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悪の華になる筈だった彼女を綴る  作者: 如月瑠宮
侍女の部(完)
26/38

悪になりえない麗しの華~孤児

 私は孤児だ。その私を拾って侍女として申し分ない程に育ててくれたのはお嬢様である。だが、私はお嬢様を見て既視感を覚えていた。その理由を知ったのはお嬢様が王子様と会ったその時だった。知っているのだと分かってしまった。私には前世があったのだ。思い出せない事だらけだけれども、ここで重要な事は思い出せたのである。お嬢様は所謂悪役令嬢と呼ばれる存在だった。でも、私にとってのお嬢様はそんな物では無い。あぁ・・・お嬢様、必ずお守りします。私の命を拾ってくれたのは貴女です。

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