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『こちらクリーン・ユニバース。こちらクリーン・ユニバース。応答願います、どうぞ』
すごいや。いきなり無線が入り込んできた。
声の感じだと、強そうな男の人ってかんじだけど、どうなのかな?
「えっと。こちらタケノコ05。新田 晶です。どうぞ?」
『子供か? 一人?』
男の人は、僕に話しかけてきた。
「はい。一人です」
『タケノコシリーズは07まで確認できたが、生存した状態で発見できたのはおまえが初めてだ。側に行ってもいいか?』
クリーン・ユニバースの人が少しこっちに間合いをつめると。
《敵機接近! 敵機接近! これより反撃モードに切り替えます》
人工知能のアイシアが勝手に銃を構えてる。って、銃なんてどこから出てきたのさ!?
『やっぱり生存者がいても守るか。悪いな、アキラ。攻撃させてもらうぞ。そうしないとこっちがやられ損だからな』
そう言ううちに、シートベルトがさっきよりきつくなって、銃撃戦が始まってしまった。
「ちょっと、アイシア。敵機じゃないみたいだよ!? 攻撃を中止してよっ」
《生存者の命を守るのが我の使命。攻撃を続行する》
「もう、アイシアってばっ!!」
この宇宙で初めて人に会ったんだ。攻撃なんてやめておくれよ。
『おい坊主、マニュアルにできるか?』
マニュアル? たしか、手動にするやつだ。
全部英語だった取扱説明書にちゃんと書いてあったから覚えてる。
たしか。このあたりに、と椅子の右下をまさぐる。と、キーボードが出てきた。
《暗証番号を入力してください》
マニュアルに切り替えるには、暗証番号が必要だ。
僕は、お姉ちゃんに教えてもらった暗証番号を押した。1408。お姉ちゃんの誕生日だ。
《マニュアルに切り替えます。マニュアルに切り替えます》
アイシアはそう言って静かになった。
「マニュアルにできました!」
『よくやった、坊主。今そっちに行くからな』
あれ? だけど僕、ここを離れたらお姉ちゃんからの物資を受け取れなくなっちゃう。
「あの。僕をどこかへ連れて行くんですか? 今日は物資を受け取る日なので、ここから離れられないのですけど?」
僕が言うと、男の人はしんみりとした声で。
『悪いが坊主。研究所は国から査察が入ってな。全員その場で拘束されているところだ。だから今日は物資が届かない』
僕は頭の中が真っ白になった。
査察ってなに?
お姉ちゃんも拘束されているの?
つづく




