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反転の錬金術師  作者: ルケア


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坑道に侵入

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 秋になった。という事は、亡者の鉱山都市ベルンケラーまで行くためのレイドを起こさないといけない。今回は実際に採掘してみるからな。精練は錬金術の得意とするところ。問題は無い。とりあえず、大量の鉱石を持って帰るんだ。その他の素材も沢山持ち帰るけどな。帰ったら肉屋に解体してもらうんだ。……肉屋も増えたんだよな。いや、増やしたって言った方が良いのか。じゃないと収拾が付かなくなったんだ。敷地はある程度必要だし、仕事量も多いから、増やしてもいいんじゃないかって事で増やしたんだよ。冒険者はどっちに持っていっても買い取ってくれるからな。どっちでも良いんじゃないかとは思うんだけど。……なお、肉の解体よりも、素材の解体の方が多いのが実状である。兵士団が居るからね。仕方がないね。彼らは基本的に、今は死属性の領域でも狩りをしているから。そっちは素材のための解体であって、肉にはならないからな。


 なお、エビルレディの対策はしている兵士としていない兵士がいるので、まだ半分くらいは火属性の領域で狩りをしているんだが。まあ、それ以上に拠点の作成に忙しいとは思うけどな。拠点が無ければ、作るしかない。色々と開発しないといけないことがあるんだし、大変だとは思う。今は仮拠点を作っている事だろう。まずは仮の拠点を作らないと、キャンプが出来ないだろうからな。そこで伐採なんかをしつつ、色々としているに違いない。……今回はそこで1泊させてもらうからな。帰りも合わせると2泊。とりあえず、ベルンケラーまで2日かけて進まないといけない訳で。そこから探索もしないといけないから、合計で10泊くらいは見ているつもりなんだけどな。準備も万端にしているし、負ける要素は無いはず。これで負けるのであれば、対策を考えないといけない。でも、そんな事は難しいんだよなあ。今以上の対策をってなると、本当に難しい。それでも何とかするしかないってなったら、対策はするんだけど、出来る限りしたくない。


「まあ、大丈夫だろ。今回も行って帰ってくる。それで良いじゃねえか」


「そうなんだけどな。心配はしておくことに越したことはないから。杞憂だったで済めば、笑いごととして処理できるんだし」


「まあ、考えるのはサンルーグに任せて、俺らは戦闘の準備だよな。準備は出来てるか?」


「誰に言っているんだ。準備できてない訳がないじゃないか」


「当たり前だよなあ」


「何が来ても俺たちが倒してやんよ」


「準備は良いみたいだぜ? じゃあ、行くかい?」


「時間は有効に使わないとな。じゃあ行くか。まずは兵士団が作っている拠点に向かう。……解りやすい目印なんかは無いけどな」


「その辺は今後の事も考えて、覚えておかないといけないだろう。今回いけば解る事だから良いんじゃねえのか?」


 まあ、それはそうなんだけどな。森の中の拠点を見つけるのは、結構難しいんだ。獣人は匂いで解るのかもしれないが、エルフはそういう訳にはいかない。出来るだけ解りやすいようには作るとは聞いているが、どんな拠点が出来ているのかは、行ってみないと解らない。


 そんな訳で、拠点まで来た訳なんだが……。随分と横に長い拠点を作ったな。簡易的に広げられた森を見てそう思う。門が幾つも作られる予定なんだろうな。多分だけど、来て解りやすいようにしたんだと思う。これだけの幅で作ってあったら確かに解りやすい。その代わり、デカい拠点になるとは思うが。中も広くて快適に過ごせるようにするんだろうな。訓練は外ですれば良いんだし、色々と工夫をしているみたいだ。使用する側になった時に、一番なのは、見つけやすい事だからな。見つけやすいのは良い事だ。まあ、ここはあくまでも中継地点で、本命の拠点では無いんだけどな。本命の拠点を作るのは、もう少し時間がかかるとは思う。この拠点の維持も必要だし、戦力の多くを割かないといけなくなるだろう。まあ、それくらいは織り込み済みじゃないと困るんだけど。


