表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転の錬金術師  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/127

宿屋があっという間に出来る

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 何というか、人海戦術って凄いよね。あっという間に宿屋の建築が終了した。まさか夏が始まるまでに終わるとは思っていなかった。宿屋を運営するための家も建ててのこれである。というか、身体能力強化魔法を使える人夫が多すぎるのが問題だな。基礎の工事さえ終わってしまえば、後は流れるように建築が終了してしまう。建てる速度が早過ぎるんだ。まあ、内装はまだなんだけどな。でも、内装って言っても、ベッドくらいだし、早々に終わりそうではあるんだけどな。話を聞いた感じ、構想自体は早めに出来ていて、後は誰が宿屋を運営していくのかって事が決まっていなかっただけらしいし。それさえ決まれば、一気に事は進むと。


 そんな訳で、家具類の制作も殆ど終わっていて、後は組み立てるだけって感じだったらしい。まあ、組み立てるのは、職人じゃないといけないので、それなりに時間がかかるらしいが。職人さんも増えたからな。何でか知らないけど、奴隷商人の所に仕入れに行くと、ドワーフが良く売り出されているから、買って帰るんだけど、村長の家と、職人さんの家がドワーフなんだ。村長宅が抱え込む必要もなく。職人さんの方にも人員は流れていっている。その結果、職人が増えると。ドワーフって、イメージが職人だからな。職人が増えることは良い事である。ハーフリングのガレードも樵として参加しているからな。木材の伐採は任せても構わない感じだし。そういうユニークスキルがあるんだから強いよな。樵に適したユニークスキルなんだから、どんどんと木を伐って貰いたいものだ。


 ついでに抜根して、農地を増やせれば良いんだけどな。その辺はどうなんだろうか。俺としては、どんどんと農地を増やしたいし、そもそも西方面には森しかないんだから、木材の枯渇なんて考えなくても良いんだよ。木材は大量にある。それだけの森があるんだから大丈夫だ。植林もしているようだし、資源管理はちゃんとできているからな。それで森が禿げあがっていかない訳なんだけど、もうちょっと農地を拡大してもいいんじゃないか。そう思っているんだけどな。もうちょっと西方面に農地を増やしたいなって思う訳で。まあ、その辺は村長と考えてくれれば良いんだけどさ。俺としては、まだまだ伐採しても良いように思う。まあ、危険がその分増えるかもしれないんだけどな。


 クレメンティア子爵家がどう考えるのか次第かな。今の所、平地はまだまだあるんだから、わざわざ開拓しなくても良いとは思うが。でも、農地がどんどんと遠くなるのも問題なんだよな。距離が離れすぎるのも、問題がある。まあ、麦畑に関しては、共同管理というか、村の資産って感じだから、何というか、個人でやる野菜畑とはまた違う感じらしいんだよ。野菜は個人で作るもの。麦は皆で作るもの。そういう感覚らしい。村で一丸となって麦を育てるんだそうだ。税金対策だな。個人個人に税金をかけている訳ではないし。村の収穫量の3割ってなっているんだから、全員でやった方が効率が良いのは確かにそうなんだけど。この辺は村の感覚次第だな。麦は共有の財産。そんな感じだ。まあ、農家はそれで良いんだけど、錬金術師である俺や、宿屋、雑貨屋などは、村長から購入するって感じになる。……料理をする人が増えたからな。食材は結構な頻度で買っているぞ。俺は直接買いに行った事は無いけど。


 レイトーン村としては、いい感じになってきていると思われる。いい方向に向かっていっていると思う。村も拡大傾向にあるし、人口も増えている。南側の平地も農地に変わっていっているし、出来ることが増えていっている感じだな。村が大きくなれば、領地としても嬉しいはずだ。村が大きくなった分、町も大きくできる。それだけの食料が入ってくるって事だからな。村の収穫量が多ければ多いほど、町を大きくすることが出来る。支えられる人口が多くなる。発展途上だと思うぞ。まだ大きくできる。村をもっと詰め込むことが可能だ。それだけの平地があるんだから、もっとやってしかるべきだとは思うね。特に魔物もいないんだから、とっとと村にしてしまう方が良いとは思う。平地を持て余しているなんて勿体ないからな。平地は農地に変えてしまうくらいで良いと思うんだよ。


 クレメンティア子爵家がどこまでの構想を練っているのかは解らないが、基本的に、平地があって、魔物が出ないのであれば、開発してしまう方が良い。何で平地を余らせているんだって話だからな。……それが一番の謎だ。平地があれば、どんどんと開発した方が税収も良くなるし、町だって大きくできる。人口が多くなれば、出来ることが増えていくんだ。発展はさせた方が良いとは思うんだけどな。広大な平地が残っているんだ。俺ならそこに獣人たちを移住させるとは思うがな。村を1から作るのは大変だとは思う。けど、出来ない事じゃない。やるなら早い方が良いとは思うんだけどな。その辺の判断をどうしていくのか。それはクレメンティア子爵家が考えることだ。俺が考えることは、レイトーン村だけでいい。レイトーン村を大きくしていけば、他の村と最終的には繋がるだろう。それで良いんだ。最終的に繋げてしまって、後で分割すればいい。そのくらいはした方が良いとは思う。それだけの資金はあるはずだしな。


