反転の杖
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秋も段々と始まってきている。麦の収穫がそろそろかなって言われている頃だ。麦の収穫は魔道具で行う事になっている。耕運機と同じように、魔道具を作ったからな。脱穀の魔道具も用意してあるし、準備は万端だ。今年はジョーンズとエメラリアも参加するぞ。近所の人から、秋野菜の作り方を教わっていて、早ければ2か月後くらいには収穫が出来るらしい。野菜は必須だからな。基本的には、農家としてやっていくんだ。頑張ってほしい。まあ、ジョーンズに関しては、店員も続けるんだけどな。エメラリアは農家一本でやっていく予定である。ソルガスも徐々に増やしていきたい所ではあるよな。段々と増えていけば良いと思う。子供もその内出来るだろうから、ソルガスの人口も増えていくとは思う。……最低でももう1組くらいは欲しい所ではあるんだけどな。子供を作ってそれで終わりって訳ではないから。今度は結婚相手を見つけないといけないんだ。苦労はするだろうし、この村を出ないといけないことになるかもしれない。それはなるべくなら避けてくれた方が良いんだよな。近親婚も許されているとはいっても、避けた方が良いのはそうだし。
この国では、近親婚は認められている。だって、そうしないと異種族が厳しいからな。相手を見つけるのが大変なのに、見つけて兄弟姉妹だったら結婚できないとか言われても困るだろう。だから、近親婚は認められている。……まあ、そもそもそんな事を禁止にしたところでって感じではあるんだけどな。誰が守るのかって話ではあるんだし。人間や獣人は良いんだぞ? 沢山居るからな。でも、他の種族は少ないんだから、近親婚でも許さないと増えていかない。どうしようもないんだから、何というか、な? 禁止にしたところでって感じなんだよ。
とにかく、色々とあるから、気にしたら負けだ。遺伝子的には近親婚は避けた方がいいとか、色々とあるんだろうけど、そんな事は気にしてはいけない。そもそも遺伝子が同じかどうかも解らないんだからさ。そんな研究をしている人なんていない。元を辿れば、2人に辿り着くなんて事もあり得るんだから、どうしようもないけどな。そういう増え方をしてきたのであれば、そうするしかない。気にしても無駄なんだ。俺は気にしない様にしている。もうね、色々と諦めたのよ。同じ訳がないんだから、その辺も違う可能性がある。同じ生物だと思わない方が良いんだ。……そもそも人間とエルフでは子供が出来ないって事で、遺伝子的に違うんだよなとか、気にしたら負けなんだ。
村人が増えていくのは良い事なんだから、気にしても無駄なんだ。どんどんと村人を増やしていけばいい。どんどんと増やしていって、最終的には村長の家を、もっと南に作らないといけないよなってくらいまで村が成長してくれれば良いんだよ。大きくなることは良い事だからな。何も困ることはない。大きくなって困ることがあるとすれば、村長が大変だよねって事くらいだ。そのくらいしか大変なことはないんだから、どんどんと大きくしてしまえば良いんだよ。
村が大きくなれば、冒険者を受け入れる人数も増やしていけばいい。宿屋はまだ空き部屋があるって事だから、まだ冒険者を増やすことは可能だ。受け入れる冒険者を増やしていけば、その内宿屋が一杯になる。一杯になったら、宿屋を増築する。それの繰り返しだ。獣人の冒険者は、俺が増やしていくので、無限に増えていく訳なんだけどな。今は30人ずつ増やしていっているが、その内50人、100人と増やしていくかもしれないし。今は30人くらいが限界かなって思っているんだけど、その内増やしていきたいなとは思うんだよ。どんどんと増えればいい。その分村が大きくなっていくんだからな。村の人口も増えていく事だろう。村に残る人が増えるんだから。村に就職先があれば、村人は増えていく。まあ、冒険者に成りたい子供は一定数はいるだろうから、そう言った子供はテッケルンに出て行くことになるんだけどな。最終的には帰ってくるような気がするが。狩場として、一番美味しいのがここだからな。冒険者としての上がりを考えるのであれば、ここを選んでも良いとは思う。
そんな訳で、もうちょっと村人が増えてくれれば良いなと思う訳で。増えてくれれば、どんどんと村が大きくなるんだから。村が大きくなれば、領地としても発展していくんだから、良い事しかない。クレメンティア子爵家的にも美味しい話でしか無いとは思うんだよな。他の村はどうなっているのかは知らないけど。他の村も、大きくなっているんだろうか。……錬金術師がいないから、厳しいだろうけどな。色々と魔道具を作ったり、ポーションの入手経路だったりと、不便が多いのがいけない。各村に1人は錬金術師が居た方が良いんだけどな。就職先には良いとは思う。問題はあるけど。師匠が居ないと、始めは苦労するからな。経営を教えてくれる人が居ないと苦労はすると思う。まあ、一概には言えないけど。学校で、既に師匠が見つかっていれば、何とかなるとは思うんだよな。俺だって何とかなったんだし。他の錬金術師でも何とかなるとは思うんだよ。食っていけるくらいには稼げるとは思うぞ。多分だけどな。
