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アベノミクスの金融緩和はなんで失敗したのか?〜日銀当座預金を増やしても意味がない〜

◇前回の整理と今回のポイント


 『国債の発行の制約は、政府の債務残高(国債発行残高)ではなくて、インフレ率を目安とすべきである』


 『インフレは、お金の支出に対して、モノとサービスつくるチカラ(供給力)が足りないと起こっていく』


 『正常な経済成長はインフレの状態である。インフレは物価も上昇するが、それよりも早いスピードで賃金も上昇していくからだ』


 『日本はデフレである。デフレはモノとサービスをつくるチカラ(供給力)が余っている状態である』


 『したがって、デフレ脱却のために、日本政府は積極的に財政支出をして、国債発行を増額するべきである』


ということになります…


 なんで、デフレがいけないんでしょうか?


 それは、インフレとは反対に、

 『物価も安くなるが、それよりも早いスピードで賃金も落ち込んでいくからだ』になります。


 なんで、そんなことが起きるかというと…

 『誰かの支出は、誰かの収入だから・・・』になります。


 みなさんが居酒屋で飲み食いしたお金は、その居酒屋のスタッフのバイト代や給料になっていますよね?

 からあげの価格や焼き鳥が安くなることは、ひいては、給料の分け前となるお店の売り上げも減っていく事を意味します。


 これが、経済は個人(ミクロ)だけではなく全体(マクロ)を考えないといけないよってことです。


 日本国民が、

 「いまだけ!金だけ!自分だけ!」になっていては、いつまでも、デフレを脱却できず国全体が貧しくなっていく・・・。

 その先にまっているのは、超大国・中国への属国化でしょう。


 では、本題に進みましょう。


 『なんで、アベノミクスによる金融政策(国債の日銀買取)は失敗したのか?』・・・


 ただ、これはもう、みなさんであれば、簡単に説明ができるはずなんです。


 ここまで説明してきた中に、その答えがあるからです…

 そう、それは、『日銀が国債を買い取って日銀当座預金を増やしても、民間部門にはお金を生み出すことはできないから』です。


 アベノミクスの金融政策は、黒田日銀総裁がやったのは、


 『民間銀行がもっている国債を、日銀が買取って、民間銀行の日銀当座預金というお金(内部貨幣)を増やせば、民間銀行はみなさんにお金を貸しやすくなって経済は良くなるはずだ』という政策だったんですね。


 その手段として、『期待インフレ率2%目標』というのも掲げました。


 安倍政権で、日銀は国債を、

 毎年80兆円!

 6年間で400兆円!買い取り続けたのです…

 ようは、日銀当座預金が400兆円積み上がったわけですね。


 しかし、結果はどうでしょうか?


 アベノミクスが開始して6年経った今も、日本はデフレにはまったままです。


 当たり前の話しですよね?


 『国債を発行して財政支出すれば、民間部門で信用創造が起きて、国民の資産が増えていく』ですが、

 『内部貨幣である日銀当座預金を増やしても、民間部門では何も起きない』ってことです。


 なぜか?…

 民間にお金を供給するには、『信用創造(Money Creation)』しかないからです。


 6年間で、日本銀行は民間銀行から、国債発行の4割を買い取るまでしました。


 それでも、ご存知の通り、インフレは起きていません。むしろ、デフレは深刻化していってます。


 つまり、民間部門にお金を生み出すためには、民間が借金をしてモノやサービスを購入したり投資したりするか、政府が国債を発行してモノやサービスを購入したり投資(公共事業)をするしかないわけです。


 民間部門に『信用創造』を起こさせるしかないんですよ。


 しかし、デフレでは、誰もお金を借りようとしません。投資をしようとしません。


 いくら、日銀当座預金を積み上げても、国民経済を良くすることはできないんです。


 なぜ、黒田日銀総裁は間違ってしまったのでしょうか?


 それは、主流派経済学が『信用創造』というしくみを説明できていないからですね。


 今の経済学は実務ではまったく無用の長物もいいとこなんです。


 そろそろ、過ちから学んでいただきたいものですね

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