8ー2
食事を終えると、また警報が鳴った。
今が何時で、前の攻撃からどのくらいの時間がすぎたのかすらもわからない。だけど、この艦を、みんなを守るために僕たちは出撃する。
格納庫へたどり着いた僕たちは、新兵器の盾を眺めてからコクピットに乗り込んだ。その際、ヘルメットを交換するのを忘れない。
『アキラ、頼んだぞ』
整備士さんたちの励ましに、胸が熱くなる。
人の世話にならなければ生きていられなかったこの僕が、生まれて初めて頼まれている。
「頑張りますっ。行ってきます!!」
アイシアとコンタクトを取った僕は、新兵器を手に、宇宙へと駆り出す。
すぐに見えたのは、足の補正すら終えていないお姉ちゃんの機体だった。
『アキラ、悪いけど今度こそ、死んでもらうわよっ!!』
「お姉ちゃんっ!!」
僕は新兵器の盾で、お姉ちゃんのビームサーベルを跳ね返す。
『きゃあっ!!』
跳ね返ったビームは、お姉ちゃんの機体を斬り裂いた。
このままでは爆発するかもしれない。
僕はあわてて氷結砲でお姉ちゃんのコクピット部分を放射した。
『姉殺しなんていい身分じゃないっ!!」
すぐにサーシャの華奢な機体が予測通りバズーカ砲を構える。
その砲弾を、トラオさんの電気ムチが絡め取って飛散した。
『へへっ。やっぱりこういう武器は俺に向いてると思ったんだよな』
すぐに、おのれ、というサーシャの怒声とビームサーベルが襲ってくる。
僕は盾でビームを弾き返してから、盾のヘリの部分でサーシャの機体を斬り裂いた。
『ぎゃあっ!!』
叫び声を上げるサーシャの機体へと、ゼロナナに乗ったミヤさんが斬りつけた。
『あんたは人の命を考えなさいっ』
そうして、サーシャの機体は爆発した。
その寸前に、コクピットから脱出した銀髪のサーシャを僕の機体が捕らえた。
僕たちとそう年が変わらなそうなこの女の子が、サーシャ? 想像していたよりずっと若い。
「罪は償ってもらうよ?」
僕はもがくサーシャを離さないようきつく握りしめた。
トラオさんは、お姉ちゃんのコクピットをこじ開けて、気絶しているお姉ちゃんを救い出した。
格納庫へ戻ると、二人の捕虜を捕らえた僕たちに大歓声が起こった。
「やったな、アキラ!!」
「そんな。それより……」
僕はゼロゴーの腕の中で暴れるサーシャを見た。
注射器を持ったドクターが、サーシャに注射する。
おそらく、鎮静剤だ。
お姉ちゃんはまだ気絶している。
その姿を確認すると、どんな顔をすればいいのか、とても複雑な気持ちになった。
つづく




