第10話 傷
家に帰ると、リビングには倒れた妻と娘の死体があった。
そのあまりに衝撃的な光景を前に言葉が出なかった、ただ立ち尽くしていた。すると薄暗い部屋の影から笑い声が聞こえ少年が出てくる。
その少年の顔を確認すると感情の整理は追いつかずともやっと状況が理解できた。
「お前…お前がやったのか…?」
少年は再び笑う。
怒りで頭がおかしくなりそうだった。
踏み込んで殴りたい気持ちが溢れてくる。
しかし暴力を振るう事に慣れてないのか、大事な思い出のある部屋を荒らしたくなかったのか、手が出なかった。不思議とそれは少年に対する恐怖心ではなかった。憎悪の方が勝っていたのだろうか。
「池上透がお前を仕向けたのか?お、おかしいだろ。この2人は何もしてないんだぞ?」
少年は鼻で笑った。
「なぜ直接俺を狙わない!?何がしたいんだお前達は!?」
「あのさぁ、迷惑なんだよね、正義ぶりたいのか知らないけど。これ以上大事なものを奪われたくなかったら二度と親父には近づかないでね。目障りなんだってよ。ばいばい。」
少年、池上茂夫は長島の肩を押し退けて歩いて出ていった。
すると周辺の景色が真っ黒に暗転する、目の前に池上透が現れる。
「お前のせいで、お前のせいで!!!」
「長島さん!!」
目を覚ますとそこは警視庁の食堂、部下の後岩と向かい合わせに座っていた。
「長島さん大丈夫ですか?またうなされてましたよ。」
「もしかしてまた寝ながら叫んじゃってた?」
「正直長島さんがどれだけ苦しんでるのか僕にはきっと理解できないですし、池上が憎いのは知ってます。でも自分を追い込みすぎです。通常の業務をしながら個人で超能力事件の真相を追ってくなんて。最近なんか特に無茶しすぎです。」
「だけど誰かがやらないと、流星くんを1人にするわけにも行かないし。」
「あぁもう!!」
後岩は机を叩く。
「いいですか!?長島さんあなたは疲れてるんです!!しばらく休んできたらどうですか!?」
「休みなんか取れないよ。」
「でも今日は…今日くらいは…!!」
「気を遣ってくれるのは嬉しいんだけどさ、仕事は仕事だし…」
「もう!上には僕が説明しときます、今からでも帰ってゆっくり休んでください!!見てられない!!」
「そんなめちゃくちゃすぎるでしょ。」
「めちゃくちゃなのはあなたです!!あまり言いたくありませんけど、長島さんだって気がかりなんですよね?全く集中できてないじゃないですか。みんな今日は休んでいいって言ってたのに無理して出勤しちゃって。」
「でも」
「あなたが今すぐ帰っても誰も責めませんから。」
「…確かに、そうだな、なんかそう言われちゃうと一気に疲れが込み上げてきた気がする……」
「後は僕がなんとかしときますから。」
長島はしばらく考えると、席を立った。
「…明日はちゃんと来るからな。」
「1ヶ月は来ないでください。」
長島は皇居前の広場のベンチでぼーっと青空を眺めていた。
特に何も考えていなかった、思考が回らないのだ。
「改めて聞くとうるさいな東京の道路ってのは、もっと静かなとこに行こうか…」
長島はスマホで時間を確認する。
「今から行くと帰るのは夜中になっちゃう、どこか都内で休める場所ないかな。」
ネットで検索をかけ、警視庁からは少し離れた東京湾沿いの工業地帯の端に位置するとある海浜公園へ車で来た。
静かな工業地帯と海に囲まれた公園である。
長島は砂浜に座って千葉県の工業地帯の景色や前を通る船を眺めていた。
「2人でいるところを同時に狙えだと、面倒だ。1人ずつ狙えばいいだけ。柿原おせち、まずはお前からだ。」
