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鹿は寝ていた
鹿は寝ていた
第22話 部署が違う
空を仰ぎ見る。
いや、見たのは鹿かもしれない。
キミと共に歩く。
文化庁は軽減税率を認めなかった。
認められなかった。
なぜなら部署が違うから。
鹿夫は笑う。
少しだけ。
⸻
第23話 俺の人生だ
鹿夫は言う。
コピーライト。
この世界はコピーライトなのかもしれない。
鹿だけでなく、キミも、あなたも、鹿なのかもしれない。
でも、もうそんなのはどうでもいい。
俺が決める。
俺の人生だ。
コンコルドが空を駆けた気がした。
実際にはいない。
でも、いた気がした。
⸻
第24話 鹿は寝ていた
鹿がいた。
見ていると思った。
でも、よく見たら寝ていた。
鹿夫は立ち止まる。
長い旅だった。
著作権。
文化庁。
社労士。
軽減税率。
行動経済学。
AI。
課金。
コンコルド。
敗訴。
全部、回り道だった。
でも無駄ではなかった。
鹿夫は静かに言う。
鹿は寝ていた。
だがそれでいい。
それがいい。
キミは隣にいる。
文化庁は部署違いの書類を整理している。
猟師はまだ焼肉を食べていない。
編集は泣いている。
いや、同情している。
鹿は寝ている。
そして物語は終わる。