そして、俺なんだけど、俺は研究をしている。良い感じで素材が集まったからな。研究をしないなんて選択肢はない訳で。師匠に言われていた、反転のユニークスキルを付与するものを作らないといけない。反転のユニークスキルを付与する事は、不可能ではない。けど、面倒な制約とかがあるんだよな。そもそもユニークスキルを付与するって事が制約だらけなんだけど、ある程度の格を下げれば付与する事は可能なんだよな。師匠の要求するものは、格を下げないで、付与する事だとは思っているんだけど。素材の属性を反転させることが出来ないと意味がない訳で。そんな魔道具が作れるのかって疑問は当然ある。けど、出来ないとも思っていない。色々と試行錯誤をする必要があるのはその通りだが、研究が試行錯誤なしに出来る方がおかしいんだ。基本的にはトライ&エラーを繰り返し、それで結果を出していくのが研究である。研究が1発で上手くいくなんてあり得ない。そんな事はあるはずがない。絶対に失敗は繰り返すし、どんな素材を使えばいいのかなんて解らないんだから、ある程度は諦めてひたすら数を熟さないといけない。完成形が見えているなら良いんだ。完成形が見えているのであれば、それに向かって進めば良いだけだからな。今回の物は、完成形が見えていない。だから失敗もするし、ゴミを作ることだってあり得る。
「だからと言って、素材を無駄にしていいとは思わないんだよな。基本的には、何かしらを作るためには、何かしらの素材を要求される訳なんだけど、目ぼしい素材は使いつくした感があるんだよな。あれもこれも試したし……。とはいえ、一番良い感じに付与できそうなのが、祝福されたロッドなんだよな。これを使えば、何とかなるような気がしないでもない。これに合わせる素材がなあ。同格の素材というと、祝福された骨なんだけど、それだと上手くいかなかったし。形が悪いのかって思ったけど、そうでもないんだよな。ものの形はそこまで重要ではないし……。うーむ。でも、同格の素材っていっても、そう多くないんだよな。聖属性の祝福されたロッドを使って居るから、聖属性なら何とかなるんじゃないかとは思ったんだけど、そうもいかなかったし。試していない組み合わせを試すにも、考察がしっかりとしていないと失敗するだけだからな。素材にも限りはあるし、何が出来るのかをしっかりと考えて行わなければならない。たとえ失敗するにしても、目に見えた失敗じゃなくて、意味のある失敗にしなければ……」
そんな感じで、悶々としている訳である。何というか、成功する様な気はしているんだけど、何かが足りないというか。聖属性だけでは足りないのか? かといって、ここに死属性を合わせるのはどうなんだろう。基本的には、対になる素材を使った場合は、効果が弱まるだけなんだよな。それを無意味という。でも、仮定神属性であるユニークスキルを付与するんだから、生半可なものではどうしようもない。失敗も覚悟の上で、何とかしなければ。……祝福されたロッドに、呪われた骨を合わせるのはどうだ? 同じ死属性と聖属性の組み合わせでも、祝福と呪いがかき消し合う事はあるんだろうか。何か別のものに変化するって事はあり得ないか? ……やってみる価値はある。完全に混ぜるのではなく、同居させるように組み合わせれば、何とかなるかもしれない。
そうなると、祝福されたロッドに合わせるのであれば、呪われた骨は4つくらいは必要になるかな? そのくらいは必要になるような気がする。気がするだけで、気のせいって可能性もあるんだけど、こういうのは勘と思いっきりだって師匠が言っていたからな。新商品を開発するのには、ある程度の勘が必要になってくる。勘が冴えているかどうかは関係ない。はっきり言って、勘が冴えているとは思わないし、そもそも大体が勘で何とかする事が多いからな。失敗しても仕方がないって思いながらやるんだよ。その失敗を無意味にしなければ良いんだ。呪われた骨と祝福されたロッドを錬金釜に入れる。そして、完全に混ぜるのではなく、同居するように魔力を注いでいく。これで駄目なら、他の組み合わせを試さないといけない。俺の勘では、これで上手くいくような気がしているんだけどな。なんとなくではあるんだけど。失敗する可能性も高いんだけど、成功するかもしれないって勘が囁いているんだ。まあ、冴えてはいないんだけどな。
「……失敗か。ちょっと死属性が強すぎたか。でも、3本だと多い様な気がしないでもない。うーむ。どうするかな。この方向性で間違っていないとは思うんだけど……。基本的に対の属性は打ち消し合うんだけど、同居も可能だと言う事は解った。何とかなる気がする。……となると、祝福されたロッドを足すか。2本入れて、呪われた骨を7本にしてみよう。これで同格くらいだとは思うんだけどな……。これで駄目なら、もう少し考えてみないといけない事になる」