足利のよりもはるかに上質なコートを着用し楕円形に眼鏡をかけた40代くらいの男はスナイパーライフルでおせちを狙った。銃弾がおせちのすぐそばまでくるとおせちの能力のバリアが自動発動し塊をコートの男に弾き返した。おせちは気づいてすらいなかった。
「これは一体、こんな能力は初めてだ。」
男はその後も何発か射撃するも全てバリアに弾かれた。
「仕方がない、足利を先に狙うか。」
男は足利の居場所へ向かった。
「あーだめだだめだ!こんなことしてちゃ!!」
長島は寝そべった状態から急いで立ち上がり砂を払って走り出す、しかし足場が悪く転んでしまった。
「いちぃ…」
「おじさん大丈夫?」
長島が顔を上げると3〜4歳くらいの女の子が見下ろしていた。
「あぁ、大丈夫だよ。ありがとね。」
「うん!」
女の子は離れたとこにいる両親の方へ駆けて行った。
その家族は楽しそうに話しながらどこかへ歩いて行った。
「いい子だな。」
長島は顔を深く下に向け誤魔化すように砂をはらう。
「…本当に駄目だな、僕は。」
「足利流星、無能力のお前を殺すのは私にとって造作もないことだ。」
男は足利の後頭部を狙ってライフルを撃った。
足利は体の方向を変えずに銃弾を素手で掴みとった。
足利の掌は流血していた。
「お?」
足利は手の中を確認すると、飛んできた方向を察知し男がいる方に顔と体を向け指差してきた。
「おい!お前も池上に雇われた刺客か!?悪い事は言わない、2度とくるな、逮捕されなくなければの話だがな!!」
足利の掌は気がつくと既に回復しており銃弾を投げ返した。
その銃弾は男にギリギリ当たらないようコントロールされていたが男は銃弾を掴み、それをポケットに入れライフルもジュラルミンケースに閉まった。
「お前にこの手はやり尽くされたという事か。」
長島は公園内の別の場所へ移動するところだった、ずっと同じ角度の景色に飽きたのだ。
先程の浜辺とは違い海沿いから東京の街が一望できる広場へ来た。
転落防止の策に肘をかけて景色に目をやると、あることに気がついた。
「嘘だろ…ここって…!!」
足利はおせちと2人で歩いていた、2人とも互いの生活があるためあまり2人で外を出歩く頻度が高いわけではないのだがこの日は偶然一緒に歩いていた。
男は万が一単独での暗殺に失敗する可能性を踏まえ2人が一緒に外を出歩く日を事前に調べていたのだ。
2人が話していると足利は急に立ち止まった。
「足利さん?」
「気づいてないとでも思ってたのか。」
「やはりお前相手に奇襲は難しいか。」
足利とおせちが振り向くとそこには眼鏡をかけた男がいた、背後からこっそり近づいて2人を手にかけようとしていたのだ。
「おせち気をつけろ、こいつは刺客だ!」
「足利さん、こっち!」
足利はおせちの言葉の意味を少し考え、言う通りにおせちのすぐ横へ下がった。
男は2人に歩みを進めていく。
おせちは両手を前に突き出す。
すると男はダッシュで距離を詰め出す。
「近づくな!!バリアの発動に巻き込まれると体が切断されるぞ!!」
しかし足利の制止に聞く耳を持たない。
「おせち!!」
「う、うん!!」
おせちはバリアを発動した、発動と同時に男はバリアに手を突っ込んだ。
男の手首より先のみバリア内に入り、千切れることはなくそのまま手に力をこめている。
その様子に足利は驚いた。
「なに、手首が切断されてないぞ。」
「当たり前だ、私の能力は鉄をも砕く。」
男が手を振り払うとバリアは粉々に砕け散った。
「おせち下がってろ!こいつは能力の中でもかなり厄介なタイプかもしれない!!」
「試してみるか。」
足利は両腕を握って顔の前に運びボクシングを主とし警察護身術を織り交ぜた戦闘スタイルで応戦した、男は目の色を変えず構えすらもとらない。
