は入ってこない。そして、また口減らしをすると。……植民地は、段々と人口が減っているんじゃないかと思う。それの歯止めをかけないといけないとは思うんだがな。国は何を考えてそんな事をしているのかは解らない。けど、植民地だからって、何でもやって良い訳ではないんだよ。人道的な対応が必要だとは思うぞ。当たり前のことだとは思うんだがな。


 2軒目では、掘り出し物があった。栄養状態が悪くて、本当にその種族なのか疑いたくなったが、ドワーフの子供を購入する事が出来た。……ドワーフって、身長が低くて、恰幅が良いのが特徴なんだけど、痩せぎすで、人間の子供かと思った。これでもドワーフなんだそうだ。……村長に預けないといけないな。村長と職人さんの所が、ドワーフなんだ。そこで育ててもらうのが良いとは思う。村に住んでいる人間以外の種族は、村長と職人さんと、肉屋だけだ。その他は人間である。まあ、ドワーフが村長で居られるんだとは思うが、何でなんだろうか。何か理由があったのかもしれないけど、今では解らない事だからな。


 そして、ここでも10人の獣人奴隷を買った。……痩せているのは仕方がないとは思う。これからちゃんと食わせてやるからな。身体能力強化魔法だって、筋肉が無ければ、強化率は悪い。元々ある筋力を強化するものだからな。ちゃんとした体格に育てないといけない。年齢はまあ、若い方がいいので、若いものを選んでいるが、それでも25歳前後である。もっと筋骨隆々で居てもおかしくないんだがな。ちゃんと食べさせて貰っていないんだろう。無理もない。


 そして3軒目。ここにも掘り出し物があった。ここには、エルフの女性、アルマサニーの男性、ハーフリングの女性が居た。しかも、ハーフリングの女性は子供だ。ハーフリングは、かなり珍しい。大人か子供かも解りにくいんだが、年齢を覚えていたらしく、子供だと言う事が発覚している。……ハーフリングは、5歳くらいで成長が止まるんだ。5歳までは、人間よりも体格が良かったりするんだけど、そこからは育たない。だから子供と大人の区別がつかない。間違えられて売られたんじゃないだろうか。違法すれすれの奴隷の可能性がある。まあ、買うから良いんだけど。


 掘り出し物は全部買うんだ。それでレイトーン村で育てる。生きていかせる。レイトーン村の非人間率が上がるが、それはどうでもいいとは思う。そういう場所を作ってやらないといけないとは思っているからな。俺が作るのもどうかとは思う訳なんだが、見かけた以上は買わないと。どんどんと買っていって、最終的にはそういう人種が集まる領地になって貰いたいからな。出来れば、の話である。


 そんな訳で、ここでも10人の獣人奴隷を買った後、武器屋に行った。自分の武器を選んでもらうためだ。獣人の奴隷たちには、採取をメインでやって貰う。それはそうなんだけど、自衛は出来ないといけないからな。武器は必須だ。自分が使いやすいと思った武器を購入して貰う。……ハーフリングの女の子にも、武器を選んでもらう。この子には、レジエナと一緒に冒険者をしてもらおうと思っているんだ。年齢も同じだし、ユニークスキルが良いからな。


 ハーフリングの女の子の名前はウェーネ。ユニークスキルは斧術。……どう考えても斧なんて持てないと思うかもしれないが、ユニークスキルがあるんだから、使える筈だ。持てるかどうかは、今後次第な所ではあるんだが。でも、ユニークスキルが戦闘系ってのはかなり有用なんだよ。これが化けると、Sランク冒険者になる資格があるんだ。まあ、割と一般的な部類なので、化けるかどうかは本人次第って所だな。将来性はある。種族的にも珍しいが、ユニークスキルが戦闘系と言う事で、結構いい値段がしたが。ウェーネが近距離、レジエナが遠距離。物理物理なので、魔法系の奴隷が居てくれると嬉しいんだけどな。まあ、まだ冒険者登録はしないけど。レジエナと一緒に冒険者登録をさせれば良いと思っている。まずは、武器を選ぶだけだ。他の獣人の奴隷たちは、冒険者登録をしてもらうけどな。採取の冒険者ではあるが、Cランク冒険者くらいまでは育てたいとは思っている。出来るのであれば、Aランク冒険者まで育てたいが、どうなるのかは解らない。色々と考えておかないといけないとは思うぞ。出来ることは多いに越したことがないからな。