 そんな訳で、宿屋が出来た。後は内装だけ。夏には間に合うとは思う。開店したら、直ぐに客室が埋まっていくと言う事は無いだろうが、それでも時間の問題だ。村に来る冒険者は、どんどんと増えている。乗合馬車の頻度も増えている。今まで以上に稼ぎやすくなっている訳だ。稼げるのであれば、冒険者が集まらない訳がない。宿屋に投資するのは正解だろう。……遅ければ、俺がしていたとは思うな。宿屋を増やして損する事は無いし。冒険者が流入してきている関係上、得しかない。どんどんとやるべきだ。……冒険者間での噂がどうなっているのかが問題かな。何処までの噂が広まっているのか。稼げる冒険者は動かないだろうが、稼げていなかった冒険者は動く。まあ、質はそこまで高くはないだろうが、それでもある程度の冒険者は集まってくるだろう。新しく宿屋を作らなければならない日は、そう遠くない時期にやってくるとは思うな。そもそも俺が獣人の冒険者を増やし続けているんだから、まだまだ宿屋の需要はあるんだよ。宿が空いて困っているのであれば、俺が獣人の奴隷を買ってくれば済むだけの話。こっちは素材が集まって得をするだけだ。やらない手はない。


「宿屋も順調に増えていくのは良い事だな。村的にも、大きくなるんだし、良い事ではあるだろう。そもそも村がまだまだ大きくなれるポテンシャルを持っているんだから、今のうちにどんどんと大きくしていくべきだ。肉屋という解体屋が、2軒になったように、宿屋も増えていけば良いとは思う。管理するのが大変になるから、1軒で良いとは限らないしな」


「まあ、それはそうよね。村が大きくなることは良い事だと思うし。それだけ活性化してきたって事でもある訳なのよね。まあ、殆どが農家と冒険者関係の仕事だけど。でも、魔物が変わるまでは、それで良いとは思うわね。……魔物が変わるなんて事は殆ど起きないし、大丈夫だろうとは思うけど」


「どんどんと村が南に大きくなっていっているので、本当に広くなりましたよね。農地も大きくなりましたし、良い事が多いです。でも、知らない人も増えていくんだろうなって思うと、どうなのかなって疑問も出てきますよね」


「エレナは村から出たことが無いから知らないかもしれないけれど、町では知らない人が殆どよ。知り合いの方が少ないわ。テッケルンのような小さな町でもそうなのよね。村の様に、全員が顔見知りって事は無い訳。それの方が寧ろ普通なのよ。村の人全員の顔と名前が解る方が問題ね。余りにも村が小さすぎるわ」


「それはそうだろうな。全員が顔見知りって事は、メリットもあるが、村という社会が余りにも小さすぎるから起きるんだ。知らないけど、村の人なんだから手伝うって事になるとは思うけど、寧ろそっちの方がまだ健全かな。全員が顔見知りっていうのは、流石に村としても小さすぎるんだ。もうちょっと大きくなって貰わないとね」


 村の人全員と知り合いって言うのは、流石に村が小さすぎる。普通はそんな事は起きない、はずだ。特別この辺の村が小さすぎるんだとは思う。今までのボッテンハイム子爵家が、まともに統治をしていなかったことが伺える。流石に村人全員で500人を切るような状況では不味い。500人って事は、大体100世帯無いくらいである。余りにも小さすぎる。そんな状況で、冒険者も受け入れていたんだから、大変なのは目に見えているだろう。普通はそんな状態になる前に、村に投資して、村を大きくしていく方が先なんだけどな。その辺の感覚が、転生者だからズレている可能性もあるんだけど。でも、流石に小さい村ではあると思うんだ。……限界集落になっていないだけ、前世よりはマシなのかもしれないけど、それでも流石にな。農業を主にする産業構造で、農民が少ないというのは、流石に問題が大きい。……まあ、これが工業主体になってきたとしても、農村が滅びる様な事があってはいけないんだけどな。普通に考えて、前世の日本が異常だ。食料を外国から輸入しなければ成り立たないというのは、流石に問題である。食料に関しては、自給率が100%を越えていることが当たり前の事だからな。


「それでも、この村では女性社会が生きているからな。誰も知らない人っていうのは居ないはずだ。少なくとも、ある程度のグループには分かれるだろうが、全く存在を知らない人ってのは居ない。あり得ない。そういう状態では、村では勿論だけど、町でも生きていけないからな。知り合いを辿っていけば、知らない人は居なくなる筈なんだ。村では協力して生きていかないといけない。まあ、それは町でもそうなんだけど、村は余計にな。基本的には隣人が頼りになるんだから」


