狩場大混雑
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
秋が終わり、冬がやってこようとしているさなか、大量の兵士がやってきた。500人規模で来るって話だったからな。そのくらいはやってきたんだろう。ここで必要な装備を整えて、森の中へ消えていった。強くなるまで帰れない。そんな感じの訓練が始まったらしい。……ただ、思ったよりも奥地にはいけないようで。まあ、武器も防具も貧弱では無理って感じなんだけどな。グレイズベアを何とか狩れる程度の腕前しか無いらしいからな。まだまだ訓練が足りない。余裕でアッシュサーバルを圧倒してくれないと、先には進めない。
ただまあ、そんな感じだから、冒険者とは対立するよな。冒険者でも、グレイズベアまでっていう奴らが結構な数いる。ハイドサーバルにも苦戦する様な冒険者が多々いるんだ。競合しない訳がない。よって、冒険者からは猛反発を食らっているらしい。……弱いんだから、別にどうでもいいじゃないかとは思わないでもないんだけどな。グレイズベアで何ともならないようでは、この場所では稼げない。もっと強い冒険者なら、奥地に行って、サラマンドラを倒せるんだからな。そういう人間の冒険者だって多くいるんだ。そういう奴らには、マジックバッグを貸し出したりもしているしな。ちゃんと武器を水属性の錬金鉄で整えて、防具もきっちり水属性で仕上げて、満を持してサラマンドラに挑んでいる。ちゃんとマジックバッグの資金は回収できているから問題ない。そのまま買い取るパーティーが殆どだからな。
「レジエナとクラークは大丈夫か? まあ、死属性の領域まで突っ込んでいっているんだらか、愚問だとは思うが。何かしら不便はあるか?」
「ん? 特に無い。兵士は奥まで入ってこない」
「そうですね。キャンプ地を通り過ぎれば、そこまで影響は無いです。キャンプ地も5か所程でやっているだけですし。基本的には兵士は奥には入りません。それだけの実力が無いからですね。ですので、暫くは安泰かと。ただ、そろそろジャックフロストが出るんですよね? それを狩るのに邪魔だと面倒だな程度の話です。それも奥で狩れば問題ない訳ですけど」
「レジエナとクラークは大丈夫っしょ。実力があるんだしさ。それにウェーネも居るっしょ? 魔物くらいは余裕っしょ」
「ん。余裕。数で来ても問題ない。ウェーネが何とかする」
「ウェーネが強すぎるんですよね……。僕も戦えますけど、普通に4対1でも圧勝しますからね。僕は殆ど索敵をしているだけですし。索敵をして、レジエナが弓で攻撃してってしている間に、ウェーネが敵を片付けてしまいますから。普通に負ける未来が見えないです。あの調子だと、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行っても、あのままな気がします。まだ行った事がないですけど。獣人の冒険者さんたちも、依頼で動けないですから、そこまで奥にはいけないですからね。大人しくサラマンドラを倒しておこうかなって考えてます」
「ウェーネが強すぎるのが問題かしら? ウェーネってまだAランク冒険者なのよね? 何時になったらSランク冒険者になるのかしら?」
「その辺りの基準は知らないからな。大きくやらかすと、Sランク冒険者って認められるんだが、そこまで大きい事を出来るのかって事もあるし。亡者の鉱山都市ベルンケラーに行くだけなら、俺たちでも行けるからな。眼水晶のネックレスは必須だけど。レジエナたちもそれは装備しているし、武器もホーリーアイアンで作り直してあるからな。……レジエナに関しては、矢だけだけど。弓に関しては、暫くはあれで問題ないはずだしな。それ以上の強度で作るとなると、色々と面倒な事になってくるからな。作れなくはないんだけど、弓を変えたからって、そこまで劇的に強くなるのかって言われると、解らない所があるし」
「弓はあれで十分。でも、矢が欲しい。死属性の領域は魔物が多すぎる」
「ですね。処理が追いつかなくなると困るので、矢は出来るだけ多い方が良いです。それか、自動的に回収される矢って作れないですか? 四方八方に攻撃すると、回収に行くのが面倒なんですよね」
「自動的に回収される矢か。……まあ、出来ない訳ではないとは思うぞ。今度試作してみるか。忙しくない時にやってみよう」
「ん。よろしく」
「すみません。よろしくお願いします」
迷惑ではないからな。自動的に回収される矢というのは、中々に便利だ。どうやって回収するのかにも因るんだが、何かしらいい案は無いものか。転移の魔法陣を使えるのであれば、簡単に出来るんだろうけど、師匠に作って貰わないといけないことになるからな。それは避けるとしてだ。俺が出来るのは、元の位置に戻るって方向性で考えた方が良いだろうな。矢筒に戻る様に仕向けて、それで回収できるってした方が良いとは思う。……転移の魔法陣が使えるなら、問題はそんなに難しいものではないんだがなあ。使えないものは仕方がない。そもそも魔術も使えないといけないんだから、そんな事は知らんって話にしかならないもんな。魔術は習ってないから解らない。準備するものと、素材が必要だって事くらいしか知らないんだ。まあ、白魔術単体なら、ディアレスティーナに聞けば良いんだけどさ。魔法陣と魔術の組み合わせだからな。方法が解らないんだよ。
