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十章:誓約

 その後由香、千恵、真美は義人と別れを告げ、それぞれの家路に着こうとしていた。辺りは暗くなって冷たい風が吹いており、これまでもそうだったが本当に自分たちが義人のために一生懸命になっていたことを改めて実感していたのである。そんな暗い夜道の中を三人は歩きながら語り合っていた。

「良かった、義人があそこまで元気になれて。最初はあたしたちで取り合いになって、そのせいであいつを追いつめちゃったけど、そんなことになる位なら協力し合おうってここまで来たんだね」

「本当ですね。たとえどれだけいがみ合っていた者同士であろうと、同じ大切なものを持っていれば、それがピンチに陥った時に力を合わせられる。そしてお互いに弱さや共感し合える部分が出来れば心から信頼し分かり合い仲良くなることが出来る」

「私たちは義人君と出会ったからこそそのことに気付くいい機会が作れたわけだね。そういう意味で言えば今までの一連の出来事に関してはやっぱり義人君が大きな貢献をしたと言っても過言じゃないかも」

 その話しようは弾んでいてとても楽しそうで、あの時の険悪さは嘘のように鳴りを潜めていた。恋敵から同じ人を愛し合う友達へ、この完全な移行はそれまでの醜さが一転し、清々しいほどに美しいものになっていた。そんなムードの中、千恵はある結論を言い放つ。

「今回の一件を受けて私は新たな見解を見出しました。あの日彼は私たち全員と付き合うと言い出し、私たちは男女の付き合いは一対一が当たり前だとその提案を拒否してしまいました。けどその当たり前だと言っていることに固執していたのが間違いだったんです。私たちの誰であろうと恋の争奪戦で後に引けなくなっていたことを分かっていたからこそ彼は最善を尽くそうとしていただけなんでしょう。常識を破れば、不可能なことも可能になる。そのことを彼は教えてくれたのでしょう。婚姻だの法律だの、後々のことはそう簡単に事が運ぶとは考えられませんが、それでも可能性は信じてみましょう」

 続けて真美も話し出す。

「そうだね、義人君がそう提案したのなら彼の考えに寄り添ってあげよう。そうしなかったから彼は自分に絶望しちゃったし、そうした弱い部分は他者の強みで補っていけばいいから。勿論この三人にもそれぞれ得意なことと苦手なことがある。この中の誰か一人を選んでいたら、その人では背負いきれなかったかもしれない。千恵ちゃんはスケジュール管理が得意だし、由香ちゃんは元気でアクティブ、私は彼の弱音も受け止めることが出来る。あの時だって由香ちゃんは私にしかできないことを任せたって言って信じてくれたし、千恵ちゃんは色々理にかなっていることを言ってアドバイスもしてくれたでしょ?」

 由香もまたため息をついて吐露する。

「もう真美ったら。けど確かにそうかも。あたしさ、真美みたいに料理ができるわけでもないし、千恵みたいによく考えもしないで勢いだけで突っ走っちゃうし、本当にあたしだけだったら義人の面倒は見切れなかったかもしれない。やっぱりアンタたちが必要なのよ。義人にだってそれは分かっていた。あのバレンタインの時だってあいつあたしたちにはそれぞれ魅力がある、皆違って皆いいっていう風に言ってくれたよね。本当にあたしたち全員に魅力を感じていて、だからこそ誰のことも見捨てられなかったのかも。今思い返してみると、恥ずかしいけどすごく嬉しいのよ。ちゃんと私たちのこと愛してくれていたんだなって」

 こうして嘗ては一人の少年を自分の彼氏にしようと独占欲と嫉妬のままに取り合いしていた少女三人は、その行動故に引き起こされた一連の事件をきっかけに、今までの自分たちでは考えられもしなかった新たな境地を悟り、それを受け入れたり共感したりできる程にまで自身の世界を広げることが出来たのだ。異性交際のあり方は勿論、それまで敵のように考えていた相手が実は自分と同じような気持ちで自分と同じ立場に立たされていた事実を知ったことでその感情と思想を分かち合うことが出来、可能性の幅を広げる良い機会になったのである。今の彼女たちが目に見えている相手は最早ライバルではなく共に全てを分かち合い助け合うべき仲間として映っているのである。と、真美が唐突にこんなことを言い出した。

