防犯グッズは不完全
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色々と不可能な感じがしていた防犯グッズなんだけど、何とか解決できた。……ただ、死ぬような攻撃をしてきたら、殺してしまうという感じになったんだけどさ。魔力を込めておけば、本意不本意関係なく、立場を反転するという魔道具を作成したことになる。俺のユニークスキルを付与させてもらった。……これがかなりの難易度で、本来であればユニークスキルを使える様になんて出来ない。だから、色々と考えた結果、自分の能力のごく一部だけを抽出して、魔道具に落とし込んだ。
これが大変だった。闇属性の素材を使うと言う事は変わらないんだけど、それに加えて時属性の素材も必要になってきたんだ。妖精の羽を反転させて、時属性の素材を調達したくらいには、結構な装備になる。……他の冒険者も、保険として欲しいだろうなとは思うんだけど、素材的に厳しいのと、値段的にも厳しくなってくる。不用意な一撃も、反転させてしまうから、味方にも害がある可能性もあるんだよな。有用ではあるんだけど、あくまでも防犯グッズにしかならない。限定的な反転をするにしても、被害者と加害者を反転させるって限定させたからな。基本的には、お守り程度の効果しか発揮されない。その代わり、状態異常なんかも反転させてくれる。まあ、メインはそんな使い方じゃないんだけど。状態異常にさせてくるような相手を近づけさせないのが一番なんだよな。
そんな訳で、エレナちゃんとレジエナにそれらを渡して、対策をしてもらう事になった。馬鹿が馬鹿な事をしないようにだな。……俺に実力があって、技術力もあったのであれば、完全な防犯グッズが作れたんだろうけど、俺に実力が無いばかりに。不完全というか、微妙な性能になったのは間違いない。もっと色々と出来たのかもしれないけど、未熟だなって思った。出来ない事は無い筈なんだよ。でも、どうやって作るのかまではいかなかった。これは俺の落ち度だ。師匠であれば、完全な物を作っただろうという思いはあるからな。もっと修行をしなければならない。出来るだけ錬金術を完全なものに近づけないといけない。それが俺の使命でもある。師匠にばかり頼っていられないからな。出来ることはやらないといけない。……師匠に報酬を支払うばかりではいけないだろうからな。
「でも、これって高いんじゃないですか?」
「ん? 気にしても仕方ない」
「え!? レジエナちゃんは何でそんなに冷静なんですか!?」
「安全は何よりも大事。お金では買えない」
「まあ、そう言う事だな。安全はお金では買えない。前回の様に、実力行使で素材を盗もうとしてくる奴らに対処をするには、店でなら良いけど、店の外でやられると無力だからな。外出の機会は、レジエナは勿論の事、エレナちゃんだってあるんだから、通勤なんかは危険が沢山ある。今までは何事も無かったけど、今度からは要らない恨みを何処かで買っているかもしれない。そんな事では、錬金術店の店員を続けられないからな。……まあ、思いっきり犯罪ですって事をやってくるのかどうかは解らないけど、用心するに越したことはないからな。それに、その魔道具だって絶対じゃない。自分で対処しないといけないこともあるとは思う。その為の時間稼ぎは出来ると思う。日頃は、魔道具に魔力を込めてやってくれ。魔力容量は大きく作っておいたからさ」
「ん。安全は大事。魔力を込めるのも大丈夫」
「あたしも大丈夫です。けど、本当に高くないんですか?」
「いや、値段はもの凄く高いから」
「やっぱりですか!? ……お給料で相殺とか、無理ですよね?」
「無理だし、店員になったら渡すものになるからな。今後は店員が増える可能性がある。その時になったら、新しいのを作って渡すようになるんだし、貰っておいてくれ。店員を辞める時に返してくれればいい。……まあ、辞める気があれば、だけどな。エレナちゃんが店員を辞める時は、寿命が来た時なんじゃないかなとは思うけど。人間だと、長生きしても60歳くらいだからさ」
「高いものでも身に着ける。それが一番安全」
「そう言う事だな。安全になった方が良いのは確かなんだから。狙われないとは限らない。……というか、近々何かしら起きるんじゃないか? そんな予感がしているから作った訳なんだしさ」
「最近物騒。人間の冒険者の態度が悪い」
「それは気になってました。人間の冒険者の態度があからさまに悪くなっていますよね?」
「まあ、心当たりはあるんだけど、ただの嫉妬だからな。放置するしかない。そもそも関係ないからな、俺たちは」
「そうなんですか?」
「そうだよ。ここを治める貴族様が、ボッテンハイム子爵家から、クレメンティア子爵家に交代しただろう? 税金関係も安くなった。かなり住みやすい土地になったはずだ。……だが、その関係で、獣人が貴族になっただろう? 何で人間じゃないんだって逆恨みをしているだけだ。今まで冷遇されていた獣人が、表舞台に立つのが余程気に入らないんだろうとは思う。しかも、自分たちよりも稼いでいた獣人たちが、軒並み兵士に抜擢されたからな。何で自分じゃないんだって、恨んでいるんだろうとは思う。だから、俺たちは関係ないんだけどな」
