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反転の錬金術師  作者: ルケア


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研究は行き詰まっている

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 春。いつもよりも大量の畑が耕されたことに満足しつつ、これが本来の姿だよなあとも思いつつ。農村は大規模に麦畑を作るくらいで丁度いいんだ。麦なんて幾らあっても困るものじゃない。どれだけあっても良いものなんだ。人口が増えれば、麦の消費量も上がっていく。その事を考えれば、どれだけ生産したって足りないと言っても良いんだ。


 農家には魔道具を配布しているので、本当に畑の面積が大きくなっている。南の方の空地も、大規模な畑になっているし、とてもいい。余っている土地は、畑にするくらいで丁度いいんだ。使っていない土地は、どんどんと畑にしてしまえば良いんだよ。その方が収穫量は上がるんだしな。どんどんと魔道具を使って耕してくれ。


 それと、肉屋兼解体屋の家も建った。……大体、1軒建てるのに、15日くらいなんだよな。殆どが基礎が安定するまでの時間なんだけど。基礎が不安定なまま工事を進める訳にはいかない。だから、7日から10日は放置しないといけないんだけど、それの時間が多少長いくらいで、後は人夫さえいれば、どんどんと家が出来上がっていく。要所要所で魔法を使いながら作業をしていくから、早い早い。家が建てば、人口は増えていく。世帯が増えれば、人口は増えていくんだ。どんどんと増えていけば良いのである。人間も獣人も、どっちでもいいから、増やしていくべきなんだ。大きな村にしていくべきなんだよ。この調子でどんどんと村を大きくしていこう。……村長の負担が大きくなるかもしれないが、それは仕方がない。村長は忙しいのだ。そういう仕事である。


 なお、新しい冒険者の奴隷がやってきたので、30人の冒険者の奴隷を開放した。今後は俺の依頼にとらわれず、自分たちで考えてやっていってもらいたい。死属性の領域に足を伸ばすのも良しだ。武器を揃えて、東の森の奥にある山地に向かうのも良しだ。色んな道があるとは思う。色んな場所で活動していってもらいたい。その方が俺にとっても利益になるので、冒険者として色々とやっていってもらいたい所である。まあ、今までの事については、今度来た奴隷に任せれば良いからな。漸くと身体能力強化魔法を使える様になったし、武器もある。採取に頑張って貰いたい所なんだよな。


 で、兵士たちなんだけど、東の森の奥の山地で連携の強化をしているらしい。連携面に不安が遭ったからな。軍団として運用するんだから、連携は必須だ。と言う事で、山地の方に向かって行って、そこで連携の強化をしているんだそうだ。まあ、今まで余裕だったから、こっちでも余裕だと思ったら全然だめだったって事が発生するだろうけどな。狼系統の連携力を甘く見たら駄目だ。牽制から囮作戦、同時攻撃にと、色々とやってくる。それを真似して、学習して、自分たちの連携力を高めてもらわないといけない。伸びに伸びた鼻っ柱を折って貰わないといけないからな。基本的には苦戦するくらいで丁度いいんだ。冬から始めたから、春はずっと向こうに居るんじゃないかな。で、夏頃から死属性の領域で、拠点づくりを始めると。そんな感じの予定でいいんじゃないか。そう思っている。


 ただ、死属性の領域で活動するには、眼水晶のネックレスが必要不可欠になってくるから、それを大量に入手してもらわないといけないんだけどな。無しでも何とかなるのはそうなんだけど、危険だしな。その辺は今まで死属性の領域で活動している冒険者たちが頑張るだろう。大量に素材を入手してもらって、ここで加工をすると。加工自体は難しくないので、5000人分であろうが、そこまで時間はかからないとは思うんだけどな。ただ、ひたすらに面倒なだけで。依頼であれば、受けるしかない。死属性の素材を定期的に入手できるようになるんだから、そのくらいの投資はしないといけないんだよ。面倒だけどな。他の冒険者の分も作らないといけないし、数は必要になってくるんだよ。


 とにかく、数を優先して作らないといけないのはそうなんだよな。兵士の人たちだって、遊びに来ている訳ではないんだし。こっちの都合でもある訳だ。死属性の素材が欲しいのは、何もクレメンティア子爵家だけではないんだから。主に軍が欲しがっているんだよな。それを代理で入手しに行くんだから、それなりの補助を貰っても良いとは思うんだけど、そういう交渉ってしているんだろうか。……していない気がするよな。本来であれば、軍の代わりに取ってくるんだから、それなりの予算を回してもらうのが一般的だったりする。でも、資金は山の様にあるんだよな。大体がシレバクリームのせいなんだけど。それで大量の税金が入ってきたんだから、使うのに必死で、予算の確保なんかは出来ていない様な気がしている。