しかし、ウェーネが強すぎるってのは、予想はしていた。ウェーネなら単体で死属性の領域に放り込んでも生還するだろうからな。勿論ではあるが、エビルレディの対策は必須だ。流石に魅了の耐性は無いはずである。幻覚系の魅了で、数がある程度にしかかけられないけど、単身で放り込んだら、流石に怪我はするだろう。徐々に削られて行くことは間違いない。死ぬかどうかで言えば、死なない気がしないでもないんだが。それでも万が一がある。用心はしておくべきだとは思うぞ。……師匠に幻覚系の魅了は効くんだろうか。流石に効くよな。そこまで人外では無いはずだ。効いてくれと思う。効かないってなったら、本気で人かどうかを疑わないといけなくなるからな。
「まあ、冒険者業で困っていないなら良いんだ。困るような訓練をしたつもりは無いんだけどな。困らないために、色々と教え込んできたんだし。これで魔物に苦戦するようでは話にもならないからな。普通に倒せない魔物くらいじゃないか? そんな魔物が出るって話は聞いた事がないが」
「ん? 普通に倒せない魔物もいる?」
「どんな魔物なんですか? 聞いておいた方が良いですよね?」
「ああ、知らないか。基本的には物理攻撃で倒せない魔物は少ないからな。中には、魔法でしか倒せない魔物もいる。代表的なのが、ヒュージスライムだ」
「スライム?」
「スライムって弱いんじゃないんですか?」
「小さければ弱い。核が攻撃できるからな。ヒュージスライムは一種の災害だ。スライムの大きさは1kmくらいになる。その中心に核があるんだが、物理攻撃ではまず突破できない。レジエナの弓でも厳しいな。距離は問題ないんだが、威力が足りない。核をピンポイントで攻撃しなければならない上に、核も移動するからな。見えるかもしれないが、何処に核があるのかが解らないんじゃあどうしようもない。対処は逃げるのが一番だ。魔法で倒すって事も出来るが、非常に面倒なうえに、討伐しても、核を回収できなければ報酬はない。討伐証明部位が核しかないんだが、倒すためには核を吹き飛ばすのが一番だからな」
「あー。あーしは聞いた事あるよ。デカいスライムの話。倒せないし、金にならないしで、放置されてることが多いって聞いた事がある。しかも、どの属性でも出る可能性があるから、面倒この上ないって話は聞いた事あるよ。単純に言えば、邪魔なんでしょ?」
「うちもそれなら知ってる。スライムって弱いって代名詞のような魔物だけど、巨大になると手が出ないって。本当に物理攻撃ならどうしようもないのね。魔法だけしか効かないとなると、倒すのは苦労しそうね。見たことはないけど」
「まあ、小さければ対処は可能なんだけどな。デカいとどうしようもない。それがヒュージスライムだ。魔法を覚えるか、諦めるかの2択だ。レジエナとウェーネは魔法を覚えることも検討した方がいいぞ。手札は多い方が良いからな」
弱い弱いと言われるスライムだが、大きくなればなるほど、難易度が跳ね上がる。簡単には死なない。魔法で削っていかなければ、まず勝てない。スライムには魔法攻撃をしないといけないってのは、一種の常識なんだよ。普通のスライムは、そんな事をしなくても倒せるから、警戒しないでも良いんだけど、大きくなりすぎると、もう災害でしかない。あらゆるものを溶かしながら進むからな。……それでもウェーネなら何とかしそうではあるんだけど。それくらいの規格外でもないと、Sランク冒険者には成れないのかもしれないし。……魔法使いであれば、そこまで難しい話では無いんだがなあ。まあ、問題は、スライムの核が、錬金術でもそこまで大した素材にならない事か。時属性や空間属性なら良いんだろうけど、色んな属性でスライムって居るからな。ここは基本的にダークスライムだし。まあ、迷いスライムも居るんだけど、あれはメタルなスライムと同類だから。スライムであってスライムではないんだよ。経験値って認識しかないあれと、時属性素材って認識しかない迷いスライム。似たようなものだ。どちらも、ボーナスであることには変わりがない。
まあ、どんな魔物でも、油断はするなって事だな。スライムって聞いて弱いって認識だと、足元を掬われかねない。魔物は魔物。強敵であることには変わりがないんだ。認識を改めた方が良いとは思う。スライムだって、巨大になれば、弱くはない。強くもないけど。逃げようと思えば逃げられるからな。……ただまあ、スライムのスタンピードが起きたら、魔法が使える奴が居ないと詰む可能性があるので、それだけは注意が必要だ。出会いたくないスタンピード第1位はスライムのスタンピードである。上位種が小さい事を祈るしか出来ないからな。物理攻撃しか出来ない所にヒュージスライムが出たら詰み。お祈り案件だな。
