643話
実家から帰ってき、その次の日にダンジョンに向かった。もう、3月も後半になってきた。3月の残りも一週間といったところだ。また面倒臭い大学生活が始まろうとしている。まあ、なんやかんや楽しいから別にいいけど・・・。
34階層に入ったが、情報通りその足元は水が張られている。よく見る水溜りのような高さだ。邪魔にならない程度の深さだな。そこにケルピーが現れた。凛としておりかっこいい馬だ。表面上を見ればそうなのだが、その見た目は液体だ。
ではお披露目と行こうか、魔力解放。剣に溜まっていた魔力が溢れ出し、その剣に属性を付与する。正直片手で扱いたかったが、両方が外に出ている状態でなければこの効果を使うことができなかった。片手剣としてなら使うことができたのが救いだ。
氷属性の片手剣を地面に突き刺した。そこから氷が張り出す。氷を張ったことにより、地面にあった魔法が消える。剣の魔力を解放した時にケルピーには気がつかれていた。だが、ケルピーは攻撃を仕掛けてこない。使ってくるであろう、魔法を警戒しているのだ。
スパイクのついた靴ではないので俺はシールドの上を移動することができた。騎士は氷の上を踏み抜くように動き、魔術師は白狼の上に乗って移動だ。ケルピーも移動を開始する。氷を踏み抜きながら移動を開始する。馬の力を舐めすぎていた。
蹄が一向に凍らない。そのため、体を凍らすことができていない。来る。ウォーターランスを作り、それを放ってきた。それに対抗するように魔術師がファイヤーランスを放ち同時に消滅する。
ケルピーが詰め寄ってくる。それに合わせるようにファイヤーランスを構え、放った。今度は魔法を使わずに飛ぶことで回避する。俺の魔法は対ケルピー用にスピードに全振りの状態だ。コントロールなんてできるわけもないので、真っ直ぐ飛ぶようにしか設定していない。
空中を浮いたところを白狼がアイスランスを放った。空中を浮いた今なす術がないと思っていた。だが、ケルピーがとった行動は2段ジャンプだ。さらに飛ぶことで方向を変え、その魔法を回避した。
作戦を考える必要があり、そのことに気を取られてしまった。ケルピーはウォーターウォールを作り、その背後に身を隠す。そして、その向こうからウォーターランスを放つ。同属性のため影響は少なく、魔力探知以外では知ることができないことだ。
貫通時に空いた穴もすぐに修正される。ウォーターランスを作り、いつでも放てるようにケルピーが準備をした。だが、その気配探知には空中にいるように映される。2段ジャンプで空中に上がり、顔がわずかに見えた。あれを撃ち抜くなんて無理だからその警戒をするしか方法はない。白狼でウォーターウォールを凍らせるか?
その2段ジャンプをした先に新たに魔法が作られた。やばいな。シールドを出すしか方法はないな。白狼にアイスランスを放たれても作られたウォーターランスによって壊される。氷が警戒されているようだ。
痺れを切らしたようでウォーターウォール裏にある魔法と、空中に設置している魔法、そのどちらもが同時に放たれた。
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
ウォーターウォール(空中に形を変えたウォーターボールだよ)地面と接していないから凍らない。




