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妹を庇って死んだ俺、辺境伯令嬢に転生する ~第四王子になった妹を迎えに行きますわ!~  作者: ふぃる汰


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45話 教会と信仰



「わ~! ここが五大公爵家の別邸ですか! なんだかテーマパークに来たみたいです! テンション上がりますね~!」



「昼メシの流儀のひろしくらいテンション上がってますわ」



「誰だよひろしって」



 明日のサドンデスマッチ試験に向けて特訓する為に集まったオレたちは、さすがに街中でやるわけにも行かないので特訓場所としてユンちゃんの家……つまりネピュア公爵の別邸を使わせてもらうことにした。

星型になっている王都の一角にあるネピュア家の別邸は、敷地の広さとしてはオレが滞在しているギストレンジ家の別邸と同じだが、庭や建物などには結構な違いがあった。



「全体的に白いですわね」



「教会のような神聖さを感じます! あっそういえばネピュア公爵家は信心深い方が多いと聞いたことがありますが、本当ですか?」



「そうでございますね……他の家の事情は存じませんが、ユンの家は起床時と就寝時、それから食事の前にお祈りがあるのでございます。休日の朝は聖堂に行って領民の皆さんとお祈りでございます。ネピュア領内には王都を除くすべての領地の中で最も大きな聖堂があるのでございますよ」



「めちゃめちゃ信心深いじゃねえか」



「敬虔な信者様なんですね!」



 ヨルの別邸と大分雰囲気が違うのでそれなりに驚いてはいるのだが、オレ以上にクレーネが大はしゃぎしているので一旦冷静になることが出来た。

まあ、庶民が王都の五大公爵家の別邸を訪れる機会なんてめったにないだろうしな……



「実は、クレーネさんが同じチームになりユンは大興奮でございます。あの“癒しの天使”とご一緒に戦えるなら百人力でございます」



「「癒しの天使?」」



「は、恥ずかしいです……!」



 どうやら『キュア』のギフトを使えるシスターのクレーネは、教会関係者や信者達から『癒しの天使』の異名で知られているらしい。

まあ、神聖な教会で働くうら若きシスターが治癒のギフトを使って傷を治してくれちゃったりしたら、そりゃそう呼ばれても不思議じゃないわな。



「わたくしはあまり教会に詳しくないのですけど、一体何を祀っているのですか?」



「クレイン王国の教会に祀られているのは『スールス』という女神です。クレイン王国の象徴であるライトニングペガサスに跨り、胸の前で手を組んで天に祈りを捧げるポーズの女神像が飾られている教会が多いです」



「ペガサスに乗ってお祈りって……一体どんな状況なんですの」



 あー、でもそういえば、そんな感じの石像をゼテール領の教会で見たことがある気がするな……



「クレイン王国では先ほど説明したスールス教が盛んですが、他の国では違う信仰対象であることも多いです。クレイン王国内でも場所によっては女神スースル以外の神を信仰しており、基本的には王国側も異教扱いなどはせず、自由にしています」



「そういや前にビッツから聞いたんだが、ズィオ族の教会にはでっかいムカデの像があるらしいぜ」



「ム、ムカデ神ですの……!?」



 まあ、動物系は前世でも龍とか蛇の神様なんてのもいたわけだが、百足神か……めちゃめちゃ失礼だが、なんかすごい邪神っぽいな。



「とまあ、そんな感じでクレイン王国ではスールス教を国教として他にも様々な信仰があるわけですが、クレイン王国や王家の存在価値を否定するようなものはさすがに異教徒扱いされるので禁止されています」



「それは仕方がありませんわね」



「そしてそんな異教が逆に浸透している国が他国の信者仲間を守るために攻めてきて戦に発展する事もあるとか……世の中を平和に導くのは難しいことなのです」



 やはりどこの世界でも宗教戦争は勃発してしまうようだ。悲しいね。




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