解放戦 その6
「逃げろ逃げろ! 殺されるぞ!」
突如空から現れた航空機による攻撃によってリエージュ軍は大混乱に陥った。
無理もない、彼らが知っている空を飛ぶものといえば鳥と箒に乗った魔法使いぐらいなのだ。まさか空から鉄の雨を浴びせられるとは思わなかっただろう。
そんなリエージュ軍に更なる恐怖が襲いかかってきた。
「突っ込め!ぶっ飛ばせ!」
「全員前進! ここでやっつけるよ!」
彼らが混乱しているのを見て、日高の乗るティーガーと今まで防戦だった下北の歩兵隊が同時攻撃を仕掛けたのだった。
「最優先はあの魔法使いだ。 リーフデ!」
日高が叫ぶとティーガーは魔法使いの集団へ向けて突き進む。
そしてそのまま、
グシャァ!グシャァ!ドォン!
魔法使いを吹き飛ばし、轢き、砲撃する。
彼らのほとんどがろくな反撃も出来ずに殺されていく。数百人いた敵は一瞬のうちに命を失った。
そんな中、スコープを覗いていた日高は1人の人物が目に止まった。
その人物はリエージュ軍の後方にいた。白馬に乗り、かなり豪華な服装をしていた。しかも彼の側にはリエージュの国旗だろうか、大きな旗を持った人がいる。
そのことに気づいた日高は叫んだ。
「指揮官を見つけた。あいつを倒せば俺たちの勝ちだ!」
「何処にいるんだいそいつは?」
ヘルダラが尋ねる。
「左奥、距離800mほど。 砲撃したいところだが弾がなくなった。 ヘルダラさん、機銃の弾は?」
「もうないよ」
「ですよね。 となると……」
日高はリーフデを見る。彼女もちらと日高を見る。
「リーフデ、行けるか?」
「ええ」
彼女は短く返事をした。
「よし、この戦いを終わらせよう。あいつを踏み潰せ!」
その言葉に答えるようにティーガーは向きをかえ目標に向けて駆け出した。
リエージュの将軍レンスは混乱する頭でひたすら思考を巡らせていた。
彼は今ティーガーに追われている。馬を全力で走らせるが逃げられる気がしない。
彼はこの状況を打破する方法を考える、しかしそんなものは1つとして浮かんでこなかった。そうしている間にもティーガーは距離を詰めてくる。
そうして彼の思考は1つの結論を出した。
逃げることは不可能だ、ならば華々しく散るべきだと。
レンスは自分を追う敵を見る。
かくばった身体に長い鼻。見れば見るほど奇怪だと彼は思う。
あんなものに勝てるものはいるのだろうか。いや、いないだろう。
そこまで考えたレンスは笑い、進行方向をティーガーの方へと変えた。
そしてサーベルを抜き、ティーガーへと突撃する。
「さあ聞け怪物よ! 我が名はレンス! 我が最後の突撃受けるがいい!」
直後リエージュの将軍と鋼鉄の虎が激突した。
結果は言うまでもないだろう。
やっと解放戦終了!
短かったり、読みにくかったり、更新遅かったりすみませんでした。
それでも読んでくださった人はありがとうございます!




