表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転の錬金術師  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/134

師匠に報告

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「といった感じで作成したのが、反転の杖って感じですね。何というか、無理やり詰め込んだ感はあるんですけど、無事に使えていますかね?」


「ああ、無事に使えているぞ。まあ、属性の反転くらいしか出来ないが。流石に素材の格が足りなさすぎたんだろう。それでも革命的な逸品ではあるがな。これが量産できれば、素材の属性で悩むことが少なくなる。多くの錬金術師が悩んでいるものの1つを解消できるだろうな。……まあ、こればかり作らなければならなくなるだろうが。公開はそもそも出来まい。私用と研究機関に預けるのに、もう数本は欲しい所ではあるが。どうにかして、反転のユニークスキルを魔法に落とし込めれば言う事は無いんだがな。それは私でも流石に無理だ。時間がかかり過ぎる。そういう事は、研究機関に丸投げをする方が良いんだ。頭の良い奴らが何かしら考えてくれるだろう」


「それは良いんですけど、何本くらい作らないといけないですか? これ作るもの大変なんですよね。素材の確保が面倒なんですよ。特に祝福されたロッドと呪われた骨を使いますからね。失敗前提で混ぜないといけないので、かなり量産は厳しいですよ。必ず上手くいくという保障も無いですし。師匠なら良い感じで作れるのかもしれないですけど、ユニークスキルを込めるのは無理ですしね……」


「そこそこの魔力操作の技術を求められるからな。私でも片手間では出来ない。祝福と呪いを同格で魔石に落とし込むことは、秘術の1つでもあるからな。基本的には反発するそれらを、混同させ、同居させ、機能させるには技術が必要だ。並みの錬金術師では出来ないだろう。そもそも反発する2つの属性を同居させる秘術の応用だからな。基本的には錬金術師でしか作れないが、使う場面も少ない。特に武器としては使い物にならなくなるからな。技術としてはあるが、活用例が余りにも無さすぎる。独立した2つを使った方がまだマシだ。混ぜて封入するには、それなりの技術が必要になる。そこに更にユニークスキルの神属性まで混ぜたんだ。錬金術で作れるものとしては、非常に上等なものだぞ。まあ、全属性の魔石を作ることを思えば、そこまで難しいという訳でもない」


「……全属性の魔石って、作って何か意味があるんですか? 反発を通り越して、もはや何も出来ない気がするんですけど」


「今の所、使い道は無いからな。実験的に作ってみたが、そもそも何に使うのかが解っていない。綿密な魔力操作を要求されるが、それらを使って何かを作り出したとは聞いていないな。そもそも全属性を魔石に落とし込むだけでも相当苦労するんだ。暇があるならやってみるといい。全属性の魔石を作れる奴はそうそう居ないからな。まあ、まず聖属性の素材を入手する事が難しいんだが。魔石は無駄にしかならないが、技術は無駄にならない。やることがなくなったのであれば、挑戦してみるといい。魔石は買い取ってやるからな。まあ、現状は碌な金額にならないが。研究機関でも持て余しているものの1つだからな。ああ、勿論だが、その中には神属性は含まれていない。今なら神属性も含めたものが出来るから、何かに使えるかもしれないぞ。私は依頼が来たら作るつもりでは居るが。研究機関からの依頼は面倒なものが多くてな。出来るのであれば、先に作っておいてくれると、私も楽が出来ていいんだが」


「流石に暇は無いので、挑戦はしないでしょうね。それをするくらいなら、まだ別のアイテムを作った方がマシですので。エアコンペンダントくらいは公開してもいい様な気がしてきた所ではありますけどね。作った感想では、結構いいものが出来上がったとは思うんですよ。費用がかかることは、まあ、目を瞑るとしてですけど」


「発想としては良いものだろう。素材もそこまで入手が難しくないもので、よくもまあその方向に落とし込んだとは思うがな。平民には受けるだろうが、貴族は駄目だ。装飾が余りにも単純すぎる。機能としては合格だが、首元をその装飾品で使ってしまうからな。普段使いも許されないだろう。基本的に、貴族という奴らは、煌びやかな装飾を身に纏うというのがステータスになっているからな。エアコンペンダントとしての機能は素晴らしいとは思うが、身に着けることは無いだろう。……そして、平民にしては高価すぎる。売るにしてもかなり少数しか売れないだろうな。機能としては一流だが、装飾品としても機能しなければいけない部分のものだからな。使うとしても、冒険者で稼いでいる奴らくらいか? もう少し華美な装飾をすれば、貴族としても使えるとは思うが。ただ、値段が跳ね上がる関係上、錬金術師としては扱いたくはないな。余計なものを取り付けると、機能が失われる可能性がある。機能を維持しつつ、装飾を華美に出来るのであれば、貴族には売れるぞ。売りたいのかどうかはお前が決めることだがな」


