表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキルを駆使して人生勝ち組っ!R  作者: 此花サギリ
小学生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/111

第90話 仏校頂上戦

 フランス滞在七日目。


 燈由(ひより)の周囲は、もはや「交換留学生」という枠を完全に逸脱していた。


 ◇


 朝。


 寮の食堂。


 ◇


 「Bonjour!」


 ◇


 「……ボンジュール」


 自然に返せるようになった挨拶。


 だが、その直後――


 ◇


 「今日、決まるらしいよ!」


 「ついにやるんだって!」


 ◇


 (何がですか)


 〈情報収集中〉


 ◇


 ざわつく食堂。


 視線がこちらに集まる。


 ◇


 「……何かありますね」


 ◇


 〈高確率でマスター関連です〉


 ◇


 ◇


 その予感は的中する。


 ◇


 午前の授業後。


 呼び出し。


 ◇


 教師たちが並ぶ一室。


 ◇


 「急で申し訳ない」


 ◇


 (確定ですね)


 〈確定です〉


 ◇


 「本校の代表生徒との“交流試合”をお願いしたい」


 ◇


 「……試合?」


 ◇


 「総合形式だ」


 「学力、表現、判断力――複合的なもの」


 ◇


 (総合格闘技みたいな言い方ですね)


 〈概ね同意〉


 ◇


 「なぜ私が」


 ◇


 教師は苦笑する。


 ◇


 「君が最も適任だからだ」


 ◇


 (理由が雑です)


 〈評価に基づいています〉


 ◇


 「……相手は?」


 ◇


 「本校トップの生徒だ」


 ◇


 ◇


 その名は――


 ルイ・アルベール。


 ◇


 (いかにも強そうです)


 〈データ収集中〉


 ◇


 ◇


 午後。


 講堂。


 ◇


 観客で埋め尽くされている。


 完全にイベント化していた。


 ◇


 (規模が大きすぎます)


 〈収容率、ほぼ100%〉


 ◇


 壇上に上がる燈由(ひより)


 ◇


 対面するのは、長身の男子生徒。


 落ち着いた雰囲気。


 明らかに只者ではない。


 ◇


 「君が燈由(ひより)か」


 ◇


 「はい」


 ◇


 「楽しみにしていた」


 ◇


 (好戦的ですね)


 〈実力者の可能性〉


 ◇


 ◇


 試合開始。


 ◇


 第一ラウンド。


 学力。


 ◇


 問題が提示される。


 複雑な論理問題。


 ◇


 (……)


 ◇


 〈最適解提示可能〉


 ◇


 (自力で行きます)


 ◇


 ペンが走る。


 ◇


 数分後――


 ◇


 「解答」


 ◇


 ほぼ同時。


 ◇


 結果――


 引き分け。


 ◇


 「ほう」


 ルイ・アルベールがわずかに笑う。


 ◇


 ◇


 第二ラウンド。


 表現。


 ◇


 与えられたテーマで即興演技。


 ◇


 (得意分野ですね)


 〈優位です〉


 ◇


 燈由(ひより)の演技。


 空気を変える。


 ◇


 観客が引き込まれる。


 ◇


 対するルイ・アルベールも、見事な表現。


 ◇


 結果――


 僅差で燈由(ひより)の勝利。


 ◇


 拍手。


 ◇


 ◇


 第三ラウンド。


 判断力。


 ◇


 複数の状況を瞬時に分析し、最適解を導く。


 ◇


 (これは)


 ◇


 〈支援可能〉


 ◇


 (お願いします)


 ◇


 情報が整理される。


 ◇


 選択。


 ◇


 「こちらです」


 ◇


 結果――


 勝利。


 ◇


 ◇


 試合終了。


 ◇


 総合結果。


 ◇


 燈由(ひより)の勝利。


 ◇


 静寂。


 ◇


 そして――


 ◇


 大歓声。


 ◇


 「すごい!!」


 「本当に最強だ!」


 ◇


 (大げさです)


 〈事実に基づく評価〉


 ◇


 ◇


 ルイ・アルベールが歩み寄る。


 ◇


 「見事だった」


 ◇


 「ありがとうございます」


 ◇


 「君は本当に中学生か?」


 ◇


 「はい」


 ◇


 「信じがたいな」


 ◇


 (よく言われます)


 〈通常反応です〉


 ◇


 ◇


 夕方。


 中庭。


 ◇


 一息つく燈由(ひより)


 ◇


 「……終わりました」


 ◇


 〈高負荷イベント終了〉


 ◇


 「疲れました」


 ◇


 そのとき。


 スマートフォンが震える。


 ◇


 (たつき)

 『頂上決戦してるって聞いたぞ』


 ◇


 英隆(ひでたか)

 『勝ったか?』


 ◇


 「……」


 少し考えて。


 ◇


 『一応』


 ◇


 返信。


 ◇


 すぐに返ってくる。


 ◇


 『一応じゃないだろ』


 『絶対だろ』


 ◇


 「……正確ですね」


 ◇


 〈分析力が高いです〉


 ◇


 ◇


 夜。


 寮の部屋。


 ◇


 ベッドに倒れ込む。


 ◇


 「……濃すぎます」


 ◇


 〈同意します〉


 ◇


 「ですが」


 ◇


 ゆっくりと目を閉じる。


 ◇


 「悪くありません」


 ◇


 〈肯定的結論〉


 ◇


 異国の地。


 連続する非日常。


 ◇


 それでも――


 燈由(ひより)は変わらない。


 ◇


 冷静に。


 確実に。


 そして少しだけ楽しみながら。


 ◇


 そのすべてを乗り越えていく。


 ◇


 フランスでの物語は、


 まだ終わらない。


 ◇


 むしろ――


 ここからさらに加速していくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