 本当は貰えるものは貰っておくべきなんだよな。死属性の素材を取りに行くんだから、それの代金を寄こせって形で。貴族としては新興だからな。そういった交渉ごとはしていない気がしないでもない。貰えるものは貰っておくべきだし、今からでもしっかりと交渉はした方が良いとは思うが、軍がどう出てくるのかは未知数だし、どうしたら良いんだろうって感じだろうか。責めて予算くらいはぶんどった方が良いとは思うんだけどな。


 まあ、それも、新しい貴族家と言う事で、知らない可能性が高い。アドバイザーなんて居ないだろうしな。その内覚えていく事なんだろう。今はまず、死属性の素材の安定供給をしなければならない。主に死者の魂魄を入手しないといけないことにはなると思うんだけどな。入手難易度としては、そこまで難しいものではないし、訓練すれば、楽勝とまではいかないにしても、数は入手できるはずだ。それを王都に輸出するだけでも、結構な金になるとは思うんだけど、金が欲しいのかって言われると、違うだろうからな。けど、植民地を開拓しようと思ったら、資金なんて無限に必要になってくるからな。今のうちに貯め込んでおく方が良いとは思うぞ。


 さて、時間もあることだし、研究の事も進めていかないといけない。今は属性を反転させる魔道具を作ろうとしている。反転の付与は、1度成功させているが、攻撃の反転と、属性の反転では難易度が違う。魔道具としての質が全然違うんだ。属性の反転は、何というか、イメージが固まらないんだよな。攻撃の反転は、簡単にイメージが出来たんだけど、属性の反転は、何を基軸にしていいのかが解らない。まあ、解らないなりに、試作はしていくんだけど。とにかく、神属性の素材を使わないと不可能だろうなとは思う。今までの素材を使ってどうのこうのと言う事は、難しいと思うんだよな。反転を付与すると言っても、作用させる対象が対象だからな。


 攻撃の反転とは難易度が全然違う。パッシブな方が作りやすいんだよな。能動系の魔道具って、難易度が高めなんだよ。常時発動している魔道具と違ってな。魔法陣も組み合わせた方が良いのかもしれないけど、どんな魔法陣が必要になるのかが解らない。魔法陣もある程度の法則があるんだけど、難しい魔法陣になってくると解らないからな。何というか、魔法陣と何かを組み合わせるって可能性も十分にあり得るし、そもそもそれが正解なのかも解らない。完成形が見えないのが辛いな。


 今まで作って来たものは、ある程度完成形が見えていた。だから作れたってのが大きい。前世で見たことがあったりと、そういうものが多いからな。反転を付与したものも、防犯グッズとして作っただけだしな……。あれもそこまで難しいものでは無いんだけど、能動的に属性を変換させるとなると、かなりの難易度なんだよな。思ったように作れる方が稀なんだ。大体は思ったようにはいかないから。


「そんな訳だから、雑談で紛らわせようかなとな。雑談から出てくることもあるし。まあ、簡単には作れないから、こればかりは数年間は研究しないといけないんだろうけど。ポラロイドカメラも作ってしまいたいんだけどな……。これも画素数が問題になってくるし。どうしても荒くなるんだよな。これも出来れば、革命的な一品になるとは思うんだけど。まあ、急いで作るのは、反転の魔道具になってくるんだし、ポラロイドカメラは後回しで良いんだけどな。こう、イメージが固まらないから、どうしようもないというか。光属性で良いとは思うんだけどなあ。確固たる証拠が無いのがいけないんだよ。これでいけるって確信が持てない。もう暫く時間はかかりそうだよな」


「そもそもだけど、ユニークスキルの付与って出来るものなのかって問題もあるっしょ? 防犯グッズには出来たけど、それはあくまでも限定的なもので、正確にユニークスキルを反映させている訳でもないんでしょ? 難しいとは思うけどさあ。まあ、何とかなるんじゃないかなって。そもそも時間が必要なら、時間をかければ良いっしょ」


「そうよねえ。時間をかければ良いのであれば、時間をかけたら良いのよ。それで解決する事もあるわよ。難しい事もあると思うわ。けど、時間が何とかしてくれるのであれば、時間が経つのを待てばいいのよ。……でも、あたいは時間では何ともならないとは思うわ。こういうのは発想力なのよ。開発事って、発想力が無ければ何も出来ないものなのよ。時間じゃないとは思うわね」


「時間じゃないってのは、その通りなんだろうな。時間を無駄に使っても、案は出てこないとは思うし。けど、時間も必要って感じなんだよな。今の俺では出来ないのは確かなんだし」


「えっと、具体的にはどのくらいの時間が必要なんでしょうか? サンルーグさんって、案外簡単に色々と作ってしまうので、そこまで時間がかからないんじゃないかって思っているんですけど」


「エレナの言う事も解るけど、こういうのは思い付くかどうかなのよね。思い付くかどうかって、難しい所があるとは思うのよ。そうっしょ? エレナも思い付くかどうかなんて、何時になるのか解らないんだし。思い付いた時が時期だったって事になりかねない訳。防犯グッズはある程度発想があったんでしょ。それを形にしたから早かっただけって事っしょ。まあ、色々と作ってるなってのは否定しないけどね。案外、思った以上に簡単だったって事もあり得るし」