「貴族とかどうでもいいですね。これ以上華美にしろと言われてもですよ。金属を使うにしても、宝石を使うにしても、効果が変わるでしょうし、現状改良はしたくないですね。寧ろこのままでいいです。冒険者向けと言えばそうなんでしょうし、そっち方面での需要を開拓しますよ。……まあ、そこまで冒険者が暑いのも寒いのも苦にしないので、売れないとは思いますけどね。便利なものではあるんですけど、売れるかどうかは別問題ですし」


 エアコンペンダントはかなりの力作だとは思うんだけどな。何というか、売るにしては値段がちょっとな。ここで稼いでいる冒険者なら買うだろうけど、そもそも暑いのも寒いのも耐性があるせいで、需要が無いんだよな。俺は暑いのも寒いのも苦手だけど、全員が全員、そういう訳でもないからな。我慢できることはしてしまえばいいって感じだし、そもそも慣れてしまったって感じだからな。今更欲しいかって言われるとって感じなんだろうとは思う。良いものを作った感じはあるんだけどな。全く商売には向いていないものだという事ではある。小さい頃から使い慣れているならともかく、大人になってから欲しいかって言われても微妙な一品らしいからな。俺は愛用しているけど。暑いのも寒いのも苦手なんだ。……まあ、店の中では、エアコンがあるから問題ないんだけど。店を出る時とかは着けたいもんな。暑いのも寒いのも嫌だ。


「まあ、開発はそういうものだ。需要があるものを開発できる方が珍しい。そういう時は、そういう目的で作るからな。需要が一定数見込めるのは解っている。だが、私やお前の様に、趣味で研究する様な奴らは、そもそも商品としての価値を見出ださないことが多い。作れたはいいが、何に使うんだろうというものは多いぞ。お前が作ったポラロイドカメラもそうだ。一見使い勝手が良さそうに思えるが、面倒な事も多い。ありのままを写し取るから、図鑑やそう言ったものの作成には向いていると思うかもしれないが、こういったものは、実物を見ないと解らない事も多いし、そもそも特徴を捕らえた絵の方が向いているという事もある。まあ、絵が下手な奴を雇うよりは良いんだが、絵が得意な奴に任せる方が良いからな。その方が確実だ。試みとしては面白いが、これも商品には向かんだろうな。そもそも死者の魂魄を使用している時点で、ホムンクルスとかち合う。それを使用しないで作れるのであれば、まだ需要はあるかもしれないが、どうしてもそれを使わなければならないとなると、一気に商売としては難しくなる。後は紙の確保が問題だな。錬金術師なら簡単に作れるが、買うとなると面倒だ」


「それでも貴族には一定数売れるんじゃないかとは思ったんですけどね。結婚相手に自分の写真を見せられた方が、得をするんじゃないかとは思うんですけど……」


「お前は何も解っていない。貴族がこれを欲しがるとはあり得ない。そもそもだ。本人のそのままを写し取るのが問題なんだ。貴族である以上、華美に描かれなければならない。写真1つで終わるんじゃないかと思うかもしれないが、本物とは別物だからな。必ずしもいい方向に進むとは思えない。まあ、言いたいことは解るが、これは売るな。公表するな。公表したら、一部の貴族から恨まれる事になる」


「……恨まれるなんてことがありますか? 実物に近いものを見て貰った方が、初めて会った時に解って貰えやすいと思いますけど」


「そうだな。現実を解って貰えるだろうな。現実を解らせない方が良い事もあるという事だ。端的に言おう。貴族が全員容姿端麗であると思うな。醜悪な貴族も居るし、体型が理想に追いついていない貴族も居るんだ。そういう奴らに現実を叩きつけることになる。それはそれは恨まれるだろうな」


 あー。なるほど。そういう事か。例えば、ぽっちゃりで隠し通せない様な体型をしていらっしゃる女性がいたとしよう。それに現実を叩きつけることになるのか。それは恨まれてもおかしくないな。普通は恨む方がおかしいんだけど、そういう人は自分を顧みるよりも、他者を恨むからな。現実を見ろと、見せつけることになるのか。確かに、絵なら誤魔化せるもんな。色々と弄れるし。……まあ、前世の写真の技術は、もの凄いものだったけどな。どんな体型でもあら不思議。見た事もない絶世の美女に変えてくれる様な写真アプリも存在する。まあ、無料のものは違和感が大きいが、それなりの金額を支払うと、思った以上に修正してくれるからな。見た目の詐欺なんて当たり前だ。男性はそういう事をしないのが多いが、女性はそういう詐欺アプリを多用する傾向にあった。会えばバレるのにな。何でそんな事をするんだろうと不思議に思っていたことはある。現実を認めないと、厳しいのは承知の上だとは思うんだけど……。