「思ったよりも大きいな。これを壁で囲うんだよな? 結構な木材を使うんじゃねえか?」


「だなあ。壁も板じゃなくて丸太杭を使うのか。まあ、魔物対策を考えると、当然か」


「今後はここを拠点にして動けるなら、パーティー単位でも来れるな。レイドを組む必要がなくなる。……まあ、ここら辺で狩りをするならって話だけどな」


「今回は鉱山の中まで行くんだから、向こうに行くときはレイドだな。まだまだここの拠点作りで忙しそうだし」


 だろうな。まだまだベルンケラーまで行くには時間がかかるとは思う。鉱石が欲しいなら、自分たちで掘りに来なくてはいけない。……まあ、ミスリルまでは必要ないとは思うけどな。ホーリーアイアンで十分戦える。まあ、武器が良ければ戦闘は楽になるんだろうけどな。攻撃力が変わるからな。弱点属性だけあって、威力は半端じゃないんだよ。魔物って、元はと言えば魔力から出来ているから、属性攻撃にはめっぽう弱いというか。弱点をしっかりと突けば、それで終わるというか。解りやすくて結構な事だとは思うけど。


 そんな訳で、2日目。今度はベルンケラーまで行く。都市の中には入らない。平原部分でキャンプだ。都市に入ると、色々と面倒な事になるからな。入らない方がキャンプはしやすい。という事で、キャンプ地で3班に分けて休憩を取る。しっかりと休憩を取らないといけない。眠れるときに、しっかりと眠っておかないといけない。冒険者をやるためには、その位の技能が必要だ。……俺は錬金術師なんだけど、錬金術師は素材を採取に行く関係上、こういう事もしないといけない。だから、戦闘訓練もやらされるんだよな。冒険者が不甲斐ないなら、自分で取ってくれば良いじゃないという訳だ。普通はそんな事はしないんだけどな。師匠は当たり前のように、1人で突破していくんだけど。普通は出来ない。俺も無理だ。何で師匠は当たり前のようにしているのかが、今一つ解らないんだよな。


 まあ、そんな事はさておいて、3日目。ベルンケラーの鉱山の前までやってきた。死属性の魔力が鉱山にいくに従って、濃くなっている。確実に上位種が居るんだろうな。外にはグレーターデーモンとデススカルロードしか居ないけど、中には上位種が確実にいる。そんな魔力がしている。


「……やべえな。臭いがやべえ。この中が格段にやべえ」


「……そんなにやばいのか? まあ、魔力的にもやばいのは解るが」


「というか、坑道がデカすぎないか?」


「多分だが、家の雰囲気もそうだったが、ジャイアント系統が多かったんだろう。今ではあんまり見ないけどな。大きいから目立つんだけど、その分食費が凄い事になるから。強いのは強いぞ。フィジカルは最強クラスだし」


 ジャイアントという種族が居る。フェアリーみたいに小さい種族も居れば、ジャイアントの様に大きな種族も居る。ここは昔、ジャイアントが多かったんだろうな。坑道が少なくとも幅5m、高さ4mはある。人間だとそこまで大きくしなくても良いし、こういう事ってドワーフのイメージがあるんだけど、ドワーフならもっと小さい。ここまでの広さにするって事は、ジャイアントを鉱夫にしていたんだろうなって想像が付く。……まあ、戦闘をする分には有難い話ではあるんだけどな。1列でしかいけない様な場所なら、苦戦は必至だったし。これなら3人くらいは戦える。向こうもその分戦力があるって事でもあるんだけど、連携をしっかりとしていれば、何も問題ない。しっかりと戦っていこうか。