「ん。問題は獣人と人間の話。錬金術師は関係ない。関係なくはないけど、そんなのは屁理屈」
「そうですよね……。獣人さんの方が稼げていましたし、実力も上ですもんね。弱い冒険者を雇う訳がないですよね?」
「そう言う事だ。そもそも人間でも、強ければ兵士として取り立てられる可能性があるんだ。まあ、獣人差別をしないってのが大前提にあるとは思うけどな。そう言う人間なら、普通に兵士に雇われるはずだ。雇われない時点で察した方が良いとは思うんだけどな」
そもそも兵士団は足りていない。冒険者から引き抜くことは当たり前だ。数が足りないなら、獣人以外からも雇うのが普通だ。それをしていない時点で、実力が下に見られているのか、単純に獣人を差別しているのかのどちらかに該当するんだろうとは思う。少数ではあるが、人間も雇われているんだから、その辺は考えられないといけないはずなんだけどな。自分に価値が無いから、雇われないんだ。ボッテンハイム子爵家の兵士にもなれなかった連中だ。新しい貴族家になったとしても、そう言う人材は雇われないだろう。その事は簡単に想像が出来る。無能を雇いたいか? 俺は要らないって判断するぞ。盾にもならないんだから。自分の実力を過小評価している獣人が多かったが、人間は過大に評価し過ぎなんだ。出来る出来ないじゃない。基本が出来ているかどうかの違いだ。そんな事も解らないようでは、話にもならない。
「ん。結局は、今の冒険者は負け組」
「……言い方は酷いが、その通りだ。自分から断ったのであれば話は別だが、誘われなかったと言う事は、そう言う事なんだろうとは思うぞ。実力が不足していたのか、獣人差別をしていたのかは知らないが、単純に自分の行いが返ってきているだけなんだ。実力があって、獣人を差別していないのであれば、兵士団に選ばれたはずだからな」
「それがないって事は、それだけ重要視されていないって事なんですね。……冒険者の質が下がったのって、優秀な冒険者が殆ど引き抜かれたからですか?」
「それもある。が、狩場にも問題がある。ここは実力さえあれば、稼げる狩場に変化したからな。今後も質の悪い冒険者が集まってくるぞ。まあ、一定以上の実力の冒険者も多く来るから、結構儲けられる場所になったとは思うし、そう言った冒険者が来てくれた方が、俺としても助かるからな。素材の確保が簡単に出来る様になるし」
「冒険者が集まるのは良い事?」
「良い事だと思いますよ。実際に宿屋の利用客が増えていますし、野菜も売れますし。お金が回るという面では、冒険者が増えることは良い事だと思います」
そうなんだよな。冒険者が増えることは良い事なんだよ。悪い事もあるけど、治安とかが問題無ければ、良い事ではある。冒険者が来なければ、宿屋も潤わないし、農家も潤わない。外貨が殆ど入って来なくなるからな。それは避けないといけないんだ。今後も冒険者には来てもらわないと困る。まあ、困る位には来るとは思うが。……何人死ぬことになるのかは、知らないけど。かなりの冒険者が死ぬことになるだろうな。実力が伴わない冒険者が死んでも、どうってことは無いんだけど。でも、その所為で魔物が活性化しても問題だからな。でも、入場規制する訳にもいかないし。冒険者の強さなんて、計ってみることは不可能だしな。やってみない事には解らない。他の場所で強くても、こことは相性が悪いなんてことはよくあることだ。
治安もそうなんだよな。質の良い冒険者が来たとしても、冒険者は冒険者だ。悪くなることは想像に難くない。治安面で考えれば、冒険者なんて来ない方が良いんだろうが、そうも言っていられないし。冒険者が来ないと、魔物の討伐が進まない。まあ、質の低い冒険者が多く来ても、討伐には何にも寄与しないんだけどさ。負けたら負けたで色々と悪化するので、止めて欲しいって感じではあるんだけど。でも、そんな冒険者でも、強くなってもらわないといけないし。何時までも弱い冒険者のままで居られても困るんだけど、ステップアップくらいはしてもらわないといけないんだよな。
「治安が悪化するのは悪い事ではある。でも、経済が回ることは良い事だな。村も冒険者が来てくれないと、戦う人が居ないんだ。魔物が活性化した時なんかは、冒険者が頼りになる。まあ、スタンピードなんかが起きれば、兵士が対応してくれるんだけどな。冒険者は、あくまでも、日頃のメンテナンスというか。緊急時には、当てにならないというのが、この前のスタンピードや魔物の大暴走で解ったことではあるけど。冒険者でも、地元密着型とか、そう言うのが無いと厳しいかもしれないね。……そんな冒険者が居るのかどうかは知らないけど」
「ん? この村の出身の冒険者はどうしたの?」