「そうよねえ。難しく考えすぎって事もあるし。でも、物作りなら、ダリアに聞いてみるのもいいかもねえ。確か、そういうユニークスキルを持っていたでしょ? あたいのは役に立たないから問題外だけど、ダリアのは役に立つかもしれないわよ?」


「えっと、ダリアさんのユニークスキルって工作でしたっけ。ものづくりに特化しているんですよね? 錬金術の事も解るんでしょうか?」


「さあ? でも、そもそも錬金術で作らないといけないのかって事もあるし。魔道具が必要なのかって疑問もあると思うのよねえ。視野を狭めるのはよろしくないわ。出来る限り、視野は広げておくべきなのよ。もしかしたら魔術を使うかもしれないしねえ。何をつかうのか解らないんだから、色々と視野を広げておいた方が良いとは思うのよ」


「あーしもそれには賛成。そもそも錬金術で作らないといけないってものでも無いっしょ? 錬金術師じゃないと作れないものもあるけど、そうじゃ無いものだってある訳だしさ。ダリアに聞いてみるのも1つの手段っしょ。工作のユニークスキルの中には、ユニークスキルを付与する方法もあるかもしれないんだし。アプローチとしては、複数の手段を持っておくべきなのよね。だからこういう時には、色んな方面から探った方が良いの。丁度交代だし、行ってくるわ」


「そうだな。頼めるか? 一応解らないかもしれないけど、聞いておくに越したことは無いから」


 今は交代でクレイナードの面倒を見ているからな。ボリクラじゃなくても泣かなくなったし。ある程度は成長してきているって所なんだろうな。母親が付きっきりじゃないといけない時期も通り過ぎたって思えば、それなりに成長しているのかもしれない。まあ、まだまだ母親の近くじゃないと駄目な気もするけどな。けど、ボリクラにだって息抜きは必要だし。こうやって店番をしているのが休憩にもなって良いからな。


「代わって来たわ。何か煮詰まっているんだって?」


「まあな。ユニークスキルを付与するのに、どう言った方法があるのかって考えていてな。それでダリアのユニークスキルの事もあるし、聞いておきたかったんだ」


「ユニークスキルの付与ねえ。難しいとは思うわよ? 私もものづくりをしている訳じゃないから、確定とは言えないけど。……方法としては幾つかあるとは思うけど、特定のユニークスキルを付与するのであれば、それなりの器が必要になるとは思うわね。イメージがしやすく、かつ、貴重な素材が必要になるとは思う。まあ、何処までのものを要求されるのかっていうのが解らないから、何とも言えないけど」


「器か。なるほどな。うーん。今の素材で、器になりそうなものがないな。探してみるが、多分今の手持ちには無いと思う。となると、買い集めるしかないんだが」


「金ならあるんだろう? だったら使ったらどうだい? その為の金なんだ。こういう時に使わないでどうするんだって事ではあるとは思うよ」


「金で解決できるなら、それはそれで良い事か。器な。探してみるか。とりあえず、商人に素材を扱っているのかどうかを聞きつつ、見た事ない素材を買い漁る事から始めないといけないな。素材はとにかく多い方が良い。探すなら、大規模に探してもいいはずだ。素材なんだから、無駄にはならないし」


「だと思うけどな。私が言えることはそのくらいだ。実際にものづくりをしている訳ではない。意見としてはそのくらいしか出せない。協力できることが少なくて申し訳ないが」


「いやいや。煮詰まっているからな。少しでも手掛かりになることがあれば、かなり違うんだ。色々と試してみる価値はある。本当に色々と出来ると楽なんだけどな。錬金術も万能ではない。出来ない事は出来ないと認めないといけないからな」


「それはそうだろう。全てが出来るのは、神だけだ。人である以上、限界はある。ユニークスキルの付与だって、出来るのかどうかは解らないんだから。そんな事をしようと思う方が珍しいんじゃないかい? 器があれば、何とかなるかもしれない程度の話でしかないからね」


「まあ、珍しいだろうな。それくらいに事例としては少ないとは思う。そもそも自分のユニークスキルを、他人が使えるようにする様な実験なんて、殆どないだろうしな」


 そもそもそういった研究が少ないんだよ。何が必要になるのかが解らない以上は、何ともしようがない。とりあえず、ユニークスキルに見合った器を探してみるしかない。どんなものが該当するのかは、作ってみないとこには話にもならないんだけどな。どんなものが器として機能するのか。それを見定めなければならない。……出来れば、汎用的なものであって欲しいとは思うけどな。珍しい素材を要求されるようなら、考えないといけないだろうし。誰でも手に入れられるもので、そういうものが作れないかな。

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