「そうだ!さっき由香ちゃんがバレンタインのこと言い出したよね?由香ちゃんも千恵ちゃんも私も結局プレゼントを渡さずに持って帰っちゃったでしょ。あれからそれどうしてるの?」

 それを聞いて由香も千恵もふと思い出して答える。

「あ。それなんだけど、あんなことがあってまた義人にちゃんと渡す機会があった時にってとっておいてあるんだ」

「実は私もそうなんです」

「やっぱり二人もそうだったんだ!私もなんだよ。そういうことなら良かった」

 そう言って真美は二人にあることを申し出る。

「それじゃあさ、今度その義人君に渡すはずだったそれを持ってうちまで来てくれないかな?」

「どうしてですか?」

「あの日に渡したのは三人それぞれが自分を選んでほしいって用意したものなんでしょ?」

「まあそういう気持ちはあったわね」

「でも今は私たちが力を合わせて皆で彼を愛していこうって誓ったよね。だからそれを・・・・・」

 そう話し始めて真美は二人に何かを提案していく。果たして彼女たちはその渡しそびれたあのチョコレートのプレゼントをどうするつもりなのか。






 朝日が差し込む。まだまだ寒さは残るとはいえもう日足も長くなり、春がそこまで近づいているような温かさを感じられる程だった。そしていつも通りの朝を迎えていた豊田家。ダイニングでは朝食を食べる敏明と恵、そして義人の姿があった。

「良かったわね義人。あの子たちのお世話の甲斐あってすっかり元気になって」

 恵は安心した表情で義人を見つめて言う。

「本当だ。休んだ分色々大変だろうけど、それでもあの子たちがいるんだろ?お前とのハーレム協定も全面肯定されたことだし、もう胸を張って学校に行って彼女たちにも顔を合わせられるように出来るだろう」

 コーヒーの入ったカップを片手に敏明も

「そうだね。彼女たちに感謝しないと。折角与えられたチャンスをものにしなくちゃ」

 そう言いながら義人はバターを塗ったトーストを一齧り。あの時とは比べ物にならない位に食欲も回復したようだ。そこから目玉焼きにレタスと次々と口の中に入れていく。

「こうしてご飯を食べて美味しいって思うようになれたのも彼女たちのお陰かな。それに今すぐにでも学校に行きたい気分だよ。彼女たちに会って何を話そうか今でも考え中で・・・・・むぐ!?」