「さあ? そもそも生きているのかどうかも怪しいんですよね。別の町に行った可能性もありますし。ここの村は、今まで稼ぎにはならないって言われていましたから」
「素材なんかは大量にあるんだけどな。それを理解してくれない事には、そもそも余りな。狩場としては、強くなければ美味しいとは思えないし」
そもそも弱い冒険者でも稼げる場所ってのは、かなり限られている。弱く、数が多い魔物を討伐してくれって依頼が多い場所に移動するのは有りだろうな。特にここは、ある程度の強さが無いと厳しい狩場だ。そう言う性質がある。弱い冒険者は、稼げないだろうな。採取なら別なんだけど、採取の冒険者って、そこまで数が居ないって言うから。
その辺は知っているのと知らないのとでは、話が大きく変わってくる。素材の採取を知っている冒険者と、そうでない冒険者とで、収入は全然違うからな。特にここなんかは、闇属性が強い。闇属性の素材は沢山あるし、稼ごうと思えば、討伐よりも稼げてしまう。そんな場所なんだ。採取の冒険者が居てもおかしくはないんだけど、今までは採取をしても、町まで行かないと換金が出来なかったからな。ここ、レイトーン村に関しては、俺が居るから素材を買い取ることは出来るが、保存瓶も無しに採取をしたって儲からない。経験則で解っているとは思うんだよな。……特に、テッケルンは酷かったからな。錬金術師を潰して回らないといけないくらいには酷かったとは思う。
「まあ、治安が悪くなってくるだろうからな。今後の事も考えて、防犯グッズはちゃんと身に着けておくように。後、過信はしてはいけないからな。危害は加えられないが、誘拐なんかは出来てしまう。それを防止する魔道具が今一つ思い付かなかったというのもあるんだけど。気を付けて欲しい。居なくなられたら、探すけど、絶対に助けられるとは限らない。……その対策も、考えないといけないとは思うけど、今は思い付かないんだ。済まないとしか言いようがない」
「そんな、これを貰っているだけでも大分安心ですよ。それに、簡単には負けませんから」
「ん。わたしももう少しで身体能力強化魔法の第二段階を覚えられると思う。今、エレナから教えて貰っているから」
「うーん? 進捗はちょっと解らないんですけどね?」
「出来るだけ早く習得して欲しいとは思うけど、それ以上にとっさの時に発動が出来るのかどうかだね。それも訓練しておく必要があるかな。……常に発動させておくのでも良いけど。出来るだけ自分の身は、自分で守る事。レジエナは、もうちょっと頑張ろうな」
「任せて。強くなるから」
「あたしも自分の身は、自分で守れるようにしないといけないですよね」
「あくまでも、緊急時だけどな。魔物とガンガン戦っていくには、ある程度の才能が必要になるから。レジエナも、弓が無理なら、別の手段を考えても良いし。……元々は、弓で戦えるようにってのも、こっちの要望ではあるからな。ユニークスキルと相性が良いってだけだから」
「戦闘が出来る様にはしたい。冒険者に負けない」
うーん。冒険者に負けないって言ってもな。レジエナにも冒険者登録はしてもらうつもりである。就職は12歳からだが、冒険者にはそんな年齢制限なんて無いし。まあ、推奨されるのは12歳以上。そもそも成長期が終わってからって側面が強いから、18歳くらいが普通なんだけど。それでも年齢制限が無いのは、何かの事情がある人も居るからだろうな。特殊な事情を抱えている人なんて、山の様にいるだろうし。100人居れば、100通りの事情があるんだ。そんな事を考慮してどうのこうのと例外を作るよりも、初めから出来る様にしておいた方が良いとは思う。……余程の事情がない限りは、18歳くらいで冒険者登録をした方が良いとは思うけどな。男だと、特に一気に成長するから。エルフでも、18歳くらいまでは一気に成長するし。
まあ、その後は、寿命近くになるまで、殆ど変わらないのがエルフだ。若い時に、時間が止まるような感覚なんだよな。歳を取っても若いままなんだ。だから、エルフの人の年齢は、見た目では解らない。魔力の流れなんかで察するしかないんだよな。……魔法が使える人と、使えない人の区別もまたあるんだけど、それは少しばかり特殊だからな。一概にこうだと言う事は出来なかったりするんだよ。魔力で大体の事は解るんだけどさ。
それ以上に、獣人がよく解らない。獣人も寿命が長い方ではあるからな。300年くらいは生きるし。獣人も歳を取りにくいからな。何というか、微妙に年老いていくらしいんだけど、よく解らない感覚なんだよ。獣人は何で判断すれば良いんだろうな? 匂いなのかね? それが変化していくのかもしれない。詳しい事は、聞いてみないと解らないけど。
……レジエナに関しては、弓が使える様になったら、冒険者登録だ。年齢は特殊事情と言う事で。まあ、絶対にしないといけないのかって言われたら、そうでも無いんだけど、しておくことに越したことはないからさ。




