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鹿とキミと知財高裁

第4話 申請は通るはずだった


鹿夫は申請する。


世界は変わるはずだった。

鹿は守られるはずだった。

申請は通るはずだった。


だが、通らない。


鹿だからか。


鹿夫は怒る。

少年は葛藤する。

キミはせんべいを持って鹿に語りかける。


ハッピーバースデー。


誰の誕生日かは分からない。



第5話 知財高裁


最終回のタイトルが発表される。


鹿とキミと知財高裁


鹿夫は知財高裁へ向かう。


鹿も見ている。

キミも見ている。

世界もこっちを見ている。


鹿夫は右手をかざす。


コピー……ライト!


そして裁判所は告げる。


敗訴。


鹿夫は何も言えなかった。


鹿も言葉を発することができなかった。


鹿だからだ。



第6話 世界もこっちを見た


鹿夫は空を見上げる。


裁判所の外には、鹿がいた。

つぶらな瞳でこちらを見ている。


鹿夫は思う。


世界もこっちを見た。

ただ敗訴は確定した。


それでも、彼はまだ終われなかった。


なぜなら鹿は、まだ見ていたから。

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