足利の攻撃は全ていなされてしまった。
以前ボクシング経験者の石裂と戦った経験が足利を強くしていたにもかかわらず攻撃が1発も当たらなかったのだ。
足利は戦闘スタイルを得意の中国拳法に切り替えるもまたしても攻撃を当てることはできなかった。いつも通り状況に合わせて他の格闘技も変容してもそれすらもかわされてしまう。
足利弱いのではない、彼はこれまで幾多の能力者との戦いに勝利してきたのだから。足利は確信した。
「この男、強い…!」
「教えてやろう、世界中の格闘技を頭に叩き込んでるのはお前だけではない、特に警察護身術に関しては私に効果はない。」
「という事はあんたは警察官なのか?」
「元な。」
足利は男の服装や顔つきを改めて確認し、歯を食いしばる。
「おせち、早く逃げろ。あいつマジでやばい。」
「ど、どうしかしたの?」
「おそらく…Y.R.P.野比だ。裏社会の伝説の殺し屋だ。」
「嘘!?」
その通り、足利は裏社会で有名な人物についておせちに事前に知らせていた、そのうちの1人がこの男、Y.R.P.野比である。元警察官の経験を活かし金次第で誰の味方にでもつく殺し屋の中でもかなり上位階級の人間だ。何より能力者が相手でもスムーズに仕事を終える点が特徴的という。
話している隙に野比が足利のすぐ前に距離を詰めていた。
「娘だけ逃がそうとしても無駄だ。」
「くっ!」
「伏せて!!」
足利さ咄嗟に伏せたが野比は立ったままだった。
おせちは空中に円形のバリアを生成し野比の頭に思いっきりぶつけるが再びバリアは破壊された。
「私だってーー!!」
おせちは何度もバリアを生成しては野比にぶつけ続けたが全てバリアは破壊された。
「ふん。」
野比はおせちの方へ歩き出した。
足利は後ろに回り込み両腕で野比の首を絞めた。
「おせちには手を出させねえぞ!」
野比は裏拳で足利の顔面を叩いた。
足利はその衝撃で腕を離した。
再び2人の格闘が繰り広げられる。
足利はやっと隙をつき左フックを顔面に直撃させた。
野比は硬直した。
「甘い。」
瞬間野比の頬に接地した足利の拳から血が噴き出、拳の骨が粉々になる。足利は一歩引き左手を睨んだ。
「くっ…。」
「私に攻撃を当てたのは見事だったが、その先を読めてなかったようだな。」
足利は左手をさらに強く睨んでいた。
おせちは足利のその目つきに違和感がした。
「どうしたの?」
「…左手が治らない。」
「え!?」
足利の左手は数秒待っても骨折したままで流血も止まらなかった。
「ちょっと、焦りすぎた。」
「2人でいるところを狙うのは正解だったな、どうやらお前は誰かに危険が迫ると焦りが生じるようだ。」
「どういう事!?」
おせちは足利の目を見つめた。
「状況から察するにおそらくあいつの能力は強い衝撃を与えてきた物体を破壊する能力、つまり破壊する事そのものが能力なんだ。お前のバリアは同じ超能力だから破壊されても何度も生成できるようだが、俺のは違う。あいつの能力が解除でもされない限り俺の手は治らないようだ。」
「そんな事あるの!?」
「こんな能力初めてだ。」
「うう!!」
野比は足利を目掛けて歩き出した。
「能力も持たないお前が私に勝てるはずがない。」
「あそこに見えるのは僕が初めて流星くん達と会った場所じゃないか…住所だと区が違ったから気が付かなかった。」
長島が公園から見ていたのは見ていたのはコンテナやクレーンの並んだ埠頭だった。公園と埠頭はそう遠くはないが住所上は別々の区である。
「どうやら僕は現実逃避に向いてないのかも。」
長島は海に視線を移す。
「流星くん達と出会ってもう2年半か…。」
