610話
そして何周もしているとやっと剣が落ちた。特に効果はついていなかったようだが、チーフはホッとしているようだ。まだ3時ごろで帰るまでに時間はまだある。とのことで2階層に戻り練習をしましょう。お相手は脳筋代表の騎士だ。
多分手加減できるだろうと信じている。俺は手加減できる自信がなかったのでやめておいた。教えることができるほど、剣を使っている人がいないからな・・・。もちろん俺も使っているが刀だし、剣とは使い勝手が違う。
早速始まるようだ。少し離れたところで開始する。俺の予定ではゴブリンを殺しながら鍛え、その後騎士による注意ごととかを言ってもらうつもりだった。だが、騎士の取った行動は騎士とのタイマンだ。簡単に言うと組手だな。
死ぬことは流石に禁止させてもらった。というか、これ勝ち目あるのか?ルールは単純1撃でも入れることができれば勝利というものだ。簡単なルールだ。だが、勝ち目が見えない。さらに縛りとして剣術以外のものを使ってはいけない。とのことだ。
騎士はカウンターをするのかわからないが、そのことについては言われていなかったのでおそらくするのだろう。盾を俺に預けられた。それをマジックバッグの中に入れ様子を見る。初心者だな。と思えるような動きだ。
剣を横に振るときなんかが一番わかりやすい。腕で振っている。腰を捻りながらすることでその威力は上がる。腕で振っているせいで威力はあまり乗っていない。サイズがチーフに合っていないのか?横に降ってくるそれを足で踏みつけることで地面に突き刺した。
才能を測っていたのかもしれない。メニューは素振りに変わった。まずは、上段から下段に下ろす素振りだ。だが、ずっとしているとその動きは遅くなっていく。筋肉不足のようだ。攻撃を受けるときは大体盾を使っているからな。
魔術師により、回復魔法をかけられ再び素振りが再開される。しばらくはトレーニングを手伝った方がいいな。前線で戦いながら指揮をとる方が召喚したモンスターからも信頼を得やすいのかもしれない。
騎士の我流による素振りが披露された。近くにある木に向かい剣を振り下ろす。切り倒されることはないが、切り傷は刻まれている。時間も遅い。とのことで帰り、この動画を見せると親が気に入り動画をアップする準備を開始した。
最近そんなことが流行っているようだ。弟子取り?みたいな感じだ。それを動画にする人が現れ、真似するように続々と現れ出している。始まりはテレビの企画でアイドルが弟子入りをするというものだったはずだ。
強くなってくれるに越したことはない。しばらくは振り下ろしのトレーニングだな。それが終わると下段からの振り上げ、回転切りが最後の仕上げになるだろう。
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。