 そう語りながら物を口に頬張る義人は途端に喉でその物が閊える感覚を覚える。慌てて牛乳を一飲み。恵は呆れたように言い聞かせる。

「こらこら慌て過ぎよ。あの子たちに会いに行きたい気分は分かるけど、まだ時間はあるし、ご飯はじっくり味わって食べるものよ」

「全く、お前はいつも人のことになると向う見ずになるものだな。あの子たちに面倒見てもらうことだな。ハッハッハッ!」

 敏明もいたずらな表情で、けれども彼を温かい目で見るように言い聞かせる。

「あははごめん。俺は無茶ばかりする性だし、彼女たちもそれは心配しているだろうから、まあそうして貰うよ」

 義人は照れくさそうに言い返す。

「おっとそろそろこんな時間か。それじゃあもう家を出る支度をしないと」

 敏明はそう言ってコーヒーを飲み干すとそのまま席を立つ。

「それじゃあ義人、彼女たちに会ったら何があったか夜に父さんたちに聞かせてくれよ」

「ああそうする」

 そうした会話を交わした後、敏明は身支度をしに行く。

「母さんも楽しみにしているわよ」

 恵もちょっとワクワクしたように義人に行ったのだった。






 そうして登校し、蓮堀高校までやってきた義人。久々の学校に心が躍る。これまで何日も通っていなかったが、今の彼はその校門を越える勇気は十二分にあった。

 久しぶりだなぁ。こうして元気になってまた学校生活を送れるようになったんだ。その間に受けていない授業の遅れは取り戻さないといけないし、色々大変なことは多いだろうけど、いつも以上に頑張らないと。そして何よりも俺が学校に通えない位に元気が無いことを心配している仲間がいるんだ。源もそうだし、何といっても由香や千恵、真美がいる。今俺はそうした温かい仲間に支えられながら生きているんだ。もう過去とかそんなことは一切くよくよする必要はない。あの時誓ったように誰よりも幸せにならなくちゃ。

 そうした思いを巡らせている義人。すると・・・・・。

「義人!」

 最初に声を張って義人に声をかけたのは由香だった。

「由香、おはよう。それから千恵、真美も」

 あの時の元気の無さが嘘だったように義人も挨拶し返す。

「おはようございます。義人君、すっかり元気になりましたね。今日からまた学校に来ていただいて嬉しい限りですよ」

「本当だね。私たちで面倒を見た甲斐があったよ」

 千恵も真美も眩しい笑顔で義人に語る。

「ああ、これも皆のお陰だよ」

「そんな。元はと言えばあたしたちのせいで義人があんなことになったから、元気になって貰いたいって」

「そうだな。あのバレンタインでの俺の返事が皆は受け入れられなかったんだよな。それで拒絶されてあんなことに」

すると千恵が言い出す。

「そのことなのですが、あの日私たちは折角用意したチョコを渡すこともないまま去って行ってしまいましたよね。それであの日からずっととっておいていたのですが、一つ義人君にその続きを受けてほしくて」

 更に真美も言う。

「義人君、今日の放課後で良ければ、あの屋上まで来てくれるかな?三人で用意したものがあるんだけど」

 それを聞いて首を傾げる義人。

「え?まあいいけど、一体何なんだ?」

「それは来てからのお楽しみ。フフッ」

 由香の表情はワクワクなそれだった。尚も不思議そうにしていた義人はとりあえず放課後まで待つことにした。






 義人は少しして渡り廊下で源と再会する。

「義人―!お前が元気になって俺も嬉しい限りだよ!」

 源もまたあれからずっと義人のことが気がかりだったのだろう。オーバーな程に駆け寄り、歓喜の声を上げて義人の手を掴んではしゃぐ。

「おいおい落ち着けって。俺もまた源と学校で会えて嬉しいよ。折角の月下氷人なんだからさ」

「月下氷人なんてそんな。けどまああの子たちともめでたく結ばれたわけなんだろ?ああ言い聞かせた甲斐があるというものだよ。これからも幸せになれよな」

 源は愉悦の表情を浮かべて義人に祝福の言葉を掛ける。今回のことは源が義人に助言したことで起こったことだった。だからこそ源としてもその助言が実を結んだことはこれ以上にない喜びなのである。こうして義人は改めて周りに愛され、大切にされている事実を噛みしめたのである。

 あとは放課後のイベントを残すのみとなった。思えばあの場所は悲劇の始まりの場である。あの三人は一体何を用意しているのであろう。義人は様々な思いを巡らせたのだった。






 そして迎えた放課後。義人は期待と同時に緊張も入り混じっていた。今はもう三人とも仲良しになったとはいえ、以前ここに来た時にはチョコの押し付け合いや破局があった故、今度は何をするものかと身構えていたのだ。休みを告げるチャイムが鳴った後、義人は息を飲んで屋上まで行く。重厚な扉を開ければ、そこには緑のペンキ塗りのコンクリートの床、遥か頭上には青々とした空が広がっていた。あの時と違って清々しい晴れ空ではあるが、義人はそれでも見覚えのある場所故に身構え、ゆっくりと足を運んでいく。そしてその先で待っていたのは、あの三人。

