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5ー6

 ゼロゴーは無人機をどんどん斬り捨てる。


 相手のあたらしい機体というのは、今度はやたらすらりとしたものだった。


 そいつが持っているバズーカ砲のようなものが、艦にあたって大事になっていると理解した。


「おくれてすみません。今日はちゃんと戦います」

『無茶しろよ、アキラ』


 トラオさんの言葉が耳を貫く。


『だけど、よくこんなにたくさんの無人機を作るもんだよね』


 ミヤさんはあきれたように無人機を倒してゆく。


『仕方ないさ。元々そういう会社だったんだろ?』


 テリーさんの言葉はあきれた調子を含んでいた。


 無人機を斬り捨てながら、ついに敵機の前へ躍り出る。


『あらぁ、かわいい坊やちゃんじゃない。はじめまして。わたしはサーシャ。ある者はわたしのことを石原 由理ともよぶけど、あなたのお姉さんの大切な人よ』


 この人がお姉ちゃんを籠絡したのだとすぐにわかった。


『タケノコごときがプラズマに勝てると思ってるの? そっちの機体は元々わたしが設計したのよ』


 サーシャは僕の盾を簡単に斬り刻んでしまった。


『あんたがいると、芽生の精神衛生上よくないんだって』


 そんなことはわかっているんだ。だから、僕も負けずに剣を振りかざすがあたらない。ビームライフルすらもあたらない。


 相手の機体の方がより頑丈なシールドで保護されているからだ。


「きみたちの目的はなんなんだ!?」


 僕は初めてサーシャに噛み付いた。


『まずはクリーン・ユニバースの撲滅。それから地球の殲滅かしらね』

「そんなことしたら、みんな死ぬんだぞっ」

『あなたと違って殺すつもりだけど?』


 相手の迫力に、肩がびくりとすくんだ。


 人を殺すことを躊躇しない人間がいることが不思議で、不愉快だった。


「お姉ちゃんをたぶらかしたな!?」

『それがなに? わたしは彼女が欲しいものをあたえただけよ』

「それがいつわりの愛だと?」


 そんなの、間違っているっ。


 だけど、サーシャの機体は踊るようにうごめいて、まったくとらえることができない。


 搭乗者がこの機体になじんでいるということか。


 だけど、どこかに弱点があるはずっ。


 僕はゼロゴーを乱暴に前に進ませた。


 と、サーシャの機体が体当たりをするようにゼロゴーを横にないだ。


 ゼロゴーは胴体を斬り裂かれて火花を上げている。


『アキラっ!!』


 くそっ。みんなの声が遠くに聞こえる。


『ふん。今回はこれで辞めてあげる。だってもうあなたの機体、整備不可能だもの』


 言うだけ言うと、サーシャは無人機に守られるようにオーロラ号へと戻って行った。


 僕のゼロゴーは、自力で動かすことができないほどの損傷を受けていた。


     つづく

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