 武器を全員分選んだら、冒険者登録をしに行って、ある程度のお金を渡して、乗合馬車で来てもらう事に。全員は乗れないだろうが、全員で来てくれないと困るんだ。色々とパーティーを考えたりもしないといけないし、相性もあるだろうからな。一応、念には念を入れておく。ある程度自分たちでパーティーを組んでもらうんだ。こっちで組むと、意図しない結果が生まれるかもしれない。なので、自分たちで決めて貰う。その方が混乱は少ないだろうとは思う。


 そんな訳で、奴隷たち33人ととりあえずはお別れ。アルマサニーの男性の奴隷だけを連れて、エレミーさんの所に。……あの2人も結婚しているとは思わないからな。2人ともアルマサニーだったから、仲が良かったとは思う。けど、それじゃあ子供は生まれない訳で。欲しいかどうかが解らないので、とりあえず連れて行くことにした。好みじゃなければ、俺の所で使う予定だ。


「こんにちは、ケイトさん。エレミーさんも呼んでもらえますか?」


「エレミーもって事は、私もー?」


「そうですね。一緒に居てくれた方が助かります」


「ふーん。エレミー、サンルーグ君が来たわよー」


「今行くわ」


「それじゃあいつもの所にね。お茶の用意をするわー」


「はい。あ、2人ぶんお願いします。連れてきた人が居るので」


「解ったわー」


 そんな訳で、アルマサニーの男性を中に入れる。相性がどうなのかは解らない。……顔の好みは解らないからな。ある程度の区別は付くが、エルフと好みが同じだとは限らない。アルマサニー的なツボがあるかもしれないんだ。その辺は聞いてみないと解らない。


「おまたせ。……そっちは?」


「今日買ってきた奴隷です。アルマサニーだったので連れてきました。……エレミーさんもそうですよね?」


「そうね。アルマサニーの男性ってこっちでは見ないから。よく奴隷で見つけたわね?」


「まあ、偶然ですけどね。ちょっと採取の冒険者を増やそうと思って、奴隷を買いに来ていたんですよ。そうしたら、掘り出し物があったって感じですね。今回は4人の掘り出し物が見つかりました。収穫としては、上々だとは思います。種族的に珍しいですからね」


「あらー? そちらはー?」


「一緒に話をするので、ケイトさんも座ってください。……で、今回こうやって彼を連れてきたのは、結婚相手にどうかなーって思ったので、ですね。エレミーさんもケイトさんもアルマサニーですから。種族的には珍しく、俺と似たような感じになっているんじゃないかなって思ったんですよね」


「……なるほどね。確かにアルマサニーの男性なんて見ないもの。結婚なんてここ何年も考えたことが無かったわ。そもそも諦めていたしね」


「私は諦めては居なかったわよー? まあ、見つからなかったんだけどねー」


「俺も似たようなものですからね。子孫を残すにしても、相手が居ないと話にもならないので。珍しい種族だと、相手を探すまでに一苦労するじゃないですか。そういった場所があれば良いんでしょうけど、今は無いですしね。そんな訳で、偶然にもアルマサニーの男性が手に入ったので、好みならどうですかって感じです。アルマサニーの好みなんて解らないですし。そもそも女性によって好みは千差万別でしょうからね。好みじゃないって言うなら、村に連れて行きますけど」


「そもそも好みで男を選ぶことの方が珍しいのよね。そもそも会えない訳だし。会ったら捕まえろって言われてきて育ったもの。それに、好みって言われても、余り気にしたことがないわ。比較対象が居ないもの」


