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「お騒がせしてすみませんでした。テリーさんのこと、ごめんなさい」
ドクターにヘルメットを掃除してもらいながら、僕はドクターとナナミさんにあやまった。
「うん。ゆるされたいなら生きるしかないわよ。わかってると思うけど」
「はい」
それから、とナナミさんに向き直る。
「ハッパかけてくれて、ありがとう。あのままだったら僕、ずっとぐずぐずしてたと思う」
「いいよ。アキラくんを生かすためにテリーさんは。わたしはそう思ってるから。命を無駄にしないで」
ナナミさんの言葉が胸に染み入る。
「敵のビームサーベル。なにか対策とらないとだよね。バズーカ砲もまだ持ってるかもしれないし」
ドクターは僕にヘルメットをかぶせながらそう言った。
「もう電気ムチは通用しないかもしれませんからね。相手、強いから」
「防御ではなく攻撃、か。整備班も色々考えてると思うよ」
それはありがたい。攻撃は最大の防御。
テリーさんに生かされた命。しっかりとみんなを守らなくちゃ。
そのためには、攻撃慣れしなくちゃいけない。
栄養剤で元気を補充した僕は、二人に別れを言うと、プレイルームへ足を向けた。
案の定、そこにはトラオさんとミヤさんがいた。
「どうした、アキラ?」
「テリーさんのこと、すみませんでした!!」
「わあ〜ってるよ。だからここに来たんだろう?」
「はい」
ミヤさんにうながされて、シューティングブースに腰をかける。
二人の目も赤かった。
シューティングブースで攻撃力を磨きながら、僕はどうすればもっと強くなれるのか考えてみた。
これまでの僕は、いつも誰かに守ってもらうばかりの人生だった。
でも今は違う。みんなを守りたい。だから、強くなりたい。
シューティングに夢中になっている僕へ、ドクターから借りたままだった無線が入った。
『アキラ、今から来れるか? あたらしい武器が完成したんだ』
あたらしい武器!!
「はい。すぐ行きます」
僕が答えると、トラオさんとミヤさんも一緒に格納庫に行くことになった。
ここであたらしい武器をもらえるなんて、願ってもないことだ。
「なぁ、アキラ。そうしたら電気ムチはこの俺に譲ってくれないか? あれなら俺が使いこなせる自信があるんだが」
「かまいませんよ。ただ、サーシャは、彼女にはおなじ手は通用しません」
「わかっているさ。さぁ、お楽しみだ」
格納庫に着くと、整備士さんたちがざわめいていた。
「おお、アキラ来たか」
「はい。お待たせしました」
「対ビームサーベル用の防具兼武器を開発してみた。早速見てくれ」
整備士さんに案内されて、僕たちは格納庫の奥へ急いだ。
「騒がしくてごめんな。みんな、この武器ができたことを心からよろこんでいるんだよ」
そう言って、彼が指し示したものは、普通の盾のように見えた。
「これは?」
「盾だ。ビームサーベルを防ぐ能力がある。だが、それだけじゃない。なんだと思う?」
「……わからないな。教えてくださいっ」
「これはな――」
整備士さんはごくりとツバを飲み込んだ。早く答えが知りたい。
つづく




