再会
戦いから3日たち、村はかつてないほど喧騒に包まれていた。
「おーい、誰か料理を運んでくれー。」
「こっちテーブル足りねえぞ!」
「ちょっとどいてー! スープ持っているから危ないわよ!」
今この村には1000を超える人が集まっていた。
この村の住人が帰ってきただけでなく、勝利を祝いにきた他の村の住人やフリースラント軍の人達もやって来たからだ。
そんな人数が集まるだけでも大変騒がしくなると言うのに、誰かが勝利のお祝いをしようと言ったせいで騒がしいというより暴動が起きてると言われても信じられるような様相を見せていた。
そんな中、日高は人混みから外れた木陰で腰を下ろしていた。彼も最初は準備を手伝っていたのだが、沢山の人にもみくちゃにされただの役立たずと化していたためこの場所へと逃げてきたのだった。
こんな感じで休んでいる日高の所に下北とリーフデがやって来た。
「ん? どうした2人して。 準備は終わったのか?」
「まだまだだよ。 人が多いから大変で」
「私達も休憩」
そう言って二人も木陰に腰を下ろす。
「それにしても、取り戻せて良かったねー」
下北が伸びをしながら話す。
「全くだ。 あれだけの数の敵に勝てたたのは本当に奇跡に近いな」
「ティーガーと鉄の鳥のお陰」
リーフデの言う鉄の鳥とは戦闘機のことだろう。 確かにあの戦闘機が現れなかったら勝てなかったかもしれない。 だからこそ日高は疑問に思う。なぜあの戦闘機が自分たちの味方をしたのかということと、誰があれを操縦していたのかということだ。
その疑問はいとも簡単に解決することとなる。
突然、村の中心部から悲鳴が上がった。日高が慌てて立ち上がり様子を見ると皆空を見上げていた。日高たちも上を見る。
空にはあの戦闘機がいた。2機一緒に低空飛行している。
戦闘機はだんだんと高度を下げ、脚を出して着陸体制に入り、村の外の草原へと着陸した。
日高は二人と共に戦闘機の止まった場所へと走り出した。
そして戦闘機から降りてきた人物を見て叫ぶ。
「お前、勇次郎!? なんでここに?」
「それはこっちのセリフだぜ。まあとりあえず久しぶりだな道行、葵」
日高の友人、平戸勇次郎はそう言って笑った