「とりあえず、魔法を使えるようになって貰うから、覚えてくれ。土を押し込んで固めるイメージをして発動する、壁を硬化させる魔法。それと、目当ての鉱物を探知する魔法。その2つを覚えてもらう。魔力はそこまで必要ないけど、1人1回までな。練習の時は何度も何度もやって貰って構わないが、魔力が切れると、身体能力強化魔法が使えなくなる。だから、1回で覚えてくれ。後は反復練習は宿屋で頼む」


 そんな訳で、魔法の授業です。こんな場所でしないといけないのかって問題はあるんだけど、しないといけないんだよ。俺が毎回来るわけにはいかないんだし。採取物を効率よく見つけるためには、こういう事をしなければならない。今後の役にも立つんだから、しっかりと覚えて貰わないといけないんだよ。懇切丁寧に説明をする。説明だけで30分くらい使用したが、誤差みたいなものだ。これからは頻繁に使う魔法になるんだからな。


 魔法を教えて、感覚を掴んでもらった。……なんとなくは解るとの事だったので、後は反復練習だ。身体能力強化魔法を使えるから、後はイメージさえしっかりと固まっていれば、魔法の行使自体は難しいものではない。そして、解ったことではあるんだけど、入り口付近にも関わらず、鉄が豊富なのと、少ないがミスリルも混じっている。後は知らない鉱石が大量にある。多分だけど、金や銀、銅、鉛、コバルトやニッケルもあるんじゃないか? それらをどうやって使えば良いのかは知らない。詳しい事は解らない。まあ、誰かが良い感じに使うんじゃないか? 昔の人はちゃんと分けて使っていたんだろうけど。今の人類はそこまで賢くはないからな。俺も含めて。


「じゃあ、奥に行って戦闘をするのと、ある程度奥まで行ったら採掘をする。狙うのはミスリルだな。それじゃあ、行こうか」


 坑道を奥まで進む。しっかりと固められた地面が、歩きやすいと感じるくらいには、森の中は歩きにくいからな。慣れればどうという事も無いんだけど、慣れるまでが大変だ。頻繁に戦闘訓練に連れて行かれていたからな。師匠にではない。学校でだ。それだけ冒険者だけを当てにするなって事だったんだろうけど。


 奥に行くと、どんどんと魔力が濃くなっていくのが解る。何か来るかもしれない。それがひしひしと感じる。居る。確実に。そしてそれは現れた。


「前方から2! 3つ首の悪魔だ!」


「デーモンロードだ! 狭いから向こうは直進しか出来ないだろう! 叩き切ってやれ!」


「相手にとって不足なし!」


「任せておけ!」


「天井があることを忘れんなよ!」


 そう言って斬りかかっていく獣人の冒険者たち。デーモンロードは、3つ首のデーモンだ。採取できるのは死属性の巨大魔石、爪、牙、眼球、心臓、翼膜、角である。基本的にはグレーターデーモンと変わりない。まあ、死属性の素材はそんなに使わないから、どうするのかをちゃんと決めておいた方が良いとは思うけどな。俺は研究に使うから良いとしても、こんな品物を納品されまくったら、錬金術師が破産する。俺は破産できないくらいに資金を持っているから良いけど。死属性の素材としては、良質でもの凄く良いものなんだけどな。……肉屋に解体を頼まないと。覚えて貰わないと。それくらいには狩って帰らないといけないな。うんうん。肉屋の悲鳴が聞こえるな。覚えないといけないことが増えるんだから仕方がないけど。


「っは! 余裕だぜ!」


「お前、飛び過ぎて頭ぶつけそうになったろ?」


「やらかしたぜ。まあ、次はちゃんとやるさ」


「だが、思ったよりも余裕だな?」


「それは思った。というか、狭いからじゃね?」


「飛んでてもそこまで高くはないからな」


「出てくる場所を間違えてね?」


 それはそう。そもそも空を飛ぶ魔物が、坑道の中に居たらどうなるのか。余裕で倒せるようになるだけだな。飛んでもそこまで高くないんだもの。攻撃が余裕で届く。そこまで苦戦しない。寧ろグレーターデーモンの方が、外という関係で面倒だったんじゃないかと思う。面倒が無くて良いじゃないか。さあ、次に行こうか。


