前へ目次 次へ 25/38 頂きの華は枯れてはならない~change やっと頂きから降りるのだと妃の淹れた紅茶を一口飲む。齢を重ね足腰が弱くなったと自覚している。弱々しい王は下がるべきだ。代わりに立つのは活力に溢れた新しき王。自然の摂理に則った譲位である。息子である新王はよくやっていると聞く。人伝なのは政治に関わらないようにする為だ。出来る限りの権力を削ぐ為に。国を乱す事の無いように最善を尽くすのが退いた者の役目。なに・・・一人では無い。頂に一人で立ち、支えて貰っていた時よりも満ち足りている。