612話
26階層にやってきた。扉前には順番待ちをしている人が数人いることからこれが最後のグループだろう。ちょうどいいタイミングだったようだ。その最後のグループも入っていく。その数秒後に出てきたグループの手には魔石や短剣がある。
あれが今回の戦利品のようだ。モンスターのドロップは全て殺し終わると次の階層へ行く道の前に宝箱が出現し、その中にドロップ品が詰められている。そのドロップ品を全て取り出すと、宝箱は消える仕組みになっている。
宝箱は持ち帰ることはできず、マジックバッグに詰め込んでもいつの間にか消えているそうだ。その時はドロップも一緒に消えるらしい。噂なので信憑性は低い。宝箱なんかは宝石がついているとかでもなくシンプルイズベストだ。
入ってもいいようになった。入っていた人が出てくるのを待ち、全て出てきたようなので入っていく。その人たちのドロップはわからなかった。腰に巾着をつけていたのでそれがマジックバッグだったのだろう。
気配探知を発動させる。ダンジョンの設計は優しく、集落がある方向は草がなくなり地面が剥き出しになっている。そっちに集落はあると指してくれている。草も腰の高さまであり、動きにくい。だが、隠れるのには最適で奇襲も仕掛けやすいのだろう。隠密を発動し移動を開始する。
気配察知では上に反応がある。その近くまで移動し、その木を見上げると弓を持ちキョロキョロと観察をしているゴブリンが2体いる。ウィンドジャベリンで胸を貫き、地面に落ちた。だが、もう1体いた。ゴブリンの死体が落ちたことがバレたようだ。
笛を吹かれ、敵がきたことが伝わったようだ。2回音を出す。気配が4つほど近づいてくる。おそらくその死体の確認と敵の捜索だろう。分身体を右に走らせ、シールドを出しながらきた道を逆走する。
15秒ほど走った時だ。カンカンと鳴子が鳴る音が森中に響き渡る。やはり罠があったようだ。引っかかったのは分身体だろう。19体のゴブリンがそっちに移動する。半分は中、半分は外で団体行動を心がけているようだな・・・。
めんどくさいな・・・。ところどころ不用意に落ち葉が落ちているところがあった。その確認をしよう。そこを取り除くと、落とし穴が隠れている。ちょうど片足のくるぶしほどの深さだろう。その転んだ先には鳴子のついた紐だ。
転んで前に倒れた時に鳴子に当たり音を出す。おそらく泥の中に糞とか置かれていそうだな・・・。匂いで方向を判断するとかやってくるだろう。森ごと焼き払う方が早そうだな。
団体行動をしていなかったらよかったのに・・・。鳴子をどう対処するのかだな。当たれば鳴る。壊してもなる。どうしろと言うんだ。分身体が消えたことを確認したのか19体の団体は散らばっていくことになった。ほとんど2体で行動をしているようだ。
殺されている間に居場所を知らせるためだろうな。2回が仲間が死んだなら、1回は敵がいたとかだろう。笛を吹く回数が少ないことは、余裕がないことと同じだ。吹く回数が少ない順に危険度が上がっていくと考えることができる。
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