「勿論だけど、例外もあるけどね。大きな町になってくると、話は変わってくるもの。女性同士で集まる機会なんてそうそう無いわ。村がそういう特性を持っているというのはあるとは思うの。大きな町に行けばいくほど、まわりとの関係性が薄くなっていくわ。隣人だからというよりも、お金での付き合いが多くなるかしら? まあ、うちも奴隷生活が長いから、まともな感覚を持っているとは言いにくいけど」


「それについては俺もだな。村で生活していたのは10歳までだから。子供と遊ぶってよりは、錬金術師になるための勉強ばかりしていたからな。そこからは錬金術師になるために、王都で勉強をひたすらしていた。人付き合いなんて殆どしたことがない。村社会のあり方も、よく解っていないのが現状だからな。まあ、一般論として、知り合いの知り合いのって辿っていけば、知らない人は居ないって感じだな。それで知らない人が出てきたら、村の中で分断が起きている時くらいだ。そうなったら、村を2つに分けた方が早い。割とそう言う事は起こり得るからな」


「村を2つに分けるんですか? この村も、将来的にはそうなるんでしょうか?」


「今の調子だとなるわね。勿論だけど、エレナは死んでいるわ。それくらい先の話よ。サンルーグは生きているでしょうし、うちも生きているでしょうね。村が一気に拡大してしまうと、そう言う事が起きるのよ。まあ、素直に村を分けた方が正解ね。だって、知らない人とは話が出来ないし、男性も仕事で一緒になることが無いんですもの。それはもう、1つの村では無いわね」


「そう言う事だな。1つの村として機能させるには、ある程度の認識が必要になってくる。町だとそう言う事は必要ではないんだけど、村として機能させるには、知り合いの知り合いで辿れない人が出てきた時点で、村を分けないと、1つの村が大きくなりすぎたって事を意味するからね。一番苦労をするのが村長だ。特に税金関係の話が面倒になってくる。この村は、農家は麦を3割、他は金銭を3割負担しているけど、誰も知らない人は、何も負担しなくても良いのかって話になってくるからね。勿論そんな事はあり得ないんだけど、知らない人からどうやって税を回収するんだって感じになるから。知っている人からなら取れるけど、知らない人は、そもそも何をしているのかが解らないからね。お金で税を取れば良いのか、麦に既に税が含まれているのかが解らないんだ」


「そこまでになってくると、村人扱いしない方が良いのよ。それが1人2人ならまだしも、100人200人と出てくるようになる訳ね。村が大きくなりすぎると、段々とそうなっていくわ。親世代は知っていても、子供の世代、孫の世代になってくると、知らない人が出てくるものなのよ。それが多くなってきたら、村を分ける時期ね。そこまで村が大きくなる方が珍しいとは思うけど」


「まあ、そこまで村が大きくなることは珍しいけど、この村の、今の勢いなら確実に村が2つになるだろうな。まあ、200年、300年先の話だ。人間であるエレナちゃんは生きていないだろうね。村長はまだ生きているだろうから、村人がどのくらい居るのかは把握しているだろうけど、それでも2つに分けないといけない時期が来る。別に普通に村が成長していけば、起こりうることだから、気にしないでも良いけどね」


「でも、そんな事になるんですか? 誰も知らない人が出てくるなんてあり得るんでしょうか? 普通、隣に住んでいる人の事は知ってますよね?」


「村ではそれが当たり前の事なのかもしれないけれど、町ではそうではないの。隣に誰が住んでいるのかを知らない人も居るわ。町が大きくなればなるほどに、そう言う事が起きやすくなるの。村ではあり得ない事なのかもしれないけどね」


「そう言う事だな。村の人は普通隣近所の人を知っている。名前は知らなくても、顔くらいは知っている。それが普通だ。そんな普通が適応されない時が来る。まだまだ先の話だけどね」


 女性社会が生きていると、それも少ないとは思うが、起こり得ることだからな。村を2つに分けないといけない時は、必ずやってくる。それだけ村が大きくなると言う事なんだけどな。この村はどんどんと大きくなっていくとは思う。その時に、必ずしも1つの村である必要があるのかどうか。それを決める日がどうしても来てしまう。村長の目にも、限界はあるんだ。それ以上は面倒を見切れないというか、そこまではどうやっても村として扱えないって場所が出てくる。


 そうした時に、スムーズに分かれられるのかって言われると、微妙なんだよな。村の境界線を決める話になるから。昔の日本では揉めた。村同士の主張が違うなんて事は普通に起きるんだ。特に境界線付近に住んでいる人が、どっちの村の所属なのか。それで大いに揉める事になる。きっちりと分かれられる方が珍しい。分かれたけど、後々考えると、向こうの方がいいんじゃないかって事も、平気であるからな。まあ、やってみないと、その辺の事は解らないから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