「そうよねー。好みって言われても、難しいわねー」


 まあ、それもそうか。比較対象が無いからな。基準がそもそもないんだ。難しいのは当然である。前世でもそうだった。昔は村社会だったから、基準は村で一番の美人、お金持ち、土地持ちだったのが、インターネットが普及して、その基準が激変した。インターネットが無ければ、人口が増え続けていたんじゃないかと言われるほどである。基準が高くなりすぎたから、男性も女性も、高望みを始めたのが人口減少の引き金なんじゃないか。そう言われたっけか。こっちでは逆の現象が起きている訳なんだけど。余りにも住む土地に対して、人口が少なすぎるから、ステータスの基準が全くと言っていいほどない。好みと言われても、そもそも基準が無いんだから、どうしようもないんだ。その男性しか知らないって事も多くあると思う。その女性しか知らないってのもあると思う。俺もエルフの女性を見たのは、両手で数えられるくらいしか居ないからな。男性も同じくだ。


 基準が明確じゃないから、好きかどうかが解らない。そんな感覚なんだろうな。アルマサニーの男性だなあって感じで見ているだけなんだろう。気に入るとか気に入らないとか以前の問題なんだ。そもそも比較対象が居ない。競争相手がいないんだ。下手をすれば、親以外の異性を見るのは、これが初めてだったりするかもしれない。そのくらいの感覚だとは思うんだよな。俺も同じようなものだからな。エルフの夫婦を見たことがない。エルフで夫婦になっていたのは両親だけだ。それ以外に知らない。だから、エルフの一般的な夫婦像というものが無い。親が普通であって、それ以外はどうでもいいというか、そもそも知らないんだから。……人間と獣人以外は、そうなんじゃないか? そもそも絶対数が少なすぎて、比較の対象にもならない。だから、良いのか悪いのかも解らない。基準なんて、自分の中にしかない。一般的という程に、人口がいないんだから、どうしようもない事実である。見たまんましか答えられないわな。


「それでなんですけど、良ければ奴隷を売りますよって話です。正直、俺もエルフを探すのに苦労すると思っていましたからね。奴隷で手に入れるくらいしか無いんじゃないかなって思っていた訳なんですよ。まあ、手に入るかどうかも微妙な所だとは思いましたけど。何とか見つかりましたけどね。でも、一般女性を探す方が難しいので。奴隷を買う方が近道なんですよ。……好みかどうかは、この際どうでもいいというか、解らないので」


「売ってくれるのであれば買うわ。ケイトとシェアするかどうかは置いておくとしても、アルマサニーの男性が居るっていう事実が大きいもの。選ぶにしても、何処に居るのかも解らない相手を探すよりも余程いいわ。後は、使えるかどうかよね。錬金術店で働けるのかしら?」


「さあ? その辺は教育をしてもらうしかないと思いますよ? 何処まで何が出来るのか、そんなのは全くわからないですし。でも、ある程度は出来るんじゃないですか? 素材の見極めには、時間がかかるんでしょうけども」


「まあ、それもそうね。使えると思えば、店で使えば良いんだし。無理でも子供を作ることは出来るわ。……今度は子供が苦労するんでしょうけどね。そもそもアルマサニーって見ないのよね。私も別の所からここに来た訳だし」


「私も同じよねー。両親の所から出てきたのはいいけどー、相手がこんなに見つからないとは思わなかったもの」


「それは本当にそうですよね……。両親もよく出会えたなって思いますから。こうやって探している人は居るんでしょうけど、そもそもの絶対数が少なすぎて、相手が見つからないってのが普通ですからね……」


 人口が少ないのが問題なんだよ。クレメンティア子爵家にも頼んでは見たけど、まだまだそんな事をする余裕も無いんだとは思う。色々と出来ることはあるとは思うが、出来るところから始めないといけないだろうからな。他種族よりも、まずは獣人からだろうし。まあ、今回は俺が見つけたから良かったけど、他の人に買われていくとなると、面倒な事になっていた可能性もあるからな。それだけ絶対数の少ない種族は苦労するんだ。そんな苦労をするんだったら、固まって住めばいいのにとは思う訳で。固まって住めば、段々と増えていくはずなんだよ。何でこんなに散っているんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