「魔物については、色々と勉強しておく方がいいぞ。ここだって新しく出た魔物が居るんだから。そう言う事は、ある程度は起きる。まあ、年間に何度も起きる様なものでもないから、この狩場は大丈夫だろうとは思うけどな。それでも可能性としてはあるから、機会があれば、冒険者ギルドで勉強してみるのもいいかもしれないな。資料なんかはあるだろうし。勉強はしておいて損はないからな。レジエナもクラークも長く生きる。冒険者として長く活動するつもりなら、知っておくに越したことはないぞ。依頼を受けたはいいが、自分たちでは対処できない魔物だったって事もあり得るからな。物理無効系と、魔法無効系、飛行系は一通り頭の中に入れておくと良い。何処でその知識を使う事になるのかは解らないが、知っておくに越したことはない」
「……勉強はクラークに任せる」
「いや、やらせるからね? ウェーネも勿論だけど」
「まあ、暫くは冒険者生活っしょ? 覚えておきなよ。子供を育て終わったら、冒険者に復帰するかもしれないんだしさ。損になることは無いっしょ」
「そうね。知っておくに越したことはないわ。勉強は若い頃の方が良いもの。歳をとってくると、どうしても頭が硬くなるのよね」
「ディアが年寄りみたいに言ってる。フェアリーはまだまだ生きる」
「それにボリクラさんも、まだまだ生きるんですから、同じように勉強しませんか?」
「あーしは冒険者は勘弁。戦いたいとも思わないからね」
「フェアリーは長生きだけど、人間で言えば、もうとっくに死んでるからね。頭も硬くなるのよ。長生きはするものだけど、フェアリーにとって、退屈で面倒な生活をしなければならないのは苦痛でしかないのよね。勉強は退屈なのよ」
と言っているが、フェアリーは1万年以上も生きる可能性のある種族である。マジでそれを思えば、まだまだ子供なんだけどな。退屈でつまらない人生ほど、長く感じるものは無いとは聞くけど。師匠もそれにあたるからな。だから刺激を求めている訳で。まあ、今は楽しそうに研究をしているから良いんだけど。でも、結果はともかく、経過も教えてくれないのはどうかと思うんだよなあ。まだまだ何も解っていないだけなのかもしれないけど、何かしらの糸口は掴んでいるんじゃないかとは思う訳で。研究に関しては、師匠は信用できるからな。研究に関しては。
「まあ、暇で退屈なら冒険者にでもなればいいんじゃないか? それなりに刺激的だとは思うぞ。フェアリーなんて、魔法使いの素養しか無いんだし。良い魔法使いになるとは思うけどな。錬金術師でもいいが、今から学校に行くのも恥ずかしいだろうしな。……フェアリーの年齢はあてにならないけど。何歳でも入ることは可能だし、人間が大人になってから通うよりは、抵抗がなくて良さそうだが」
「話に聞くだけで十分に満足だわ。まだ退屈はしていないしね。真剣に暇になってきたら考えるわ。魔法も、ある程度は使える様になるだろうし、白魔術も使えるからね。冒険者になっても困らないだろうけど、面倒な事は御免だわ。今が楽しいなら良いのよ。楽しくなくなってきたら考えるわ」
「あーし的には、クレイナードが大きくなってくれればそれで良いかなって。でも、後何人かは欲しいっしょ? もうちょっと先になるとは思うけど」
「クレイナードも大物になりそうな気がしているんだよな。何でこんなに落ち着いているんだろうか。普通はもっと夜泣きとかするはずなんだけどな。肝が据わり過ぎてるんじゃないか?」
「何でだろうね? その辺は2人目が出来れば解るっしょ。原因がクレイナードにあるのか、サンルーグの血にあるのか。あーし的にはどっちでもいいけどね」
……俺の血って事で、転生者が産まれてないだろうな。それが心配になってきたんだけど。これでも俺は転生者だからな。可能性は無いとは言い切れない。転生者が転生者を産まないなんて、あり得ないからな。どちらかと言えば、可能性は高くなりそうである。1度あれば2度目もあるんじゃないか。そう思えて仕方がない。段々と不安になって来たな。転生者だったとして、何処から来たのかで、色々と変わってくると思うんだよ。地球から来たのか、別の異世界から来たのか。それで常識が全然違うなんてことがあり得るんだしさ。その点は不安になってきた。
まあ、そんな確率、何処の物語なんだって話だけどな。……俺が転生した時点で、物語が始まっているならまだしも、そんな主人公要素なんて無いし。貴族に成り上がる訳でもなし、師匠にざまあされる心配も無い。至って普通の錬金術師の範囲で行動しているからな。これで主人公? 見どころは何処にあるんだよって話だ。もっと波風を立たせるものじゃないのかね? イベントが起きないんだから、俺は主人公じゃない。主人公じゃないから、子供も転生者じゃない。大丈夫のはずだ。師匠が主人公だった場合は、ちょっと自信ない。




