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懲罰房に入れられて、僕の心は重く沈んだ。
トラオさんたちは僕にお姉ちゃんを殺せというようなことを言った。
そんなのわかっているつもりだった。
けど、実際お姉ちゃんが人型ロボットで出撃してきたらもう、説得することしかできなかった。
どうしてお姉ちゃんは宇宙に居るの?
どうして僕と戦うことを選んだの?
僕じゃなくても、ゼロゴーに乗ることができるの?
たとえば、渚さんとかだったら、乗せてしまえるのかもしれない。
でも彼女は戦えないだろう。
整備士さんはゼロゴーをどんどん便利にしていくから、ミヤさんあたりが乗っても不思議じゃない。
僕は、みんなの期待を裏切った。
だから、罰があるのはあたりまえなんだ。
わかっているよ、それくらいのことは。
だけど、相手はお姉ちゃんなんだ。
僕を宇宙に捨てたと知っても、それでも急に嫌いになることなんてない。
待って、両親が死んだって言っていた。あれは本当のことだろうか?
なんだか急に胸がむかむかしてきて、便器に黄色い液体を吐いた。
その間、ヘルメットは外していたけれど、息苦しくてすぐにヘルメットをつけて、ベッドに横になった。
頭がぐるぐる回っている。
お姉ちゃんをあれほど追い詰めてしまうくらい、僕はひどいことをしたの?
お姉ちゃんは、あんなロボットなんかに乗るべきじゃなかった。
だけど、乗った。そして僕を殺そうとするまでに戦いを挑んできた。
結果的に僕が勝ったようなものだけど、お姉ちゃんは無傷だろうか?
ダメだ、ダメだ。
こんなことを思っているからクリーン・ユニバースのみんなに嫌われてしまうんだ。怒らせてしまうんだ。
心臓の弱い僕にとって、強い感情の起伏は都合が悪い。
だからなるべく怒ったりしないように努力している。
それなのに今は、自分が嫌いすぎて倒れそうだ。
そのうちに睡魔に襲われた。
つかの間の夢の中で、子供の頃の夢を見た。
一度だけお姉ちゃんに睨まれたことのある、僕の誕生日のことだった。
お姉ちゃんはずっと高価なミシンを欲しがっていた。将来は洋裁の学校に行きたいとも言っていた。
だけど現実は残酷で、高価なミシンを買えるほど裕福ではなく、僕の病気のせいで貧乏な生活だった。
それなのに、僕の誕生日にはキーボードを買ってくれた。
その時、お姉ちゃんはすごい形相で睨んできたのだ。
そうだ、あの日のことをもっと早く思い出していたらなにかが変わっていたかもしれないのに。
僕は、愚か者だ。
つづく