まあ、何度も失敗して、作り直せば良いだけの話ではあるんだけどな。同居自体は出来ることが解った。後は、適切な配分で同居させる。それで、何とか出来るんじゃないかって所まで持っていく。出来れば、色々と作れれば良いんだろうけど、とにかく時間も素材も足りないからな。出来るまでは続ける予定ではいるけど。出来るまでやらなければならない。それが俺の使命でもあるんだからな。師匠の酒を作るよりは、余程いいとは思うぞ。属性を反転させる魔道具を作れた方が良いのは確かだからな。それが出来る様になれば、錬金術に革命が起きるといっても過言ではない。……問題は俺しか作れない事ではあるんだけどな。その内、反転のユニークスキルを、魔法に落とし込まないといけないんだろうけど、それは誰かがやってくれるだろう。俺は俺の出来ることをやるだけだ。
「……失敗か。微妙に聖属性が強いのか。うーん。それに、同居させるにしても、触媒が欲しい所だな。魔石を使ってみるか? 死属性の巨大魔石くらいで何とか調整が出来ると良いんだけど。魔石の中に、祝福と呪いを同居させて、何かしらのものになれば、俺の目的は達成される訳なんだが……。なんとなくではあるが、上手くいきそうな気がするな。魔石の中に閉じ込めるのであれば、何とかなる気がしてくる。それ以上に、精密な魔力操作を必要とするだろうが、そんな事は解り切っていることだしな。魔力操作に自信が無い訳ではない。寧ろ得意分野だ。魔力操作でどうにかなるのであれば、何とかしてしまえるとは思う」
3度目の正直と言わんばかりに素材を投入する。祝福と呪いを同居させる。普通は反発する。それを無理やりねじ込むのではなく、同居させる。反発するならしてもいい。だけど、反発しないギリギリを攻める。そうしないといけない様な気がするから。呪いと祝福。全くの正反対の状態を、魔石の中に閉じ込めるように……。
そして、時間はかかったが、魔石の中に同居した。……これは成功で良いと思うんだ。何かしらの杖が出来た訳なんだけど、祝福と呪いが混同している訳なんだから……。そうだな。命名するとしたら、混沌とした杖って所か。祝福と呪いを閉じ込めて、両方の性質を持ちつつ、かつ、同レベルで存在しているという感じのものが出来上がった。これで反転のユニークスキルを付与すれば良いんだけど、これを付与するには、どうすれば良いのかだよな。なんとなくではあるが、神属性の素材は必要になるとは思う。神属性が無ければ、発動もしないだろうし。神属性の素材は確定で使うとして、量が問題だな。付与するとなると、かなりの量が必要になってくる。ただ、それだけでも不十分な気がしないでもない。なんとなくではあるんだが、空間属性と時属性の素材も必要になると判断した。しっかりと固定をしなければならない。付与というものは、曖昧なものなんだ。それを、しっかりと固定するには、空間属性や時属性の素材が必要になることが多い。今回もそれに該当する気がする。
よって、時属性の素材、空間属性の素材を入れつつ、大量の神属性の素材と混沌とした杖を錬金釜に投入。それを錬金釜でかき混ぜつつ、反転のユニークスキルを魔石に封じ込めていく。反転しようとする素材を、押し留めつつ、混沌とした杖の魔石に、ユニークスキルの魔力だけを封じ込めていく。当然ながら、魔石の中が反発する。そもそも異物と異物を同居させているんだ。そこに新たなる異物を流し込むんだから、反発は必至。それでも流し込んでいく。反発する事は解り切っている。魔石が割れない様に、空間属性と時属性の素材の魔力も混ぜていく。更に混沌としてくる魔石。何がどう混ざっているのかが解らない状況になってくる。本当にこれが正しいのか。誰にも解らない。けど、俺はこれであっていると確信している。これが正しいんだと思わなければ、成功するものも成功しない。失敗が前提であるとはいっても、成功しないと思い込んでいては、失敗するだけで終わるんだ。反省会は後でも出来る。今は成功するとして自分の出来ることをやっていくしかないんだよ。
破裂しそうな魔石を、無理やりに抑え込む。その為の空間属性と時属性の素材だ。その魔力で魔石を留める。これでもかと反発する魔石を、無理やりにでも留める。壊れるんじゃないかと思う様な魔力量を込めていく。そして、精密な魔力操作で無理やりにでも魔力をねじ込んでいく。魔石が悲鳴を上げるくらいに魔力を流し込んで、漸くと完成した。混沌とした魔石を見つつ、漸くと完成した。これで反転のユニークスキルを付与できたはずだ。可能性としては十分だとは思う。後は、師匠に渡して、検証をしてもらうくらいだな。どうなっているのかは解らない。けど、完成したという事実だけが残っているんだ。