それは7月の夜だった、ゲリラ豪雨の中で遺体発見の通報を受け偶然向かう事になったのが長島だったのだ。それはまだ高校生だった頃の足利とその友達であった白い髪が特徴的な少女、神戸宇月の2人が倒れていたのだ。2人とも血だらけで、特に神戸宇月の方は出血が酷かった。その後2人は病院へ緊急搬送された、その後足利は意識を取り戻したが神戸宇月は助からなかった。
「僕はあの時孤独だった、当時総理だった池上透の悪行を1人で追いかけていたためにみせしめに家族が殺され、誰も僕には近寄りたがらなかった。彼が息子の茂夫を倒してくれるまでは…まさかあれから2年半も律儀に僕に着いてきてくれるなんて…」
長島は手で目を塞いだ、感情が込み上げ涙が止まらなかった。
足利はおせちを守りつつなんとか片手で野比の攻撃を耐え凌いでいた。
「今回はマジでやばい、野比の能力は俺の戦闘スタイルやおせちの能力には相性が悪すぎるぜ…」
「足利さん諦めないで!超能力に弱点は必ずあるんでしょ?」
「確かにそのはずなんだが…」
足利は全く反撃ができていなかった。
「もしかして私がいるから本気が出せないの?」
「え?」
おせちは今度は自分の周りだけにバリアを張った。
「おそらくあの人は自分から加えたエネルギーで物体破壊を行えないからずっとこうしてとどまっておけば私は大丈夫、だから私の事は気にしないで思いっきり戦って!」
「よし、わかった。」
足利の動きが急に軽やかになった。
野比に対して先程よりは押してるように見えた。
すると野比が固まった。
足利はなんとか隙をつき野比に対超能力者用スタンガンを放ったのだ。
野比の目から一瞬生気がなくなったがしかし、足利のスタンガンは大破した。
足利は特に驚く様子は見せなかった。
「おせち!こいつの弱点がわかった。さっきがむしゃらにバリアをぶつけてたよな?あれこいつが倒れるまでやってくれ!!」
「え!?どういうこと!?」
野比は急におせちに向かい走り出すも、足利が格闘術で邪魔をする。
「おせちには指一本触れさせねえよ。」
「くっ…」
おせちはバリアが野比に当てられる射程範囲に向かい走る。
「どういうことなの!?」
「わかったんだ、こいつは衝撃そのものを無効化しているわけじゃねえ!!」
「あ、わかった!!」
おせちは再びバリアをぶつけ始めた、何度破壊されても生成しぶつけ続ける。
「ぬおおおおおお!!」
「うぐっ!!」
野比は足利を上回る体捌きで足利を跳ね除けおせちに近づく。
背を向けた野比に足利は気合で外したガードレールの棒を野比の体に突き刺した。
棒が破壊され、足利は間髪入れず右手でパンチをした。
無論、右手も破壊される。
しかし野比は猛攻を前に気絶寸前だった。
「おせち!!これで決めるぞ!!!」
「う、うん!!!」
足利は残った両足で双頭竜蹴撃を野比にぶちかました。
足利の両足は破壊され仰向けに倒れる。
しかし野比もかなり痛めつけられていた、おせちとの距離がもうすぐそこまで来たところで、おせちはバリアをできる限り高く上げ、勢いよく野比にぶつけた。
勢いのついたバリアは野比の頭頂部に直撃し、やっと野比の足運びが止まった。
「く…そ…私が…お、お………」
野比は倒れた。
足利とおせちの勝利だった。
野比の意識がなくなり能力が解除され足利の両手両足は回復した。
能力が解除されたのはどの物体も例外ではないが回復は足利に宿った力によるもののためスタンガンやガードレールの棒は壊れたままだった。
「くっそ、なかなか効いたぜ…。」
「あ、足利さん…やったよ…!」
足利はおせちに駆け寄り肩を掴んだ。
「ふえっ!!」
おせちは赤面しかける。
「怪我してないか!?」
「大丈夫、足利さんが守ってくれたから!!」
足利の表情が緩んだ。
