表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新延命装置タケノコ  作者: 空羽 ミライ
第五章 新田 晶
40/46

8ー2

 食事を終えると、また警報が鳴った。


 今が何時で、前の攻撃からどのくらいの時間がすぎたのかすらもわからない。だけど、この艦を、みんなを守るために僕たちは出撃する。


 格納庫へたどり着いた僕たちは、新兵器の盾を眺めてからコクピットに乗り込んだ。その際、ヘルメットを交換するのを忘れない。


『アキラ、頼んだぞ』


 整備士さんたちの励ましに、胸が熱くなる。


 人の世話にならなければ生きていられなかったこの僕が、生まれて初めて頼まれている。


「頑張りますっ。行ってきます!!」


 アイシアとコンタクトを取った僕は、新兵器を手に、宇宙へと駆り出す。


 すぐに見えたのは、足の補正すら終えていないお姉ちゃんの機体だった。


『アキラ、悪いけど今度こそ、死んでもらうわよっ!!』

「お姉ちゃんっ!!」


 僕は新兵器の盾で、お姉ちゃんのビームサーベルを跳ね返す。


『きゃあっ!!』


 跳ね返ったビームは、お姉ちゃんの機体を斬り裂いた。


 このままでは爆発するかもしれない。


 僕はあわてて氷結砲でお姉ちゃんのコクピット部分を放射した。


『姉殺しなんていい身分じゃないっ!!」


 すぐにサーシャの華奢な機体が予測通りバズーカ砲を構える。


 その砲弾を、トラオさんの電気ムチが絡め取って飛散した。


『へへっ。やっぱりこういう武器は俺に向いてると思ったんだよな』


 すぐに、おのれ、というサーシャの怒声とビームサーベルが襲ってくる。


 僕は盾でビームを弾き返してから、盾のヘリの部分でサーシャの機体を斬り裂いた。


『ぎゃあっ!!』


 叫び声を上げるサーシャの機体へと、ゼロナナに乗ったミヤさんが斬りつけた。


『あんたは人の命を考えなさいっ』


 そうして、サーシャの機体は爆発した。


 その寸前に、コクピットから脱出した銀髪のサーシャを僕の機体が捕らえた。


 僕たちとそう年が変わらなそうなこの女の子が、サーシャ? 想像していたよりずっと若い。


「罪は償ってもらうよ?」


 僕はもがくサーシャを離さないようきつく握りしめた。


 トラオさんは、お姉ちゃんのコクピットをこじ開けて、気絶しているお姉ちゃんを救い出した。


 格納庫へ戻ると、二人の捕虜を捕らえた僕たちに大歓声が起こった。


「やったな、アキラ!!」

「そんな。それより……」


 僕はゼロゴーの腕の中で暴れるサーシャを見た。


 注射器を持ったドクターが、サーシャに注射する。


 おそらく、鎮静剤だ。


 お姉ちゃんはまだ気絶している。


 その姿を確認すると、どんな顔をすればいいのか、とても複雑な気持ちになった。


     つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