「あ、約束通り来てくれたんだね」

「待っていましたよ。こっちも渡したくて仕方がなかったんですから」

「そうそう。あれからあたしたちもすっかり仲良くなったし、やり残しちゃったことを三人全員で成し遂げようって決めたんだ」

 少しいたずらっぽく言う三人に対し義人は脳裏で思いを巡らせる。やり残したことと言ったらあの日のチョコをプレゼントするイベントであることは彼も良く分かっていた。

「そうだな。あの時も行ったかもしれないけど、それぞれが個性が出ててみんな違ってみんないいって感じだったな。だからこそ俺もその全員分を受け取ろうって思ったんだけど」

「そうよね。あの時どれか一つを選べって気持ちであたしたちは臨んだつもりではいたんだけど、そういうのが正に義人って感じだよね」

「私たちもあの事件を経て色々そのことについて話をしたんですよ。それで一つの答えを導きだしたんです」

「確かにあれはあれで個性は出ていたよね。あれらをまたそのまま義人君に渡してもよかったんだけど、それよりももっと面白いことを思いついちゃってね」

「で、その面白いことって、その由香が持っている包みと関係はある訳だよな」

「勿論。それじゃあいいかな?」

 由香はそう言って両手で後ろに隠すように持っていた包みを渡す。

「さあ、開けてみて」

 義人は言われて包装紙を剝がしていく。そこには両手からはみ出さんばかりに大きくも平べったい正方形の箱があった。その蓋をゆっくりと開けていく。すると・・・・・。

「じゃじゃーん!」

「これって・・・・・」

 そこに入っていたのはこれまた両手からはみ出さんばかりに大きいハート形のチョコレートだった。しかしよく見てみるとただの茶色一色のチョコレートではない。所々黒や白、ピンクと色が入り混じっているのである。更にはあの千恵が作ったチョコレートに入っていたであろうアーモンドや胡桃が入っているではないか。義人はこのことからとあることが脳裏を過ぎったのである。目を見開いてまじまじと見る義人の様子に三人はフフフと笑って言い出す。

「お気づきでしょうか?これはあの日私たちが義人君に渡そうとしていたあのチョコを一度全部溶かして一つに作り直したものなんです」

「やっぱりそうだったのか」

「うん。あの時はね、皆『私だけを選んで』って義人君に無理な選択を押し付けちゃった。誰のことも見捨てることが出来ない、そんなあなたの優しい心を傷つけちゃう刃物で、皆が皆バラバラだったの」

「けどもうあたしたち、もうアンタのことを絶対奪い合わないって誓い合ったし、義人に幸せになって貰おうっていう気持ちは一緒なんだから。それでそんな三人の気持ちを全部混ぜ合わせて一つの大きな愛にしたってわけなの。こうすれば『どれか一つを選べ』とか言いようもないじゃん。これで全部解決ね!」

 これには義人も驚いた。三人が力を合わせて自分を愛していこうということは分かっていたのだが、まさかあの時の破局をこうした形で丸く収めたばかりか、自分への彼女たちの愛の形をこのように表現するなど予想だにもしなかったのだ。もう無理な選択を押し付けることも無いようにしてくれた三人の気遣いを目の当たりにしたのである。

「これが皆の俺に対する気持ちの表れなのか?」

 静かに問いかける義人。千恵はそれに答える。

「その通りです。この三人が一丸となり、あなたを支えていこうという契約の証です。もう誰かを傷つけることを心配することはありませんよ。そうした優しさ故に無理をし続けてきた義人君を、今度は私たちが幸せにすると誓いますから」

 その言葉を受けた義人。その目から涙が浮かんでいた。

「ありがとう皆。俺、今とっても幸せだよ。こんな三人も女の子たちに愛されて、甘えさせてあげるって言ってくれるんだから」

 その時の義人の手には持っているチョコレートの重みが良く伝わっていた。その重さは三人の愛情の表れのように感じていて、三人の団結力と思いやりを痛いほどに実感していたのである。