足利は手を離した。
「守られたのは俺の方だ…お前がいなきゃこいつを倒せてたかどうか。」
「足利さん1人だったら瞬殺だったよきっと。」
「いや、マジで厄介だった。」
野比の能力の弱点、それはつまり痛みだった。
野比の肉体は超能力発動の際に何をもって衝撃と判断していたのか、それが痛みである。
野比は裏社会ではかなりの回数戦闘をしていたため、痛みを感じている様子を表に出さない事が得意だったのだ。
痛みを感じる事で能力が発動される仕組みをただ平然と振る舞うことで隠していただけなのであった。
ただ痛みを感じるだけで負傷自体はしないためぱっと見ではかなり見破り難いだろう。
「足利さん!」
「ん?」
「ありがとう!」
おせちの笑顔は眩しいくらいだった。
「ああ、俺の方こそ…」
「でもさ私、人を気絶させちゃったけど大丈夫なのかな?」
「大丈夫、これは立派な正当防衛だ。」
足利は野比に手錠をかけ警察に連絡した。
するとすぐに乗用車が2人のそばに来た。
「流星くん!おせちちゃん!」
長島だった。
「え!?連絡がつかないと思ったら襲われてたの!?2人とも怪我はない!?」
「うん、足利さんが守ってくれたから。」
長島は足利に視線を移す。
「俺も大丈夫です。おせちのおかげで。」
ひどく流血したため足利の服は血痕だらけだった。
「全然大丈夫そうに見えないんだけど…」
「それより、どうかしたんですか?」
「いやえっと、な、なんでもないんだ。警察には連絡した?」
「はい、もう時期来ると思います。」
「そっか…じゃあ僕、行くね。」
長島は車を出した。
「くそ、なんて無力なんだ!あんな子供達ばかりに戦わせて!自分じゃ何もできない…!!流星くん…おせちちゃん…本当に…申し訳がない…」
長島は墓地へ来た、今日は長島の妻と娘の3年目の命日だった。
「本当は来ないつもりだったんだ、お前達になんて顔向けをすればいいのかわからない。全て俺が勝手な事をしたせいだ。俺が余計な事に首を突っ込まなければ…。」
「長島さん。」
「流星くん!?どうして!!」
「1人で抱え込んでるんじゃないかと思って。」
「俺が余計な事をしなければ、池上透の悪行を無理に追いかけなければ春子と美香が死ぬ事はなかった!今だって、君にずっと戦わせてる。」
「でもあなたが裏で手を回してくれなければ俺がまともに戦う事はできない。」
「だけど俺は君にずっと苦しい思いをさせている!!2人を助けられなかっただけじゃない!そもそも俺の今の地位だって君があのクソガキを倒してくれなければなかった!あれがなければ俺はただ池上のじじいのしっぽを追いかけていただけだ!!俺は何もできてない!!」
「…。」
「僕はね、気づいたんだよ。いや、今まで気づいていながら気づかぬふりしてただけだ。」
「え?」
「いや…ごめん、ありがとう、わざわざこんなところに来てもらっちゃって。」
「安心してください。」
「?」
「俺は絶対に超能力事件を解決します、そのためなら俺はなんでもする覚悟です。それだけ伝えに来ました。」
「流星くん…」
足利が降りてくるとおせちがバイクに座って待っていた。
「長島さんどうだった?」
「うん、多分長島さんの傷が癒える事はないと思う。だからこそ、俺は戦い続ける。」
足利はメットを被りバイクに跨りハンドルを握りしめた。
「帰ろう。」
「うん。」
「Y.R.P.野比が逮捕されたみたいです。次はどうします?」
「こうなったら仕方がない、私もできれば一般人には手を出したくなかったのだが…大久保英年だ。」
「わぁ、血も涙もない。」
「今回ばかりは流石の足利も堪えるだろう、すぐ実行に移せ。」
「ふふふ…はい。」