 とにかく、ポラロイドカメラは、貴族に現実を突きつけるから駄目だと。そういう事だな。……一部の貴族は、本物を欲しがるだろうし、本物を送りたい貴族もいるんだろう。いるんだろうが、そんなのは一部だけだ。詐欺をしている方がまだマシなんだろう。どうせ絵と実物は違うと思っていた方が良いんだろうな。詳しい事は知らないけど。そもそもエルフは選ぶことが出来ないし。出会ったその人が運命の人である。マジでそのくらいには出会わないからな。現実は見た方が良いと思うんだけどな。実際の自分を知っておいた方が良いとは思うんだが。鏡もあるんだし、現実を知る機会は多い方が良いとは思うぞ。自分の醜悪さを認めた方が楽だとは思うんだけど。


 なお、俺については、見た目は良いんだが、中身が駄目だ。研究馬鹿だからな。そういった面は、表に出ないし。写真でも解らない。けど、まあ、駄目だよな。四六時中研究の事を考えているような奴が良いのかって話になってくるし。いい訳がないんだよ。普通はそうだ。金もあるし、見た目も悪いとは思わないが、中身が終わっている。エルフじゃなかったら結婚なんて出来ていないんじゃないか? いや、金に釣られて来る人が何人もいるか。研究馬鹿でも、金があれば良いと思っている人もいるんだろうし。現実、金は必要だしな。貧乏よりは金がある方が良い。現実ってそんなものだからな。まあ、研究馬鹿って見ると駄目だが、他の人にも興味が出ないって点を見れば、浮気とかは心配ないとは思うぞ。……重婚は仕方がないとしてだ。お金を持っている以上は、重婚はどうしても起きてくるから。お金がある奴が養わなければ、種族として終わるからな。数が少なすぎるのも考えものなんだよ。


「ただ、研究は自由にするべきだ。必要なものしか作れない世の中じゃあ駄目だ。不要なものでも、作れるという事に意味がある。時代によっては、必要になるかもしれないんだ。作れることに越したことはない。これからも自由に研究はしていくべきだな。まあ、そんな事を言わずとも、研究はしていくんだろうが」


「まあ、俺も師匠も研究馬鹿ですからね。研究していない方が珍しいんじゃないですか? 常に何かしら考えている気がしますけど。まあ、今度はポラロイドカメラじゃなくて、リアルタイムで映せるものを考えてはいるんですけどね。色々とやりたいことがありますし。出来るなら作れた方が良いなってものもあるんですよ。それの研究をしていこうとは思っています。まあ、ある程度は構想があるので、後は形にしていくだけなんですけど。ある程度はなので、もうちょっと時間はかかるとは思いますが。出来ない事は無いと思うんですよね。今回作った反転の杖よりは簡単なんじゃないかなとは思いますよ。素材から吟味しないといけないですけど、行き詰まることは無さそうな感じなんですよね。問題は要求したスペックをクリアできるのかって感じなんですけど。それは研究をしていって、何とかしようとは思うんですけど。まあ、2年か3年でものにはしますけど」


「面白そうなものが出来たら、こっちにも寄こせよ。報告は受けないといけないからな。師匠としては、だが。まあ、好きに研究するのが一番だ。それで役に立つものが出来たら、それはそれで良いものだからな。役に立たないものもどんどんと作ってみればいい。作りたいものを作れば良いんだ。それが一般的な錬金術師だ。お前が錬金術師をどういうものと認識しているのかは知らないが、普通の錬金術師は研究をするものなんだ。金稼ぎをするのは、研究をするためだ。研究には金が必要だ。その金を集めるのにも金が必要だ。金に困ったら研究が出来ない。だから、税金関係は免除されているんだからな。国も錬金術師には研究をしてもらいたいわけだ。素材なんかも沢山使って、研究をしてもらいたいんだよ。それだけの金はあるだろう?」


「金は捨てるほどありますけどね。素材を各地から集めても、まだまだ余りますよ。全部サラマンドラが悪いんですけどね。金策としては最上位の魔物ですし。それ以上を望もうとすると、冒険者の質が問われますからね。金は余っているんですよ。素材は各地から集めようとはしていますけど、王都よりは流通網が弱いですからね。集まりは悪いですよ」


「それはそうだ。王都並みの流通がある訳がない。だが、金をかければ問題ない。それだけの金は持っているんだ。使って足りなければ稼げばいい。それだけの話だからな」


 まあ、それはそうなんだけど、簡単に稼げって言われて稼げる錬金術師がどれだけいるのかって話である。稼ぐには、ある意味運も必要だからな。稼げるものが無ければいけない。ポーションなんて稼ぎには含まれない。あれは生活費を稼ぐためのものだからな。研究費を稼ぐには足りなさすぎるんだ。大量に作れるが、大量に売らなければならないものでもある。生活費で飛んでいくだけの金しか集まらないんだよ。俺だってどんどんと稼げているから、好き勝手に研究が出来るのであってだな。これが貧乏だと、錬金術で稼がないといけない。それだけの時間を使う事になるんだ。出来れば、時間も金も、錬金術の研究に当ててしまいたい。そんな錬金術師は恵まれている方なんだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