「義人君。このチョコ、とても一人じゃあ食べきれない大きさなのは分かるかな?私たちの心の表れではあるし、義人君としても私たちにも笑顔になって貰いたいって気持ちはあるんでしょ?だったらこの四人全員で少しずつ味わって食べるっていうのはどうかな?」

 真美の提案に義人も快く受け答える。

「そうだな、皆で一緒に食べて、三人が仲良くなったところも是非とも見せて貰おうか」

「そう来なくちゃ!さあもう感動で泣くのは止め。あたしたちを惚れさせたのは他でもないアンタなんだから、責任取ってあたしたちに見守られながら世界一幸せになりなさいよね」

「分かった、ありがとう」

由香の呼び掛けに義人も感謝の意を示す。

そうして四人はその場に座って箱入りのチョコレートを広げる。そうして皆で少しずつ小さな欠片を割り取って口に運んでいく。義人もそれを口の中に入れた途端、水飴のほのかな甘みとカカオとナッツの香ばしさ、ミルクの濃厚なコクが口いっぱいに広がるのを感じた。それぞれ由香、千恵、真美が作ったチョコレートのおいしさが詰まった味わいだった。この味の面でも義人は三人の心が一つになったことの表れであることを実感したのである。

「美味しい・・・・・。三人の個性が生きていながらここまで一つの味に纏められているなんて」

「良かった。味の面でも申し分なかったみたいだね」

「チョコレート一体化作戦、大成功です」

「本当にみんな頑張った甲斐があったわよ」

「真美さん、今度私たちにもいろんな料理のレシピを教えてくださいね」

「いいよ。それから義人君は私や由香ちゃん、千恵ちゃんの男にもなった訳だから、一緒にお風呂に入ったり添い寝したりする方法も教えちゃおうかな。それから男女ですることと言ったら・・・・」

 何かを言いかけたところで由香が平手を出して制止。

「ああいや、そこまではいいわよ。何だか気恥ずかしいから」

「まあ、私たちも義人君相手なら男を知った方が良いとは思いますが・・・・・」

「ハアッ!?千恵まで何言ってるのよ!?学校でそんな話、止めてってば!」

 ちょいちょい天然発言をする真美や千恵に顔を赤くしながら慌てふためく由香。

「やれやれ、お前たちもまあ楽しく会話できるようになったものだな」

「ま、まあね」

 義人の指摘に気まずそうながらも答える。

 由香も千恵も真美も嬉しそうに話をし、笑い声まで上がっている。その様子を見ていた義人も喜びに笑みを浮かべていた。今でもこうしていがみ合っていた三人が自分を取り囲んで、それを通じて三人が一致団結、心から笑い合える仲間になった成長ぶりに歓喜していたのである。

 これからがどうなるのかは分からない。まして恋愛はおろか結婚も好きな人とする行為ではあるが、この日本という国においては複数の人物と結婚することは許されるものではないし、複数の異性との付き合いを世間の目からはどのように見られるかも気になるところだ。そうした後々の問題でどうするのかは確かに気掛かりなことではあるし、それぞれの進路のこともある。けれどもそれがどうしたというのもまた事実。この関係を永遠に維持し続けることはそう簡単なことではないにせよ、それが当たり前だから仕方がないと割り切ってしまえばそれまでなのである。例えどんな困難が立ち塞がることがあったとしても、「この人のことが好きだ」「この人を大切にしていきたい」という気持ちは変えることはできないのだ。諦めずに方法を模索していけば、答えは必ず見つかる。一人で出来ないことも皆でやればできる。そのことを四人は確信していたのだ。こうして四人はそんな自分たちの固い意志を祝い、これからの明るい未来に対して祈りを捧げるかの如く、楽しくチョコを食べ語らい、幸せな一時を過ごしていたのだった。

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