「次! 数3! 後ろの1体は見た事ねえ!」


「デーモンロード2! カースリッチ1! カースリッチは魔法を使うぞ! ホーリーアイアンならぶった切れる! 回避するか斬るかの2択だ! それと、カースリッチから潰さないと面倒だぞ!」


「前3人は横を通って後ろの骨に行け! 速攻で片付けて来い!」


「魔法をたせるなよ!」


「そんな無茶な事を言うんじゃねえ! 魔物に聞いてくれ!」


「言葉が解る訳がないだろ! 骨が話せると思うな!」


 まあ、そうだな。骨なんだから話せるわけがないよな。声帯が無いんだし。音は出るかもしれないが、カタカタいいそう。そして、カースリッチから取れる素材は、死属性の巨大魔石、死者の魂魄、魍魎の炎、呪われた骨、呪われたロッドになる。この呪われた素材が欲しい所。呪われた素材は、反転させると、祝福された素材になるんだ。祝福された素材を使うと、もの凄い素材が作れる。インゴットにしたら、祝福された武器が作れるようになる。まあ、死属性への特効武器だな。呪われた武器を作ると、聖属性に特効のあるものが作れるぞ。基本的に武器優位。呪われた系統のインゴットは、教会や国が高く買い取ってくれる。


 まあ、早々には出番なんて無いとは思うけどな。普通に錬金鉄の死属性で問題ないんだから。因みに、死属性で特化された鉄をデスアイアンという。まあ、作ることは無いとは思うけど。教会の子飼いの兵士には、呪われたデスアイアンで武装しているって話を聞いた事があるけど。普通に考えて、聖属性特効の話をしているのに、魔王の配下のような装備をしているのが教会勢力である。呪われた装備シリーズとか、嫌な予感しかしない。更に因みに、未熟な錬金術師が作ったデスアイアンは臭い。それはもう臭い。教会勢力も優秀な錬金術師を抱え込んでいるからな。そんな未熟な装備を作るとは思えないが。ただ、死属性は扱いを間違えれば臭くなる。それは覚えておいた方が良い。


「魔法は叩き切った方が良いな。後ろにも飛んでいく」


「だな。魔法以外は雑魚だな。今まで戦ったのと比べても雑魚だ」


「今まではしぶといかデカいだったからな。何というか、普通の骨だな」


 そりゃあ、魔法職を物理で叩いたらそうなるよな。弱いと感じるだろう。メインは魔法だけあって、魔法耐性はかなり高いんだけどな。物理耐性というか、打撃耐性が無いんだ。斬撃や刺突にはめっぽう強いが、打撃に弱い。何というか、まんま骨なんだよな。殴れば直ぐに倒せるぞ。魔法を処理できないと苦戦するが、身体能力強化魔法で一気に近づいてしまえば怖くない。物理こそ正義だ。それを地でいくスタイルである。


「じゃあ、この辺りで採掘してみるか。結構な量のミスリルの反応があるからな。お土産に大量に取っていこうか」


「鶴嘴の出番だな」


「今日から俺は炭鉱夫ってな」


「石炭は取れるのか?」


「石炭も取れるぞ。……まあ、石炭はそこまでだけど。層になってないからな」


 石炭よりも、木炭の方が効率は良かったんじゃないだろうか。森がその辺にあるんだし。石炭の鉱脈もあるんだろうか。それは気になる所である。疎らにはあるんだよな。石炭は普通は層になっているから、そこで掘るのが効率が良いんだけど。まあ、とにかく採掘をするぞ。どんどんと掘って、ミスリルを大量に作るんだ。そうしたら、クレメンティア子爵家に持っていってもらおう。どうするのかは、クレメンティア子爵家に任せる。

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